【ケリースレーター】東京オリンピックに対する3つの懸念

テレビ番組の記者であるGraham Bensinger氏がケリースレーターにウェイブプールや少年時代のことなど様々な話を聞いているインタビューの中で東京オリンピックについて語っているシーンがある。ケリースレーターは東京オリンピックのサーフィン競技に対して問題点を3つ口にしている。

選考方法の問題

サーファー

まず始めに、オリンピック出場選考に関して、1カ国の代表が2〜3人までという決まりでは、本来出場すべき実力のあるサーファーが出場できないと指摘している。ブラジルを例にあげて、CTランキングの上位に入るサーファーが5人以上もいるブラジルから2〜3人しか選ばれず、実力が劣る他国のサーファーが出場権を得るのはいかがなものかと話す。

これはブラジルに限った話ではなく、アメリカ、オーストラリアなどでも同じことが起きていて、現在サーフィンの世界最高峰のCTで活躍しているのはアメリカ・ブラジル・オーストラリアのサーファーが大半を占めるため、これらの国から2〜3人ずつしか出場できないとなると、世界トップ10以内でもオリンピックには出場できないサーファーが出てくる。

日本の波の問題

日本の波についても言及している。「日本の波は小さい、オリンピックが開催されるちょうど1年前の同じ週の波は腰の高さにも満たしていない、期間中に大会をやること自体が難しいかもしれない」「この問題はウェイブプール技術で解決ができる、私はウェイブプールの開発に携わっているので、意見が偏ってしまうが、やはりウェイブプールの技術を取り入れることが理にかなっていると感じる。だが、それは何らかの理由で実現しなかった」と語る。

サーフィンは他の競技と違って波のコンディションによっては大会の実施ができないという特殊なスポーツで、CTツアーでは大会期間を長く設定して、波のコンディションが良い時に実施するという方法を採用するが、オリンピックでその方法は採用できないため、ウェイブプールを活用するべきだという意見は理に適っている。日本は千葉県・木更津市にウェイブプールを建設するという動きもあったが結果的に頓挫している。

日本の放射能の問題

日本の放射能の問題にも懸念を抱いている。「日本は放射能問題に関して解明するべき」とはっきりと口にした上で、「日本のがんの発生率は急上昇しているが、日本はそれを公表していない、そこに住んでいた友人は国外に引っ越した」と語っている。

放射能問題に関して日本が事実を隠しているのかについてはわからないが、「事実がわからないのは大きな懸念である」というケリーの率直な意見である。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事