最近は自分の車を好きに改造して車中泊を楽しむ方が非常に増えてきました。
そんな車中泊に欠かせないアイテムのひとつが「扇風機」です。
半袖で過ごせるくらいの季節になってくると、必然的に車内の温度が上がってきます。
特に夏場に関しては何かしらの暑さ対策をしないと熱中症リスクが高まり危険なのですが、そういった場面で活躍してくれるのが「車内用の扇風機」となります。
ここでは車中泊用として使えるおすすめ扇風機を5つピックアップしました。
また、合わせて車中泊用に適した扇風機の条件や利用する際の注意点もご紹介していきます。
これから車中泊を始めようとしている方はぜひ参考にしていってください。
車中泊用に最適な扇風機の条件
それではまず、車中泊用に最適な扇風機の条件から見ていきましょう。
充電式or電池式
ポータブル扇風機には充電式と電池式の2種類があります。
どちらもメリットとデメリットがあるのですが、車中泊用におすすめしたいのは充電式のタイプです。
充電式の小型扇風機ならポータブルバッテリーや車のバッテリーから直接電力を得られます。
電池式の場合だとコンビニなどに行けば電池は買えるものの、車中泊をするために一度キャンプ場などに入ってしまうと電池が切れたときわざわざ買いに行くのが面倒です。
ちなみに最近の充電式小型扇風機のバッテリーはかなり長持ちするのですが、中には丸一日以上使えるものもあります。
車中泊用に小型扇風機を買うならこうした「連続使用可能な時間」もチェックしておくべきなので、ぜひ覚えておいてください。
なお、強風で4~5時間、弱風で10時間~24時間以上使えるものなら車中泊用に適していると言えます。
首振り機能
車中泊用に小型扇風機を購入するなら「首振り機能」の有無も確認しておきましょう。
自動の首振り機能が付いていないと風が一定の箇所にしか送られず、乾燥や寒気の原因となってしまいます。
ちなみに最近の小型扇風機だと左右50度~100度くらいまで稼働するタイプが一般的です。
また、合わせて上下に角度が付けられるかどうかもチェックしておいてください。
コンパクト
車中泊用として小型扇風機を買う場合は、本体の大きさも重要なポイントです。
車内で使うことを考えるとあまりにも大きいサイズは不向きと言えますので、適度にコンパクトなサイズの扇風機を選びましょう。
コンパクト設計の扇風機だと出し入れや持ち運びが楽になり、屋外で使う際にも便利です。
特に車中泊と共に屋外での焚き火や料理を楽しむ方の場合は扇風機の出し入れが頻繁になるので、出来るだけ持ち運びやすいサイズのものを選んでみてください。
扇風機の形状
小型の扇風機には、主に「そのまま置くタイプ」「クリップで挟むタイプ」「その両方に対応したタイプ」の3つがあります。
そのまま置くタイプはオフィスや自宅の寝室などで使うことが多いと思いますが、車中泊に持っていくのであれば両方の機能が備わっているものがおすすめです。
クリップが付いていると車内の手すりなどに扇風機を設置できますので、寝る時に上から心地よい風が送れます。
また、そのまま置けるようなデザインであればアウトドアテーブルに置くことで屋外でも涼しい風が感じられます。
このように車中泊用として買うなら色々なシーンで使える扇風機が便利なので、ぜひ覚えておいてください。
車中泊用におすすめの扇風機おすすめ5選
ここからは車中泊用におすすめの扇風機5選をご紹介していきます。
どれも夏場の車中泊で大活躍間違いなしの商品となっていますので、ぜひチェックしていってください。
マキタ
こちらは「充電式」「首振り機能付き」の小型扇風機です。
【おすすめのポイント】
・リチウムイオンバッテリーで長時間の使用が可能
・車内の至るところに取り付け可能
・専用の三脚にも取り付けが可能
・自動首振り機能
・3段階の風量調節
・風向角度を自由に調整できる
・切りタイマー付きで便利(1・2・4時間)
・サイズは185×260×284mm
1回の充電で使える時間は風量やバッテリーの種類によって異なりますが、フル充電で「強風・およそ4時間」の使用が可能です。
