日本でサーフィン中のサメ被害はある?対策は必要…?

サーフィンをするときには様々なことに気を付けなければいけませんが、「サメとの遭遇」もそのうちのひとつです。

日本においてはサーファーがサメに襲われるという事例は多くないものの、海外では毎年のようにサメによる被害が出ています。

サメに襲われると最悪の場合は命を落としてしまいます。

また、命が助かったとしても大きな怪我をすることに違いはありません。

そこで、この記事ではサメに襲われないための対策やおすすめのグッズをご紹介していきます。

海外の海でサーフィンをする機会がある方、日本でも頻繁にサーフィンをする方はぜひ参考にしていってください。

世界ではサーフィン中のサメ被害が深刻

日本ではあまり「人がいる海岸でサメが目撃された」というニュースを聞いたことがありませんが、世界的に見ると人とサメが遭遇する事例は数多く確認されています。

「インターナショナル・シャーク・アタック・ファイル(ISAF)」のデータによると、2020年に世界中で確認されたサメとの遭遇事例は129件でした。

なお、このうち人が襲われるような事例は57件だったとされています。

参考:https://www.floridamuseum.ufl.edu/shark-attacks/yearly-worldwide-summary/

国別で見るとアメリカが最多の33件、次いでオーストラリアが18件とのことです。

また、このうち致命的な怪我を負った事例はアメリカで3件、オーストラリアで6件となっています。

やはりサーフィンが盛んにおこなわれている国ではサーファーがサメに襲われることも多く、そういった地域では海岸に「サメに注意」といった看板が立てられています。

日本だと遊泳可能な海岸でサメを見かけることはほとんどありません。

しかし、世界の海でサーフィンをするときには「もしかしたらサメが出没するかもしれない」という意識を常に持っておかなければならないわけです。

ちなみに、上のデータから換算してみるとアメリカでは1ヶ月に2~3回はどこかの海でサメが出没していることになります。

サメに襲われることを「シャークアタック」と呼びますが、アメリカではこうしたシャークアタックが日常的になっているとも言えるでしょう。

被害件数が2位のオーストラリアでも1ヶ月に1回以上はシャークアタックの事例が報告されていますので、観光で訪れる際にも十分な注意が必要です。

なお、世界においてはシャークアタックによって腕や足を丸ごと咬みちぎられてしまったというサーファーも少なくありません。

サーフィンを題材とした映画の中でも有名な「ソウルサーファー」は、そうしたシャークアタックによって左腕を失くした実在の女性サーファー「ベサニー・ハミルトン」をモデルとしています。

関連記事:【映画】ソウルサーファーのあらすじ&名言集!片腕を失ったベサニー・ハミルトンの実話!

日本でのサーフィン中のサメ被害

日本ではあまりサメによる被害報告がないと伝えましたが、サメの出没情報が「ゼロ」というわけではありません。

実際に茨城県大洗町では「サーファーがサメのような生物に襲われた」という事件が発生しています。

被害に遭ったのは50代の男性サーファーで、脹脛(ふくらはぎ)や踵(かかと)にサメに咬まれたような歯型が付いていて、そのまま緊急搬送されたそうです。

傷は15センチから20センチほどとのことですが、サメに咬まれたとしたらかなりの重傷を負ったと思います。

ただ、シャークアタックによる被害で考えると、足が残っていたのは不幸中の幸いと言えるかもしれません。

前述の通り、サメに襲われた場合は命を落とすケースや四肢を欠損するケースが多く報告されています。

とは言え、この男性の方も重傷を負ったことには変わりありませんので、日本の海でもサメに対する対策はしっかりと講じておきましょう。

サーファーがサメに狙われやすい理由

サーフィン中にサーファーがサメに襲われる事例は毎年報告されています。

しかし、なぜ被害者にはサーファーが多いのか?という疑問もあります。

そこで、サーファーがサメに襲われやすい理由を2つ考えてみました。

まずひとつ目の理由は「パドリングをしている姿がサメからすると他の生物(エサ)に見える」というものです。

人間がサーフボードに乗った状態で手足をバタつかせている姿は、サメからすると大きめの魚やカメなどに見えるのかもしれません。

また、もうひとつの理由には「サメはキラキラと光るモノを狙う」というものが挙げられます。

サーファーの中には自分のライディングを計測するためにサーフィン用の時計を着けている方もいます。

そうした時計やアクセサリー関係のものが海中でキラキラと光ると、サメにとっては興味を惹く対象になってしまうのかもしれませんので注意しましょう。

サーフトリップでのサメ対策

ここからはサーフトリップをする上でのサメ対策をご紹介していきます。

日本ではサメによる被害があまり多くありませんが、海外に行ってサーフィンをする場合はしっかりとしたサメ対策を頭に入れておく必要があります。

光るアクセサリー等を身に付けない

先ほども少し触れましたが、サメは光るものに寄ってくる習性があります。

そのため、時計やアクセサリーのほかにもサーフボードのステッカーやウェットスーツの色には注意が必要です。

特にサーフボードにキラキラと光るステッカーを貼るのはNGなのでよく覚えておきましょう。

血が出ているときは海に入らない

サメは血液や尿などを敏感に察知します。

そのため、たとえば足からちょっとでも血が出ていたりすると、サメを寄せ付けてしまうわけです。

また、女性サーファーの場合はなるべく生理中は海に入らないようにしましょう。

あとは海から上がってトイレに行くのが面倒だからといって、その場で尿を垂れ流すのも危険です。

サーファーとしてのマナーにも違反する行為ですが、サメがいるような海域ではサメを呼び寄せる可能性も出てきます。

こうした知識を身につけておけばある程度はサメとの遭遇を避けられるので、ぜひ理解しておきましょう。

一人で海に入らない

海外でサーフィンをするときはなるべく一人で海に入らないようにしましょう。

仮に一人でサーフィンをしているときにサメに襲われたとしたら、助かる可能性はほぼゼロです。

しかし、誰かが近くにいればサメの注意を分散することが出来ますし、場合によっては救援を呼んで来てもらうことも出来ます。

もちろんサメがいる海岸、サメがいそうな時期には海に入らないというのも鉄則です。

海外の海では気付かないうちにサメが近くまで寄ってくる危険性がありますので、サーフィンをするときは必ず誰かと一緒にいるようにしましょう。

サーフィン中のサメ対策におすすめのグッズ

最後にご紹介するのはサメ対策のおすすめグッズです。

サメの頭部には「ロレンチーニ器官」というものがあります。

このロレンチーニ器官には微弱な電流を捉える役割があるのですが、これを逆手にとったサメ対策グッズが「シャークバンズ」です。

シャークバンズからは特殊な磁気が発生していて、これが磁気バリアという効果を発揮してくれます。

サメは電流や磁気を嫌がりますので、シャークバンズを着けていればサメが寄ってこないというわけです。

海外の海でサーフィンをする場合は、ぜひこちらのシャークバンズを身に着けた上で海に入ってください。

まとめ

サーフィン中のサメ被害の実態やおすすめのサメ対策グッズをご紹介してきました。

ご覧いただいたように世界の海では毎年数多くのサメによる被害者が出ています。

日本の海ではあまり見かけはしないものの可能性はゼロではありませんので、海に入るときは十分に注意をしましょう。

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