アサリの特徴・生態!種類・生息地や旬についても

この記事では「アサリ」の特徴や生態をご紹介していきます。

日本で昔から食用の貝として親しまれているアサリは二枚貝の一種です。

潮干狩りで採れる貝の代表的な種類にも挙げられますが、よく食べている割には詳しい生態を知らない方が多いと思います。

ここでは、そんなアサリの種類や生息地、食性や繁殖方法などを分かりやすくまとめてみました。

また、アサリの旬や美味しい食べ方についても解説していますので、ぜひ最後までご覧になっていってください。

アサリとは?

アサリは「異歯亜綱マルスダレガイ科」に分類される二枚貝の一種です。

アサリと同じマルスダレガイ科にはハマグリやホンビノスガイなども含まれていますので、大きな括りでは仲間ということになります。

そんなアサリの特徴は様々な柄や模様の貝殻を持っているところです。

他の貝類の場合、同一の種類であれば貝殻の模様も同じように成長することが一般的です。

しかし、アサリはまったく同じ模様の個体が存在しないほどバリエーションに富んでいます。

多く見かけるのは黒や白をベースとしたモノクロタイプのアサリですが、中には青色や黄色の柄が入っているアサリも存在します。

なお、北海道に生息するアサリだけはベースが黄褐色の似たような模様になるそうです。

アサリの一大産地は愛知県の三河湾で、国内シェア1位を誇ります。

市場に流通している国産アサリの約半分は愛知県産のアサリです。

ただし、国産アサリの漁獲量は年々減少傾向にあり、現在は輸入もののアサリに頼る状況が続いています。

アサリの漁獲量が減っている主な原因は「海岸の埋め立て」や「海洋汚染」です。

また、地域によっては海をキレイにし過ぎた結果、海中が「貧栄養状態」となりアサリの数が減った事例もあります。

ちなみに50〜60年前の日本では年間10万トン以上のアサリが獲れていました。

現在の年間漁獲量は1万トン以下となっているので、10分の1以上の減少となっています。

砂抜き方法

新鮮なアサリを調理するときには砂抜きが必要となります。

塩分濃度3%程度の塩水を作り、そこにアサリを浸してしばらく放置するというのが一般的な砂抜き方法です。

アサリの砂抜きをする場合はザルとボウルを重ね合わせ、吐き出した砂を再度吸い込まないように工夫しましょう。

また、砂抜きをさせるときには容器の上にアルミホイルなどを被せ、暗くしてあげることも大切です。

※本来、アサリは砂浜に潜っているため、同じような環境を作ると砂抜きがスムーズに終わる。

栄養素

アサリには亜鉛や鉄分、カルシウムやカリウムといった栄養素がたっぷりと含まれています。

また、アサリはミネラルやビタミンを摂取するのに効率が良い食材であり、昔の日本人にとっては貴重な栄養源でもありました。

ちなみにアサリは高タンパク・低脂質といった特徴を持っているので、ダイエット中の方にもおすすめです。

アサリに毒性はある?

栄養が豊富で健康にも良いとされるアサリですが、ごく稀に毒性を含むことがあります。

これはアサリと同じ二枚貝の仲間すべてに共通する部分です。

アサリをはじめとする二枚貝は水中の植物プランクトンを食べて成長します。

この際に有毒な植物プラクトンを大量に摂取すると、貝の中に毒性が蓄積されてしまうわけです。

また、アサリは幼生から成体に成長した後、着底した場所からほとんど移動しないといった特徴を持っています。

そのため、同じ水域の毒性が強まると必然的にアサリの有毒率も高まってしまうのです。

ただし、スーパーなどに流通しているアサリは水揚げ前に水質の検査がおこなわれています。

毒性が基準値を超える場所では水揚げが停止されるので、毒を持つアサリが市場に出回ることは基本的にありません。

アサリの種類

アサリにはいくつかの種類が存在します。

日本でアサリとして販売されているのは「アサリ亜科アサリ属」に分類される種類となっていますが、別種である「ヒメアサリ」もアサリとして出回ることがあります。

そのほか、アサリの仲間として食用扱いされているのは以下の2種類です。

・ウチムラサキ(別名オオアサリ)

殻の大きさが9cm程度まで成長するのがウチムラサキの特徴です。

一般的なアサリの殻は6cm程度のサイズなので、一回りほど大きい種類と言えます。

なお、こうした特徴から「オオアサリ」と呼ばれることもありますが、普通のアサリとは別種であることを覚えておきましょう。

・リュウキュウアサリ

奄美諸島より南側の海域で獲れるのがリュウキュウアサリです。

マレーシアやシンガポールまで生息域を広げている種類で、肉厚な身質を持つところが最大の特徴となっています。

アサリの特徴・生態

ここからはアサリの生息地や食性、繁殖方法といった詳しい生態をご紹介していきます。

生息地

アサリの生息地は日本だけでなく、台湾やフィリピン、朝鮮半島といった広い範囲に分布します。

また、フランス近海や地中海、ハワイ周辺でもアサリは獲れるので、比較的暖かい海域であればどこでも生きていける貝と言えるでしょう。

ちなみにアサリは塩分濃度がやや低い海域と浅瀬を好みます。

そのため、潮干狩りでアサリを狙うときには潮が引いた手前側から探してみてください。

食性

アサリの主食は植物プランクトンです。

また、ほかの生き物の死骸や排泄物といった有機物粒子もエサとするので、総合的に考えると「デトリタス食性」の生き物と言えます。

水中に浮遊するプランクトンやデトリタスをエラで捕食し、余分なものは排出するというのが食性におけるアサリの生態です。

繁殖

冬以外であれば通年繁殖可能と考えられていますが、基本的には春と秋がアサリの産卵シーズンとなっています。

アサリは卵生の生き物です。

オスとメスが同時に放精・放卵をおこなうことで繁殖していきます。

受精した卵は10時間程度で孵化し、2週間くらいの幼体期間を経て成体となります。

アサリの成長度合いは着底した海域に影響を受け、栄養が豊富な海ほど殻も大きくなりやすいそうです。

アサリの旬と美味しい食べ方

アサリの旬は1年に2回あります。

目安となるのは4月〜5月ごろと9月〜11月ごろです。

どちらも産卵前のシーズンであり、産卵に備えてたくさんの栄養を蓄えているアサリが美味しいとされています。

そんなアサリの食べ方として定番なのは味噌汁や潮汁です。

また、東京では古くから「深川めし」の具材としてアサリが使われてきました。

そのほか、昔から続く食べ方としてはアサリの酒蒸しやしぐれ煮なども挙げられます。

洋風料理に使うなら、パスタメニューのひとつである「ボンゴレビアンコ」やアサリの出汁と野菜の旨味を活かした「クラムチャウダー」がおすすめです。

まとめ

日本人であれば誰でも一度は口にしたことがある「アサリ」の特徴や生態をご紹介してきました。

アサリはハマグリやホンビノスガイと同じ二枚貝の一種です。

日本では愛知県がアサリの産地として知られていますが、その漁獲量は年々減少傾向となっています。

これからも美味しい国産アサリが食べられるように、海の生態系を守る取り組みにも興味を持っていきましょう。

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