はじめまして、プロロングボーダーの堀井哲です。縁があって「メンタワイ」ボートトリップでの体験をこちらに寄稿させていただくことになりました。
自分の憧れの地でもあった「メンタワイ」はサーファーにとって夢のような場所でしたので、興味がある方はぜひご覧ください。
メンタワイに行くことが決まった経緯
「メンタワイ」といえば、トッププロサーファー達が素晴らしい波に乗る映像を色々な作品で目にする機会が多く、その映像が自分の中に強く残っていて「いつか絶対に行きたい」と心に秘めていました。
とはいえ「金額・期間・人数」を考えると中々踏み出せないのが現実でした。1つのボートを貸しきるのに大体8人ほどの人数が必要になるのでハードルが高く、乗り合いという手段はあるものの、コミュニケーション能力に自信がない自分には選びづらいものでした…
ただ今回は大先輩の1人が「メンタワイに行く!」という強い決意を持っていたことで話がスムーズに進んで実現しました。
「行くぞ!」と決まって直ぐに電話をかけたのは仲が良いロングボーダー小林賢二プロ、もちろん二つ返事で行く事が決まりました。といった感じで、プロロングボーダー2人とその他、愉快な仲間たちとメンタワイ・ボートトリップへ!
メンタワイ・ボートトリップ初日
初日は移動日、昼前の便で羽田からジャカルタへ。ジャカルタ~パダン迄のガルーダの便がキャンセルになったため、国内線の乗り換えでボードを持って空港のモノレールで移動。中々苦労しましたが無事に乗り換え成功。
ボードや荷物も欠ける事なくパダンまで着きましたが、パダンでは自分のスーツケースはファスナーが開いていました…笑
中も少し濡れていたので雨が降ったジャカルタで開けられたのだと思いますが、幸いにも何も取られていなかったので、まあ、良しとします。ただやはり鍵は付けておくべきですね!
パダン空港から更に車で1時間程、午前1時頃に乗船。
ガイドのマヌ君から船での生活と船酔いした時の吐き方などの説明を受けるも睡魔に襲われ全く耳に入らず…笑。メンタワイ諸島までの航海は大した揺れも感じずに心配した船酔いも全くなく昼頃にはサーフポイントに着きました。
最初の慣らしで入るにはもってこいのポイントでした。綺麗に割れるレギュラーのファンウェーブ。
胸〜肩くらいのお手頃なファンウェーブをロングボーダーが5〜6人で回しながら楽しんでいました。いきなり貸切とはいきませんでしたが波は余っているし良い波だしって事で2〜3人ずつエントリー。
結局入ったり風が吹いて上がったりショートボードに乗ったりロングボードに乗ったりなんかを繰り返しながら日没まで遊び続けて大満足な1日となりました。
自分はといえば、周りのサーファーが手を出さなそうな波を求めて奥へ奥へ吸い寄せられてテイクオフを失敗してリーフに顔面をヒット…
目元をパックリ切ってしまい、初日から調子に乗りすぎた事を深く反省しました…
ポイントとしては中級者でも大丈夫な優しい波なので決して危険なポイントではないのです。一番奥へ行かなければ…今思えば行く必要も無かったと思います。笑
メンタワイ・ボートトリップ2日目
翌朝、眼が覚めると自分のベットの小窓からバーガーワールドの無人のブレイクが見えて幸せを感じつつ起床。コーヒーを飲みながら波チェック。もうすでにメンタワイに慣れてしまった我々は昨日より小さいだの風が吹きそうだのいってましたが昨日いた船は帰港したようで我々のみ。
胸〜肩くらいでしっかりと1Rしたところでそこから風向きがガラッと変わったので移動してベンベンというポイントへ。今度はレフトのファンウェーブ。うねりの向きなんかでも随分変わってくるとは思いますが腹胸くらいのトロ目なファンウェーブ。
ここではテールの広いEPSのショートボードをクアッドのセッティングで使用。程よいスピード感でフェイスの長い波を楽にサーフできました。パワーのある波の印象が強いメンタワイですが、オフシーズンだった事もあり期間を通して柔らかめの良い波も沢山ありました。持ち込むボードの種類はそんな事も想像して大きめの板やツインフィンなども持ち込むと楽しめると思います。
3日目に続く!