イルカ

この記事では水族館でも人気が高い「イルカ」に関する情報やその生態を詳しくご紹介していきます。

イルカは昔から日本人にとって馴染み深い海洋生物の一種です。

船に乗っていて野生のイルカと遭遇し、並走する姿を見たことがある人も少なくないかと思います。

そんなイルカは人間の次に知性が高いとも言われていて、これまでに多くの研究がされてきました。

ここでは、現在のところ分かっているイルカの生態について色々と解説していきますので、イルカに興味があるという方はぜひ参考にしていってください。

そもそもイルカとは?

それではまず、イルカとはどういった生物なのか?という点から見ていきましょう。

イルカの定義

イルカの定義というのは実は曖昧で、今でも生物学的にきっちりと分類されていません。

ちなみに有名な話ではありますが、イルカとクジラは基本的に同じ系統の生物群で「体長4m以下の小さい種類をイルカ」「4m以上の大きな種類をクジラ」と呼んでいます。

しかし、中には体長4m以上でもイルカと呼ばれる種類は存在していて、逆に体長4m以下でもクジラという名前が付けられている種類があるわけです。

また、国や文献によっては3mをイルカとクジラの境界線にすることもあり、前述の通りその定義は明確に定まっていないと言えるでしょう。

ちなみに、水族館などでたまに見かけるシロイルカですが、こちらは生物学的分類上「イッカク科シロイルカ」に属します。

ただ、シロイルカの中には体長が5m以上になる成体も存在するため、研究する人やチームによってはシロイルカをクジラに分類することもあるようです。

イルカの祖先

イルカの祖先については、およそ3000万年前に絶滅した「メソニクス目」ではないかという説とカバ科を始めとした偶蹄目種ではないかという説の2つがあります。

メソニクスとは4~5本の指に蹄が付いているところが特徴的な肉食動物で、オオカミのような見た目の哺乳類だったようです。

以前はこのメソニクス目がイルカの祖先という説が有力だったそうですが、その後の研究によってカバ科が属する偶蹄目を祖先とする説も浮上してきました。

いまだにこのあたりはハッキリとしていないのですが、どちらにしてもイルカの祖先は遥か昔陸上でも生活していたことが分かります。

イルカの基本的な特徴

イルカは人間と共通する部分を多く持っている海洋生物です。

イルカは肺呼吸によって酸素を取り込み、それをエネルギーとしています。

人間より少し平熱が高いものの海で生活しながら「平均体温37℃前後」というのはヒトに近い点と言えるでしょう。

また、イルカは生殖行為によって子孫を残していきますが、こちらの妊娠期間は10ヶ月~12ヶ月ほどです。(種類によって異なる)

生まれた子供はしばらく母親の母乳で育てられ、その後はグループの群れに入って生活をしていきます。

イルカの生態

イルカ

続いてはイルカの生態について見ていきましょう。

1日の食事量が多い

イルカは1日に体重の5%~10%前後のエサを食べます。

カマイルカの場合は5㎏ほど、バンドウイルカなら毎日10㎏ほどのエサを食べるそうです。

ちなみに好物はイカやカニとされていますが、水族館ではサバやイワシといった魚をそのままあげています。

イルカは魚を食べるとき頭の方から丸飲みすることが普通で、これは尾の方から食べることによってヒレなどが喉や食道に刺さらないためだそうです。

知性と脳の大きさについて

イルカは体重に占める脳の重さが人間に次いで重い(大きい)生物です。

そのため、昔から知性の高い生物として研究がおこなわれています。

そんなイルカには超音波を発し、その反射した音から対象の形や特徴を捉えるといった能力が備わっています。

また、特定した相手(外敵)の情報を他のイルカたちと共有することも分かっているのですが、これを踏まえると人間と同じような同種間コミュニケーション能力に優れた生物と言えるでしょう。

半球睡眠

イルカの生態として興味深いのは「半球睡眠」という部分です。

イルカは片方の脳だけを眠らせながらもう片方の脳で身体を動かし続けられる生物なのですが、このとき片方の目は瞑っています。

たとえば右の脳を休ませるときには左目を瞑り、左の脳を休ませるときには右目を瞑るといった具合です。

また、イルカは眠るとき一定の方向に回りながら寝るという習性もあります。

ちなみに南半球のイルカは時計回り、北半球のイルカは反時計回りで回るそうです。

イルカも風邪を引く

少し意外かもしれませんが、イルカというのは人間と同じように風邪を引きます。

また、風邪だけでなくウイルス性の病気などに罹患することや深刻な汚染被害に遭うケースもありますが、水族館で管理されているイルカと野生イルカでは圧倒的に野生イルカの方が健康状態に問題があるという研究結果も出ています。

水族館で飼われているイルカを見て「広い海に帰してあげたいな」と感じる人もいると思いますが、野生イルカの現状を考えるとイルカにとってはどちらが住みよい環境かは分からないということです。

〇群れを成して行動する

イルカは基本的に群れを成して行動します。

数頭の群れから数百頭の群れまでその大きさは様々ですが、これはシャチなどの天敵から身を守るためやエサを捕獲しやすくするためと言われています。

イルカはエサとなる魚などをグループで追い込み、それを一気に捕食するので群れの方が生活しやすいようです。

イルカの性格

イルカ

イルカというと人懐っこい性格をしていて優しいイメージがあります。

大半の個体は上記の通り人に懐く性格をしていますが、やはり中には獰猛な性格の個体もいるようです。

先ほども触れましたが、イルカはエサを食べるとき魚などを丸飲みするので基本的には歯を使いません。

しかし、荒々しい性格のイルカだと水族館の飼育員に噛み付くこともあり、これは外敵への攻撃行為として捉えられます。

また、賢いイルカの中には仮病を使って水族館での練習やショーへの参加を免れようとする個体もいるそうで、人間と同じように「サボり癖」のあるイルカも存在するということが分かっています。

イルカはいじめをする…?

イルカはその高い知能から集団での「いじめ」をおこなうことも確認されています。

あまりイメージにないかもしれませんが、イルカは海中で他の魚などを追いかけまわしてダメージを与え、そのまま食べずに放置することがあるようです。

また、同じイルカ同士でいじめをおこなうこともあり、小さい種類のイルカが大きな種類のイルカに食べられてしまうことも少なくありません。

水族館で見るイルカというのは愛嬌に溢れていて従順な印象を持ちますが、自然界の中ではこうした性質も持ち合わせているということです。

まとめ

水族館での人気者「イルカ」に関する色々な情報をご紹介してきました。

ご覧いただいたようにイルカには興味深い生態や意外と知られていない性格などがたくさんあります。

人間に次いで脳の割合が大きいということもあり、イルカ同士でコミュニケーションが取れる能力を持ち合わせているのは非常に優れた生態と言えるでしょう。

しかし、可愛らしい見た目とは裏腹にイルカの中には獰猛な性格を持った個体もいます。

このあたりは人間や他の動物と変わらない性質と言えますが、水族館に訪れた際にはそうした個体ごとの性格などもご覧になってみてください。

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