2018年WSL チャンピオンシップツアー(CT)はメンズ「ガブリエル・メディナ」、ウイメンズは「ステファニー・ギルモア」のワールドチャンピオンで幕を閉じた。日本の五十嵐カノアは自身最高のCTランキング10位、QSでは1位と奮闘した。一年を振り返ると、第1戦で9位とまずまずのスタートを切り、その後はリズムに乗れず勝ち切れない試合もあったが、後半戦は調子を上げて上位へ食い込み、最終的に10位でシーズンを終えることができた。ここでは五十嵐カノアのCT第1戦〜11戦を振り返る。
2018年CT第1戦【Quiksilver Pro Gold Coast】
オーストラリアのゴールドコースト・スナッパーロックスで開催されたCT第1戦「Quiksilver Pro Gold Coast」。五十嵐カノアはラウンド1が3位でラウンド2へ進むも、ラウンド2でキーヌ・アジング(ハワイ)、ラウンド3でフェデリコ・モライス(ポルトガル)を破り、ラウンド4へ進む。クォーターファイナルをかけたジュリアン・ウィルソン(オーストラリア)、グリフィン・コラピント(アメリカ)とのヒートで敗退。結果は9位で獲得ポイントは3700。
ラウンド4のヒート動画↓
2018年CT第2戦【Rip Curl Pro Bells Beach】
オーストラリア・ベルズ・ビーチでのCT第2戦「Rip Curl Pro Bells Beach」ではラウンド1でベテランのジョエル・パーキンソン(オーストラリア)とルーキーのウェイド・カーマイケル(オーストラリア)と対戦し、ジョエル・パーキンソンに敗れ、ラウンド2へ進む。ラウンド2ではパトリック・グダスカス(アメリア)と対戦、序盤からリズムに乗れず、本来のサーフィンができないまま終盤へ向かい、終盤は立て直すも及ばず敗退。結果は25位で獲得ポイントは420。
ラウンド2のヒート動画↓
2018年CT第3戦【Uluwatu CT/ Margaret River Pro】
オーストラリア・マーガレットリバーでのCT第3戦は2件のシャークアタック発生により中断、その後会場をバリ島・ウルワツに移すことになる。五十嵐カノアはラウンド1でエイドリアーノ・デ・スーザ(ブラジル)とヤゴ・ドラ(ブラジル)と対戦し、敗れてラウンド2へ進み。ラウンド2でマイケル・ロドリゲス(ブラジル)に惜しくも敗れて結果は25位で獲得ポイントは420。
ラウンド2のヒート動画↓
2018年CT第4戦【Oi RIo Pro】
ブラジル・サクアレマでのCT第4戦「Oi RIo Pro」ではラウンド1でフェリペトレドに敗れ2位でラウンド2へ。ラウンド2でコナー・オリアリー(オーストラリア)、ラウンド3でグリフィン・コラピントラウンド(アメリカ)を破り、ラウンド4の3人ヒートでジュリアン・ウィルソン(オーストラリア)、コロへ・アンディーノ(アメリカ)と対戦。試合運びに苦戦し健闘するも敗退。結果は今季2度目の9位で獲得ポイントは3700。
ラウンド4のヒート動画↓
2018年CT第5戦【Corona Bali Protected】
バリ島・クラマスでのCT第5戦「Corona Bali Protected」では、ラウンド1が3位でラウンド2でのルーキー、ジェシー・メンデス(ブラジル)との対戦で残り時間10分から逆転するも、再び逆転されてさらにリードを広げられ敗退。結果は25位で獲得ポイントは420。
ラウンド2のヒート動画↓
2018年CT第6戦【Corona Open J-Bay】
南アフリカ・ジェフリーズベイでのCT第6戦「Corona Open J-Bay」ではラウンド3でルーキーのウィリアン・カルドソ(ブラジル)を圧倒しその勢いのままラウンド4ではガブリエル・メディナ(ブラジル)を破る大金星をあげる。クォーターファイナルはセバスチャン・ジーツ(ハワイ)との対戦で、波数が少ない中でビッグウェーブを捉えて高得点を連発して勝利。セミファイナルはフィリペ・トレド(ブラジル)と対戦し、健闘するも敗退。結果は今季最高の3位で獲得ポイントは6,085。
ラウンド4のヒート動画↓
2018年CT第7戦【Tahiti Pro Teahupoo】
タヒチ・チョープーでのCT第7戦「Tahiti Pro Teahupoo」では、ラウンド1は3位で、ラウンド2はマット・ウィルキンソン(オーストラリア)を破り、ラウンド3ではエイドリアーノ・デ・スーザ(ブラジル)と対戦し、逆転勝利。ラウンド4はオーウェン・ライト(オーストラリア)とフィリペ・トレド(ブラジル)の3人ヒートで敗れ、結果は今季3度目の9位で獲得ポイントは3700。
ラウンド3のヒート動画↓
2018年CT第8戦【Surf Ranch Pro】
アメリカ・カルフォルニアの人工波施設サーフランチでのCT第8戦「Surf Ranch Pro」。人工波での開催は初めてで注目度の高い大会となったが五十嵐カノアは好成績を収めている。予選ラウンドで高得点を連発して決勝ラウンドへ進み、レフト・ライト両方の波で高得点を出し、結果は4位、獲得ポイントは6,085。この成績でランキングトップ10入りを果たしている。
決勝ラウンドでのベスト2+インタビュー動画↓
2018年CT第9戦【Quiksilver Pro France】
フランス・ホセゴでのCT第9戦「Quiksilver Pro France」。パトリック・ガダウスカス(アメリア)とマイケル・ロドリゲス(ブラジル)とのラウンド1で2位となり、ラウンド2へ。ラウンド2はジョアン・ドゥル(フランス)との対戦で、惜しくも敗れて敗退。結果は25位で獲得ポイントは420。
ラウンド2のヒート動画↓
2018年CT第10戦【MEO Rip Curl Pro Portugal 】
ポルトガル・スーパーチューボスでのCT第10戦「MEO Rip Curl Pro Portugal 」ではラウンド1を1位通過し、ラウンド3はジェレミー・フローリーズ(フランス)と対戦し、合計13.60ptで勝利。ラウンド4は2位通過で、クォーターファイナルはオーウェン・ライト(オーストラリア)に敗れて結果は5位で獲得ポイントは4745。
ラウンド3のヒート動画↓
2018年CT第11戦【Billabong Pipe Masters】
ハワイ・パイプラインでのCT第11戦(最終戦)「Billabong Pipe Masters」ではラウンド1でマイケル・フェブラリー(南アフリカ)に終盤逆転を許し、ラウンド2へ。ラウンド2は勝ち上がるもラウンド3での難しいコンディションでジョエル・パーキンソン(オーストラリア)に敗れて結果は13位、獲得ポイントは1665。
ラウンド1のヒート動画↓
2019年も五十嵐カノアの活躍に期待!
【2018年獲得ポイント合計】30,520
【2018年CTランキング】10位
【2018年QSランキング】1位
五十嵐カノアの2018年シーズンの活躍は一ファンとして嬉しい限りだ。しかしながらさらなる高みを目指せるポテンシャルがあるだけに2019年はさらなる飛躍を期待したい。