田原市のサーフタウン構想とは?魅力やおすすめポイントも

ここでは愛知県田原市が推進している「サーフタウン構想」についてご紹介していきます。

田原市にはサーフィンのプロコンテストや世界大会が開催された実績のある「ロングビーチ」があり、国内では有名なサーフスポットのひとつとしても知られています。

そんな田原市がサーフィンを通じて地域を活性化させ、若者世代の移住者・人口増加を目指すために立てたものが「サーフタウン構想」です。

この記事では田原市がどういった街なのか?またサーフタウン構想とはどういったものなのか?という点を分かりやすく解説しています。

サーフィンがしやすい環境に移住したいという方にとっては非常に魅力的な内容となっていますので、ぜひ参考にしていってください。

田原市ってどんな街?

田原市は愛知県南部の渥美半島に位置する町です。内側は三河湾、外側は太平洋に面しているため、地図で見ると海に囲まれた町といった印象が強く残ります。

そんな田原市には初心者から上級者までが集まるサーフポイントが多く点在していて、サーフィン需要の高い町といった一面もあります。

特に田原市の中央に位置する赤羽根町付近には、2018年にISAワールドサーフィンゲームが開催されたサーフポイントもあり、その波質は日本屈指とも言えるでしょう。

また、国内におけるサーフィンのプロコンテストがおこなわれる場所としても知られているため、年間を通じて多くのサーファーが訪れるというのが田原市の特色です。

しかし、残念ながらこの田原市の人口というのは年々減少の一途をたどっています。

人口減少をくい止め、地域を活性化させる目的で立てられた計画が「サーフタウン構想」というわけです。

田原市のサーフタウン構想

田原市のサーフタウン構想には「交流人口拡大」「定住・移住促進」「拠点整備、魅力・住み良さの向上」といった目標が含まれています。

これらの目標を達成するために、サーフィンというスポーツ・競技を有効に活用していこうというのがサーフタウン構想の根本にある考え方です。

なお、市の環境的な資源であるサーフポイントをより良い形に整えていき、それに伴って世界大会などのビッグイベントを誘致し、市をPRしていこうというのがその具体的な流れとなっています。

また、こうした施策と共に官民が連携しながら市民同士による協働を促すことで、観光商品の開発をおこなっていくというのも計画の一部です。

簡単に言えば、地域のブランディングをおこないながらワークショップなどを通じて「人づくり」や「モノ・コトづくり」をしていこうということですね。

また、こうした取り組みの「仕組みづくり」自体も施策の一部分となっています。

交流人口拡大

サーフタウン構想を実現させるためには、まず今以上に多くのサーファーたちが田原市のビーチに来る必要があります。

そこでおこなわれている施策というのが「サーフィン環境の向上」です。

具体的にはトイレやシャワーといった施設を海岸周辺に設置すること、そしてビーチでもWi-Fiが利用できるよう通信環境を整備することなどが計画の一部に含まれています。

また、田原市はサーファーたちが安心してサーフィンが出来るよう防災・津波対策強化などにも力を入れています。

こうした安心感を与えることで、市外からの移住者や定住者を増やしていきたいというのが田原市の考えです。

もちろん田原市に訪れる交流人口が増えれば、必然的にその中から移住を考える人も増えるかと思います。

さらに、サーフィンの町というイメージを強く発信するために、今後は世界大会誘致なども検討しているとのことですから、プロのサーファーを間近で見たいという方にとっては田原市に住むメリットが大きくなっていきそうです。

