美しいクラゲ6選!綺麗・幻想的な種類を紹介

世界には3000種類ものクラゲが存在すると言われていますが、そんなクラゲの中には幻想的で見た目がキレイな種類もたくさんいます。

この記事では、特に美しいビジュアルをした人気のクラゲを6種類取り上げてみました。

それぞれのクラゲの生態や特徴などを詳しくご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧になっていってください。

そもそもクラゲとは?

そもそもクラゲはどんな生物なのか?という点から見ていきましょう。

クラゲは生物学上「刺胞動物門」に分類され、さらに細分化すると「ヒドロ虫綱」「十文字クラゲ綱」「箱虫綱」「鉢虫綱」などに分けられています。

冒頭でも伝えたようにクラゲには3000を超える種類が存在しているのですが、その生物としての歴史は非常に長く、約10億年前から今と同じような形で生息を続けています。

なお、簡単に説明するとクラゲとは「身体の90%以上が水分で出来た生命体」「ゼラチン質のプランクトン」のことです。

クラゲには脳がなく代わりに神経が張り巡らされているのですが、こうした神経に何かが触れることによってクラゲはアクションを起こします。

また、大半のクラゲは遊泳能力を持っていますが、自発的に泳ぐよりも水流に乗って移動をすることの方が多いようです。

そんなクラゲの寿命はおよそ半年から1年とされていて、多くの個体は寿命が尽きる前に他の海洋生物によって捕食されます。

ちなみにクラゲの仲間の中には「寿命がない」と言われるベニクラゲという種類も存在します。

ベニクラゲは生殖活動によって力尽きた成体がもう一度幼体になって生命活動を維持することから不死の生命体として注目を集めているのですが、実際には他のクラゲ同様に捕食され一生を終えることが大半のようです。

ただし、この生命のサイクルやメカニズムが科学や医療の分野において役立つとも言われていて、現在色々な機関によって研究・調査がおこなわれています。

こうした不思議な生態を持つクラゲがいる一方、見た目がキレイで美しいといった理由で注目を集めるクラゲも存在します。

ということで、次は幻想的な見た目をしたクラゲ6選をご紹介していきましょう。

美しいクラゲの種類6選

世界各地に様々な種類のクラゲが生息していますが、中でも見た目がキレイで人気の高い種類を6つピックアップしましたのでご覧ください。

アカクラゲ

アカクラゲは名前の通り赤褐色をした傘と2m以上の触手を持つクラゲです。

傘の部分には放射状に広がる16本の縞模様が入っていて、その模様が旧日本軍の連隊旗に似ていることから「連隊旗クラゲ」とも呼ばれています。

なお、アカクラゲは日本近海でよく見かける種類なので、春から夏にかけて海で見かけたことがある人も多いはずです。

そんなアカクラゲは多くのクラゲ同様「毒」を持っているため、触れることは厳禁とされています。

アカクラゲの長い触手に巻き付かれると肌が炎症を伴うミミズ腫れとなり、数日間はヒリヒリと痛んでしまうので気を付けましょう。

ハナガサクラゲ

透明な傘の内側に橙色をした十文字型の生殖腺が見られるクラゲが「ハナガサクラゲ」です。

見た目が日本の花笠踊りに使われる花笠に似ていることから、この名前が付けられました。

ちなみにハナガサクラゲは日本の本州中部地方から九州地方にかけて生息するクラゲで、太平洋側でも日本海側でも見かけることが出来ます。

また、日本の真裏にあたるブラジルやアルゼンチン近海でも生息が確認されているため、世界においても比較的メジャーなクラゲと言えるでしょう。

なお、ハナガサクラゲは海外で「formosa」と呼ばれていますが、これはラテン語で「美しい」といった意味を持っています。

アマクサクラゲ

透明で平坦な傘と細い触手を持つ「アマクサクラゲ」は、その儚げな見た目から人気を集めています。

ちなみに名前の由来は九州・天草地方でよく見かけることからその名前が付けられたようです。

アマクサクラゲには毒があり、その毒を使って他の生物を捕食します。

しかし、水槽に同種のクラゲを多数入れても共食いをすることはなく、別種の場合のみ攻撃して捕食活動をおこなうとのことです。

このことからアマクサクラゲは同種のクラゲを認識する能力が備わっていると考えられますが、なぜ同種と別種を区別できるのかは解明されていません。

ギンカクラゲ

「ギンカクラゲ」は装飾された銀貨のような見た目をしていることからその名前が付けられました。

実際にギンカクラゲを見てみると、傘の中央部に銀色をした気泡体を確認することが出来ます。

本体となる円盤部分の周りには毒性を含んだ多数の触手が生えていますので、当然素手で触ることは厳禁です。

なお、感触体と呼ばれる器官が群青色をしていて銀貨のような盤面をより美しく見せているところがギンカクラゲの大きな特徴と言えます。

オキクラゲ

半球型の傘を持ち、フワフワとした見た目が印象的なクラゲが「オキクラゲ」です。

傘の部分は紫色をしていて、その表面には細かな刺胞突起が生えています。

傘からは合計12本の触手と口腕が伸びているのですが、それが海中に漂う姿が美しいという理由から人気を集めています。

そんなオキクラゲは発光することでも知られるクラゲで、外からの刺激を受けると光を放つようです。

しかし、オキクラゲには比較的強い刺胞毒がありますので、無闇に触ることは非常に危険です。

ちなみに死亡した後のオキクラゲも刺激によって発光しますが、刺胞毒自体も残っているので打ち上げられたオキクラゲを発見しても触らないようにしてください。

ハリトレフェス マーシ

最後にご紹介するのは「ハリトレフェス マーシ」と呼ばれるクラゲです。

1909年にアメリカの海洋学者によって初めて発見された「ハリトレフェス マーシ」ですが、日本ではその姿が打ちあがった花火のような見た目をしていることから「花火クラゲ」とも呼ばれています。

「ハリトレフェス マーシ」は透明な傘の内側に放射状に伸びる器官と200本前後の触手を持つクラゲですが、その詳しい生態はほとんど分かっていません。

最近ではメキシコ沖・水深1225mの地点で漂っていたところを発見されていて、深海に生息するクラゲとして調査が進められています。

ちなみに映像や画像で見る「ハリトレフェス マーシ」は鮮やかな紫やピンク色をしているのですが、これは無人潜水機のライトの反射によってそういった色に見えると考えられています。

本当の色については未だ不明のままで、実際には傘の部分が透明である可能性もゼロではないとのことです。

とは言え、花火のような見た目をしたクラゲが深海を泳ぐ姿は非常に幻想的で、多くのクラゲ好きから人気を集めています。

まとめ

美しい色合いやフォルムをした6種類のクラゲをご紹介してきました。

ご覧いただいたようにクラゲの見た目というのは種類によって大きく異なります。

カラフルな見た目のクラゲから傘や触手の形が印象的なクラゲまで、クラゲの種類というのは実に多種多様です。

水族館の中にはこうしたクラゲを多く集めているところもありますので、実際に生のクラゲを見てみたいという方は、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

ちなみにクラゲは自宅でも飼育することが可能と言われていますが、ちゃんと育てるにはしっかりとした機材やかなりの手間が掛かります。

また、ほとんどのクラゲは毒を持っていますので、水を換えるときなどには注意が必要です。

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