ヨガでサーフィンが変わる!効果&おすすめポーズ3選!【動画あり】

ヨガは、サーフィンに必要なバランス力・柔軟性・集中力・精神力といった能力を高め、技術面の上達だけではなく、サーフィンライフそのものを充実させてくれる効果があります。ヨガがサーフィンにもたらす効果と、おすすめのヨガポーズ3選についてご紹介します。サーフィンのトレーニングの一環としてヨガを取り入れようと考えているサーファーは必見です。

ヨガでサーフィンが変わる?

サーフィンとヨガの関係はとても密接です。ヨガをすることでサーフィン上達に必要な身体的・精神的な能力が鍛えられることはもちろん、サーフィンで酷使した体を休め、高揚した心を落ち着ける効果もあります。

ショートボードの生みの親であるジェリー・ロペスや、プロサーファーのケリー・スレーター、ロブ・マチャドなど、世界のトッププロも日頃のトレーニングにヨガを取り入れています。

ではヨガをすると、サーフィンにどのような効果があるのでしょうか?またサーフィンにおすすめのヨガポーズは?ヨガがサーフィンにもたらす効果や、おすすめのヨガポーズについて解説します。

ヨガがサーフィンにもたらす効果

ヨガがサーフィンにもたらす効果は主に4つあります。

1.体幹が鍛えられバランス力がアップする

2.柔軟性がアップして疲れにくくケガをしにくい体になる

3.波を見極める集中力がつく

4.呼吸を整え、気を落ち着けられるようになる

それぞれの効果について詳しく解説していきます。

1.体幹が鍛えられバランス力がアップする

ヨガは、静かに深い呼吸をしながら不安定なポーズで数十秒間バランスをとり続けます。

そのため体幹の深いところにあるインナーマッスルが鍛えられ、バランス力がアップします。サーフィンにおいてバランス力が重要であることは言うまでもありません。

パドリングも波待ちもテイクオフもライディングも、すべては体のバランス力がポイントです。ヨガをすることで体幹が鍛えられバランス力がアップすると、サーフィンの技術全般の上達につながります。

2.柔軟性がアップして疲れにくくケガをしにくい体になる

ヨガは、深い呼吸をすることで全身にくまなく酸素を送りながら体をのばすので、ストレッチ効果が非常に高いことが特徴です。

そのためしなやかで柔らかい筋肉がつき、背骨や関節などの可動域も広がります。サーフィンは背骨を反った姿勢でいる時間が長いため、特に首や腰に負担のかかりやすいスポーツです。

その結果、首や腰のヘルニアなどを患うリスクも高くなります。ヨガによって可動域の広い骨や関節と、それを支えるしなやかで柔らかい筋肉がつくことで、長時間のサーフィンでも疲れにくくケガをしにくい体をつくることができます。

3.波を見極める集中力がつく

ヨガは呼吸や自分がつかっている筋肉を意識して「今」に集中することで、高い集中力を養うことができます。集中力はサーフィンにおいても非常に重要です。

やってくる波を見極める、波に合わせてパドリングを始めるタイミング、テイクオフのタイミング、ライディング中のバランス、いずれの動作においても高い集中力が求められます。

ヨガで集中力を養うことは、サーフィンにおいても、一度きりしかこない「今」の波に対して集中力を発揮することにつながります。

4.呼吸を整え、気を落ち着けられるようになる

ヨガには、筋力強化や柔軟性アップといった身体的な能力だけではなく、呼吸法や瞑想などによる精神面の強化というメリットがあります。パーリングやワイプアウトをして波に巻かれたときに、慌てず水中で呼吸を整えられること。

どんな波がきても冷静にタイミングやバランスを合わせて対応できること。精神面の落ち着きやリラックス法は、なにも大会に出るアスリートやトッププロだけではなく、趣味としてサーフィンを楽しむ人にも必要になる能力です。

