この記事では、東京オリンピックなどでの活躍が期待されているプロサーファー・五十嵐カノアについてご紹介していきます。五十嵐カノアのプロフィールをはじめ、その少し特徴的な名前の由来やこれまでの実績などを中心に見ていきますので、どうぞチェックしていってください。
数々の外国語を話すことができて、さらには高身長でイケメンという五十嵐カノアは、これからの日本サーフィン界を担う若手プロサーファーとして注目を浴びています。ぜひその話題の人物についての情報を先取りしておきましょう。
五十嵐カノアって?
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五十嵐カノアはアメリカのカリフォルニア生まれのプロサーファーです。「カノア」というのが少し特徴的な名前となっていますが、れっきとした日本人でサーフィンをする際も「日本」を登録国籍としています。
なお、カノアというのはハワイの言葉で「自由」という意味があり、その名前通りのびのびとしたスタイルでサーフィンを楽しんでいます。もともと父親がサーフィンに携わっていたという関係から、五十嵐カノアは3歳からサーフィンを始めました。まさに生粋のサーファーといった印象で、環境的にも恵まれていて羨ましいかぎりです。
カリフォルニア州にあるハンティントンビーチで幼いころから波と戯れていた少年時代を経て、現在は全米オープン大会にも出場するプロサーファーへと成長しています。現在(2018年時点)では東京オリンピック2020のメダリスト候補ともいわれ、大きな期待が寄せられています。
五十嵐カノアのプロフィール
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五十嵐カノアは「1997年10月1日生まれ」ですので、2019年時点で22歳ということになります。身長は180cmとなかなか高く、体重に関してはおよそ70kg。かなり恵まれた体格の持ち主です。ダイナミックな波にも負けないパワフルなプレーが特徴でもあり、高身長イケメンという印象も世間的には広がってきています。
出生地は前述のようにアメリカ・カリフォルニアで、その中でもサンタモニカ出身です。五十嵐カノアはハワイやアメリカ本土、また日本を往復するような生活を行っていて、世界中を股にかけて活動中です。
なお、国籍は二重国籍となっていてアメリカと日本の国籍を持っているようですが、オリンピックに伴って日本国籍を選ぶことが予想されています。ちなみに五十嵐カノアは、英語を含めフランス語やスペイン語など全部で5ヶ国語を話すことができるということで、ものすごい語学力の持ち主です。
15歳のときには高校卒業資格を飛び級で受かっているため、学校での成績においても優秀な結果を残しています。世界大会などでさまざまな地域を訪れるサーファーという職業としては、ぴったりな語学能力の持ち主といえるでしょう。
五十嵐カノアのサーフィンの実績
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五十嵐カノアの凄さを語る上で、欠かすことができないのがその実績です。一番初めに獲得したタイトルはなんと、6歳のときで、地元で行われたサーフィンのローカル大会で優勝を果たしています。
才能を見いだされた五十嵐カノアは、アメリカの強化指定選手にも選ばれ、12歳のときにはアメリカのアマチュア連盟主催の大会で史上最多優勝を果たしています。実に、年間通算30勝という驚異的な実績を叩き出し、その後スポンサー契約なども多く獲得することになりました。
その後、13歳でワールドサーフリーグへと所属を移し、翌年にはUSAチャンピオンシップU-18クラスで最年少優勝を果たしています。さらに成長した19歳のときには、サーフィン史上最年少・アジア人初となる「WSL チャンピオンシップツアー2016」に出場。
輝かしい実績はこれだけに納まらず、20歳のときにはアメリカのオープン大会で優勝を飾り、その後2連覇という偉業も達成しました。また、2018年9月日本で開催された世界選手権では、日本人初の決勝進出なども果たし、自身の世界ランキングをどんどんと上げています。
2018年のワールドツアーで好成績を残していることもあり、QSランキングは1位に浮上し、ワールドチャンピオンシップツアーでも7位という成績です。(2018年9月終了時点)
こうした実績からも東京オリンピックでのメダルも夢ではないとされ、若手の中では最注目の選手といえるでしょう。
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五十嵐カノアの両親・家族は?
五十嵐カノアは日本人の両親の間に生まれているので、血筋としてはまぎれもなく日本人です。父親は「五十嵐勉」さんで、サーファーとしても活躍していた実績があります。
また、母親の「五十嵐美佐子」さんもサーフィン経験者でプロとしても活動していました。サーファーとしての一面を持つ父・勉さんは、トレーナーとしても働いていた経験があり、1993年にカリフォルニアに移住しスポーツトレーナーの会社を立ち上げています。こうしてアメリカへと渡った五十嵐家に1998年・長男カノアが誕生したというわけです。
両親が共にプロサーファーという経歴、そしてサーフィンに対する情熱と行動力があったからこそ、天才サーファー・五十嵐カノアが生まれたといっていいでしょう。
ちなみに、五十嵐カノアには弟がいます。弟は五十嵐キアヌという名前で、こちらもハワイの言葉で「すがすがしく吹く風」という意味があり、サーファーとしても活躍しています。
今後兄弟でのワールドツアー共演もありえるかと思うと胸が熱くなるばかりですが、まだ成人していないため、アメリカ国籍を選ぶ可能性もあります。できれば兄弟で日本国籍1・2フィニッシュという光景が見てみたいものですが、国籍が違う兄弟が表彰台に上がる姿も面白いかもしれません。
なお、五十嵐カノア自身はかつてドキュメンタリー番組内で、「オリンピックで金メダルをとり、日の丸を掲げたい」と語っていますので、日本というルーツを大切にしているようです。