電源はACアダプターで家庭用電源から充電できます。
小型ながらパワフルな風力を誇るところが魅力的で、どこにでも設置できるといったメリットもあります。
また、専用の三脚に取り付けることも出来ますので、屋外での作業やキャンプなどのシーンには最適です。
そのほか自動首振り機能に加えて風向角度を自由に調節できる設計というのもありがたい部分と言えます。
あとは「切りタイマー」が付いているのも便利な点です。
寝る前に切りタイマーをセットしておけば、朝まで扇風機を付けっぱなしでムダにバッテリーを消費することがありません。
車中泊だけでなく様々な場面で使える万能小型扇風機となっていますので、ぜひ候補のひとつに入れてみてください。
KEYNICE
続いては置いても掛けても挟んでも使える便利な小型扇風機のご紹介です。
【おすすめのポイント】
・首振り角度は50度
・弱風、中風、強風、リズム風に調節
・最大風速3.6m/秒のパワフルな送風力
・回転音が気にならない超静音タイプ
・最大28時間連続使用が可能な長持ちバッテリー
・モバイルバッテリーに直接繋げるUSB充電タイプ
・選べる5つのカラー
・サイズは100×130×240mm
・1年間保証付きで安心
こちらはクリップ付きの小型扇風機で車内のあらゆるところに取り付けられるというのが大きな特徴となっています。
そのまま置くことはもちろん、壁掛けも出来ますので自宅のちょっとしたスペースに使うことも可能です。
首振り角度は50度、直径16cmのファンが広範囲に涼しい風を送ってくれます。
また、風量は弱風・中風・強風に加えてリズム風が選べます。
自然に近い風を送ってくれて、心地よい涼感を得られるところが魅力的な点と言えるでしょう。
ちなみに最大風速3.6m/秒とパワフルな設計ながら、回転音はたったの40デシベルです。
寝る際に付けたままにしても騒音に悩まされることがありませんので、車中泊にはまさにぴったりな扇風機となっています。
なお、充電式のバッテリーは弱風で最大28時間、強風で最大5時間の使用が可能です。
USB充電タイプということもあり、モバイルバッテリーに繋いだまま使うこともできます。
安心の1年間保証が付いていますので、ぜひこの機会に購入してみてはいかがでしょうか。
Yoitas
こちらは重量約500gと超軽量タイプの小型扇風機です。
【おすすめのポイント】
・日常でも使えるオシャレなデザイン
・最大17時間の連続使用が可能
・USB充電タイプ
・置き型扇風機として安定した設計(クリップ付き)
・DCモーター採用、10段階の風量調節機能
・自動首振り135度
・サイズは直径120×高さ250mm
・安心6ヶ月保証付き
「軽くて、オシャレで、多機能」というのがこちらの扇風機のおすすめポイントです。
卓上に安定して置けるデザイン、クリップ付きで場所を選ばず設置できる便利さが持ち味となっていますので、車中泊やキャンプといったシーンにはぴったりです。
バッテリーはUSB充電タイプですが、ACアダプターを使って急速充電することも出来ます。
また、通常のACモーターより「風力」「静音性」に優れたDCモーターを採用しているところがこの扇風機の特徴です。
10段階の風量調節に加えてリズム風も選べますので、自分に合った快適な風を静かに送り続けられます。
あとは首振り角度が135度というのも特徴のひとつで、上下に関しては手動で70度の角度が調整できます。
車内だけでなく自宅やオフィスでも使えるオシャレな小型扇風機となっていますので、どうぞチェックしてみてください。
Panasonic
続いては大手電機メーカー「パナソニック」から販売されているパワフルな扇風機をご紹介します。
【おすすめのポイント】
・折りたたみ式でコンパクトに持ち運べる
・AC電源対応、14.4V/18Vバッテリーパック両用
・オフィスや店舗の換気に使えるほど強力な風量
・強風でも最大5時間前後の連続使用が可能
・ハネの直径は25.5cm
・サイズは370×264×620mm
・切りタイマー付き(1・2・4時間)
・首振り機能付き
こちらの扇風機の魅力はなんと言っても最大風力が強いところです。