サーファーにおすすめのヨガポーズ3選

サーフィンをするうえでおすすめのヨガポーズ3選をご紹介します。サーフィンの動作に効果的なポイントも同時に解説します。

1.スフィンクスのポーズ

スフィンクスのポーズは、背骨のゆがみを正して姿勢を改善し、肩、胸、腹部にかけてのストレッチ効果が期待できます。背中全体やお尻の引き締め効果、内蔵の活性化、ストレス緩和の効果もあります。

パドリングの姿勢に似たスフィンクスのポーズは、背筋や腹筋を鍛えるとともに、腰や背骨に負担のない、しなやかでバランスの良いパドリング姿勢を実現してくれます。

スフィンクスのポーズのやり方

①うつ伏せになります。
脚は腰幅に開き、つま先まで後ろに伸ばします。腕は手のひらを床に向けて前に伸ばします。

②腕を前に伸ばしたまま、息を吸いながら手で床を押し、上体を反らせます。このとき、足の甲とつま先で床を押し、足が開かないように内ももに力を入れます。またお尻を引き締め、骨盤をしっかり床に安定させます。

③息を吐きながら腕を後ろにずらし、肩の下にひじをつきます。お腹に力を入れて、腰が反り過ぎないように注意します。肩や上体はリラックスし、胸を開き、首を長く、あごを引くことを意識します。

2.ランジのポーズ

ランジのポーズは、股関節を柔らかくし、骨盤のゆがみを整え、体幹や下半身の筋力をアップする効果があります。腰痛や反り腰、むくみなどの改善にも効果が期待できます。

テイクオフの瞬間の動作に似たランジのポーズは、股関節や骨盤など下半身を柔らかく強化することで、テイクオフの瞬間にかかる関節や骨への負担を軽くしてくれます。腰痛の予防や改善にもつながるポーズです。

ランジのポーズのやり方

①四つん這いの姿勢になり、頭からお尻までが一直線になるように意識します。

②息を吐きながら、右足を両手の間に踏み出し、ひざ下が床に垂直になるように保ちます。

③息を吸いながら、左足のつま先を立ててひざを持ち上げ、左足を伸ばします。このとき頭・背骨・左足を一直線に伸ばすことを意識します。

3.三日月のポーズ

三日月のポーズは、骨盤や股関節のゆがみを矯正し、肩や首まわりの可動域を広げたり筋力をアップさせる効果があります。股関節を大きく開くため、そけい部のリンパや血液の循環が良くなり、全身疲労の回復といった効果も期待できます。

サーフィンでは、ボードの上で正しくバランスをとるために骨盤を正しい位置に安定させることが必要です。またパドリングで酷使する肩まわりの筋肉をしなやかにし、疲労回復の効果もある三日月のポーズは、サーフィン後のクールダウンにもおすすめのポーズです。

三日月のポーズのやり方

①腕が肩の真下にくるように、四つん這いの状態になります。

②右足を両手の間に踏み出して、上体を起こします。右足はつま先が正面を向くように、床と直角になるよう意識します。

③左足はひざを床につけて後ろに伸ばし、足の甲を床につけます。このとき右足のひざが足より前に出ないように気を付けます。

④息を吸いながら背中を引き上げ、腕を伸ばし、手を頭の上で合わせて上半身を後ろに反らせます。

サーフィン上達のためにヨガを取り入れよう!

ヨガとサーフィン、種類はまったく違う活動ですが、どちらも自然からパワーをもらい体の内側から湧き出る爽快感を味わうという点で、非常に似た魅力を持っています。サーフィンは自然の波からパワーをもらい、無我夢中で波に乗るときの爽快感が魅力です。

ヨガも呼吸によって自然のパワーを全身に取り入れ、体を気持ちよくのばし、無になることで爽快感を得ることができます。ヨガをすれば、肉体的・精神的な能力が高められ、サーフィンの技術が上達することは言うまでもありません。

それだけでなく、自然と一体化して爽快感を得るサーフィンライフに、似た魅力のヨガをプラスすることで内面的なバランスがより整い、生活全般がさらに充実する効果も期待できます。サーフィンをする人は、技術面の上達のためだけでなく、サーフィンライフそのものをより充実したものに変えてくれるヨガをトレーニングの一環として取り入れてみることをおすすめします。

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