ちなみにこの交流人口拡大という施策の中には、サーフィン教室への支援やトップサーファー育成といった項目も盛り込まれています。

そのため、小さいうちからお子さんにサーフィンを習わせたいという方にはおすすめの町と言えるかもしれませんね。

定住・移住促進

田原市では実際に定住や移住を検討する方に対して住居や雇用を提供する仕組みも作ろうとしています。

その具体的な案のひとつが宅地開発や空き家を優先的に利用してもらうという形です。

また、雇用に関しても市が率先して就業サポートをするということですので、移住をしても仕事には困らない環境が与えられるかと思います。

ちなみにこちらの案の中には農業への就業支援やスローライフ住宅の提案といった具体策もあり、アーリーリタイアやスローライフを目指す方にとっては良い条件が揃っていると言えそうです。

ほかにもサーファーズハウス住宅開発事業に力を入れるという項目があるので、新しい家を建てたいという方にとってもメリットのある話ではないでしょうか。

なお、こうした取り組みをおこないその成果を広く発信することで、2040年時点で人口を6万人以上にするというのが田原市の目標です。
(2019年の調査では人口が60,200人ほど)

特に若者世代、子育て世代の移住を促進するというのが田原市の目指すところとなっています。

拠点整備、魅力・住み良さの向上

前項目2つの目標を達成するためには、市全体が移住者を受け入れる体勢にならなければいけません。

また、移住者から興味を持ってもらえるような観光資源を強化していくというのも重要なポイントです。

そのため、田原市では市内にある3つの道の駅やサーフポイントをより利用しやすくするために、拠点整備も進めています。

具体的な施策としては太平洋ロングビーチやロコポイント周辺における機能整備などが挙げられ、幹線道路の拡張などもおこなわれているようです。

こうした施策により市内の利便性が向上すれば、自然と移住者へ「住み良さ」をアピールすることが出来ます。

訪れた方が便利な町だと感じてもらえるよう、市全体が尽力しているというわけですね。

田原市のおすすめサーフポイント

サーフィンによる地域活性化、そして人口増加を目指している田原市には素晴らしいサーフポイントがたくさんあります。

特に太平洋に面した伊良湖エリアには5つの有名サーフポイントがあり、1年を通じて多くのサーファーが訪れています。

そこで、簡単にこちらのエリアのおすすめサーフポイントをご紹介しておきましょう。

まずもっとも有名なポイントが「ロングビーチ」です。

海底の砂が動きやすいので波にウネリが生まれやすく、変化に富んだ波に乗れるポイントとして知られています。

海岸の東側ではロングライドも可能なキレイな波がやってきますので、中級者以上の方にはおすすめです。

続いてのサーフポイントは「ロコ」と呼ばれている場所ですが、こちらは近くに堤防があり、ライトブレイクがメインとなっています。

ロングボーダーや初心者でも乗りやすい波がやってきますので、初めて田原市に訪れた場合にはこちらのポイントから挑戦してみてください。

そして、赤羽漁港の西側にあたる「港」と呼ばれるサーフポイントは岸側と沖側で波の性質が異なるという特徴を持った場所です。

岸側では初心者の方がテイクオフの練習を出来るような波がやって来て、沖側では上級者も満足する厚めの波がやって来るといった印象ですね。

続いては「全日本」と呼ばれるサーフポイントで、こちらはロングボード向きの厚めの波が発生しやすい場所となっています。

なお、ショートボードで波に乗る場合は岸側のエリアがおすすめです。

最後のサーフポイントである「新日本」は沖にテトラポットがあるため、比較的波が安定している場所です。

初心者の方も多く利用しているため、経験者の方は周りに注意しながら波に乗るようにしましょう。

関連記事:伊良湖でサーフィン!ポイントの特徴や駐車場は?初心者でも入れる?

まとめ

サーフタウン構想という目標を掲げている田原市についてご紹介してきました。

最近は国内においても少しずつサーフィンに対する理解度が深まってきたため、サーフィンを使った町おこしというものが増えてきたように感じられます。

その代表的な例でもあるのがこちらの田原市ですので、ぜひ今後も注目しておいてください。

自分がサーフィンを目的として移住先を探すときにきっと参考になるはずです。

参照:田原市サーフタウン構想戦略プラン

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