強風なら風速190m/分の風が送れるのですが、これは工事現場での風循環にも利用されるレベルとなります。
設置したときのサイズはやや大きめなものの、コンパクトに折りたためるので持ち運びに不便さはありません。
バッテリーはリチウムイオン充電池で、強風でも最大5時間前後使えるところが大きな特徴です。
そのほか首振り機能や切りタイマーなどが搭載されていますので、アウトドアでの使用にもおすすめが出来ます。
アロマ対応 扇風機
最後にご紹介するのは風と共に心地いいアロマを感じさせてくれるオシャレな小型扇風機です。
【おすすめのポイント】
・好きなアロマをセットして風と一緒に送れる
・広範囲に使える首振り機能(左右120度、上下100度)
・8時間オートオフ機能を搭載
・10段階の風量調節
・USB充電タイプ
・サイズは192×142×231mm
・重量は500g
扇風機のハネの中央に好きなアロマをセットすることで、良い香りの風が送れるというのが最大の特徴です。
レモングラスやゼラニウムなどの虫よけに効果的なアロマをセットすれば、車中泊やキャンプがより快適になります。
また、左右120度の首振り機能、上下100度の角度調整機能が付いていて、広範囲に風を送れるというのもおすすめポイントのひとつです。
そのほか10段階から風量が選べるところ、アウトドア利用に便利な軽量設計、車に積んでも邪魔にならない大きさなども魅力的な部分となっています。
あとは8時間経つと自動的に電源がオフになる「オートオフ機能」を搭載していますので、寝室に置いて就寝時に使うのもアリです。
車中泊での扇風機の必要性
扇風機は車中泊に欠かせないアイテムのひとつです。
特に気温が高くなる季節に車中泊をするのであれば必ず持っていってください。
というのも、車中泊をする際にエンジンを付けっぱなしで寝ることはありません。
【エンジンを付けっぱなしで寝てはいけない理由】
車のバッテリーあがりを防止するため
騒音や排気ガスの問題
万が一排気ガスが適切に排出されず、車内に流れ込んだ場合には一酸化炭素中毒となり命を落とす
こうした理由から寝るときはエンジンを切るわけですが、そうなるとエアコンが使えないので必然的に車内が蒸し暑くなります。
多くのキャンプ場があるような山間部では朝晩の気温が下がるものの、それでも窓を閉めていれば寝苦しさを感じるケースが少なくありません。
そういった場合に大活躍してくれるのが車中泊用の扇風機となるわけです。
扇風機からの風を受けると肌に感じる温度が下がり、その結果として熱中症になるリスクも軽減されます。
また、コードレスの小型扇風機であれば日中に屋外で使用することも可能なので、車中泊時のキャンプ自体が快適になります。
これから初めて車中泊をしようとしている方は、ぜひ身の安全のためにも車内用の扇風機をひとつは用意してから出掛けてください。
車に扇風機を設置する際のコツ・注意点
車内で扇風機を使う場合は風の通り方を考えた上で設置しましょう。
天井に取り付けられると効率的に風を循環できますが、そうしたDIYが得意でなければ後部座席の両脇上部にある手すりにクリップ式の扇風機を設置するのが一番楽です。
また、運転席と助手席のヘッドレストの棒を繋ぐような形で横棒を設置し、そこに扇風機を付けるというのもひとつのアイディアです。
(ヘッドレストを挿すための銀色の棒に新しい横棒を括りつけるようなイメージ)
なお、注意点としては寝ている自分の顔の上に扇風機がこないよう配置を考慮してください。
クリップの力が劣化してくると自然落下する危険性が高まり、無防備な状態ではケガをすることも考えられます。
そのほか車の天井に扇風機を取り付ける場合は、なるべく知識のある方に相談した上でおこないましょう。
まとめ
車中泊用におすすめの扇風機5選やその選び方などをご紹介してきました。
ご覧いただいたように扇風機は暑い季節の車中泊に欠かせないアイテムのひとつです。
扇風機があるのとないのとでは就寝時の快適度がまったく変わってきますので、車中泊をするなら複数の小型扇風機を用意してから出掛けましょう。