貝殻拾いのコツとは?拾える場所や種類など

この記事では気軽に始められる趣味のひとつ「貝殻拾い」について様々な情報をご紹介していきます。

晴れた日に海岸沿いを歩きながら素敵な貝殻を拾って集めるというのは健康にも環境にも良い趣味です。

最近では「ビーチコーミング」といって海岸に流れ着いた漂着物を収集したり観察したりする人が増えていますが、貝殻拾いもそうしたビーチコーミングの一環として捉えることができます。

ここでは貝殻拾いをするときの場所や持ち物、また効率良く貝殻を拾えるコツなどを詳しくまとめてみました。

「何か新しい趣味を始めてみたい」「キレイな貝殻に興味がある」という方は、ぜひこちらの内容を参考にしていってください。

そもそも貝殻って?

貝殻は本体となる「軟体動物=貝など」が作り上げる硬組織のことです。

貝などの軟体動物は成長する過程で身を守るために、生体鉱物である硬組織を作ります。

硬組織である貝殻は本体の貝などが亡くなってもすぐに朽ちることがありません。

つまり、海岸などで見かける貝殻の多くは貝の亡骸のようなものと捉えられます。

ちなみに貝本体は「軟体動物」と呼びますが、貝殻に対しては「殻体」といった言葉を使うこともあります。

なお、ほとんどの貝類は螺旋状の模様となる貝殻を作り上げることが一般的です。

貝殻をよく見るとその模様は螺旋状になっていると思いますが、これは成長の過程で段々と貝殻を大きくしているからです。

中には成長の途中で外敵から襲われ螺旋模様が歪(いびつ)な形になっている貝殻もありますが、そういった模様を見つけて貝の一生を想像することもできます。

貝殻拾いの基本

貝殻拾い

それでは貝殻拾いの基本について説明していきましょう。

拾える場所

貝殻が拾えるのは主に海岸の波打ち際です。

潮が引いたあとの波打ち際には海から流れ着いた貝殻が色々と落ちています。

また、波打ち際より離れたところにも貝殻は落ちていますので、「波打ち際」⇒「少し離れたところ」といった感じで海岸沿いを往復するとたくさんの貝殻が見つけられるはずです。

実際の場所で考えると、関東で言えば神奈川県の逗子海岸や江の島海岸、千葉県の九十九里浜などが代表的な海岸として知られていますが、基本的にはどこの海岸でも貝殻拾いは楽しめます。

奄美大島や沖縄の離島などに行けば本州では見られないような貝殻を発見することも出来ますので、旅行先で散歩がてら貝殻拾いを楽しむのもおすすめです。

ちなみに潮干狩りとの違いを説明すると、貝殻拾いでは潮干狩りのように砂を掘って貝を見つけることはしません。

そのまま落ちている貝殻を集めるだけなので生きている貝に遭遇することは多くありませんが、たまにヤドカリが貝の中にいることがあります。

持ち物

貝殻拾いの際には拾った貝殻を入れておく容器があると便利です。

ガラス瓶のような容器を持っていけば拾った貝殻の種類や量がすぐに分かります。

なお、海岸を歩く際には裸足ではなくビーチサンダルやスニーカーを履きましょう。

海岸には貝殻以外にも様々なものが落ちています。

中には割れたガラスの破片や釣り針などが落ちていることもありますので、ケガをしないためにもビーチサンダルや歩きやすいスニーカーを持っていくことをおすすめします。

そのほか夏場に貝殻拾いをするなら、熱中症対策のための帽子を持っていってください。

反対に冬場の貝殻拾いでは防寒具が必要となってきます。

海岸沿いは街中よりも夏場は暑く冬場は寒くなりやすいので、季節に合わせた服装を心掛けましょう。

貝殻拾いのコツ

続いては貝殻拾いのコツをご紹介していきたいと思います。

貝殻はいつでも落ちているものですが、より効率的に貝殻を集める場合にはいくつかのポイントを抑えておくことが大切です。

海が荒れた次の日を狙う

雨の日や台風の日など、海が荒れた次の日に海岸へ出向くといつもより多くの貝殻を見つけることができます。

貝殻は海から運ばれてくるものなので、海の中が荒れればその分だけ多くの貝が海岸へと打ち上げられます。

そのため、台風の翌日などは絶好の貝殻拾いのチャンスと言えるわけです。

ただし、台風の後は波が高くなっていることもありますので、出掛けるなら海の様子が落ち着いてからにしましょう。

また、海が荒れた後の海岸にはクラゲなどの有毒な海洋生物が打ち上げられていることもあります。

毒を持っているクラゲはたとえ死んだあとでも毒性が残っていますので、決して素手で触らないようにしてください。

また危険なものがある場合には

自治体まで連絡をして処理をお願いしましょう。

干潮時を狙う

貝殻拾いをするのであれば満潮よりも干潮時を狙った方が効率よく貝殻を集められます。

そもそも海岸に落ちている貝殻は潮が満ちているときに海から運ばれてきたものです。

満潮時の波打ち際を探しても貝殻が落ちている可能性は低くなりますので、やはり貝殻を目的に海まで行くなら干潮時を狙った方が良いと言えるでしょう。

あとは先ほども触れたように干潮時の波打ち際を探した後は、そこから少し内側に入ったところも歩いてみてください。

潮の満ち引きというのは思ったよりも大きく、干潮時の波打ち際からかなり離れたところまで海が満ちるところもあります。

そういった海岸であれば広範囲に渡って貝殻が落ちていますので、珍しい貝殻に出会える確率もアップするかもしれません。

貝殻の種類

二枚貝と巻貝

それでは最後に貝殻の種類についてご紹介していきましょう。

二枚貝

貝にはいくつかの種類がありますが、名前の通り2つの貝殻で構成されている貝を「二枚貝」と呼びます。

身近な食材としてよく知られるシジミやアサリといった貝が二枚貝に分類されますが、こうした二枚貝の中には砂浜に生息しているものも多数います。

そのため、海岸沿いを歩いていてもっとも多く見かけるのは二枚貝の貝殻と言えるかもしれません。

そんな二枚貝の中でポピュラーかつ貝殻の模様が美しいとされているのがハマグリです。

ハマグリは縁起物としても扱われていて、その貝殻を使い工作やアートを楽しむ人もいます。

大ぶりでキレイな貝殻であれば買い取ってくれる人もいるほどなので、海岸を散歩するときにはぜひハマグリの貝殻を探してみてください。

巻貝

巻貝は二枚貝とは異なり一枚の貝殻で構成されています。

そんな巻貝の仲間で一般的によく知られているのがサザエやアワビなどです。

ちなみに巻貝というとサザエのような円錐形をイメージする方が多いと思います。

しかし、実は巻貝には平型や笠型など色々な種類の形があり、多種多様な大きさ・形・色をしているところが巻貝の特徴となっています。

なお、海岸に落ちている巻貝の貝殻の中には他の生物が住みついていることもありますので、拾うときには注意をしましょう。

まとめ

誰でも気軽に始められてお金の掛からない趣味である「貝殻拾い」について詳しく説明してきました。

拾った貝殻はハンドメイドアクセサリーやオーナメントなどに加工が出来ますので、そういった形でも新しい趣味が楽しめると思います。

なお、本文でも解説した通り貝殻拾いをするのであれば雨の日や台風の次の日に海岸を散歩するのがおすすめなので、海の様子を確認しながら出向いてみてください。

関連記事:ビーチコーミングの楽しみ方&注意点!シーボーンアートとは?

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