この記事では気象予報士になるためにはどうしたらいいのか?といった疑問を解消するため、気象予報士に関するいろいろな情報をご紹介しています。
・気象予報士になるのはどれくらいの難易度なのか?
・気象予報士の年収はどれくらいなのか?
・独学でも気象予報士にはなれるのか?
こうした疑問を持っている方は、ぜひ最後までご覧になっていってください。
気象予報士とは?
気象予報士というのは「気象予報士国家試験」に合格して、気象予報士資格というものを取得するとなれます。気象予報士の仕事は気象庁から発表される気象データ・観測データをもとに、独自に天気の予想をすることです。
大半の方は民間の気象予測会社などに勤めていますが、中には気象予報士の資格を利用してテレビ局のアナウンサーやお天気キャスターなどを目指す方もいます。
ちなみにお天気キャスターには、気象予報士が分析したデータを読み上げるだけという方と自分で資格を所有し気象予測をおこない、その結果を伝える方の2種類がいます。
前者であれば気象予報士の資格は必要ありませんので、そういった職種に就きたい方はタレント事務所などに所属することをおすすめします。
なお、気象予報士の仕事としては天候によって業務内容が左右されるイベント会社やスポーツ関連の企業などに天気の予測を提供するというものもありますので、その業務内容はとても多岐に渡るものと言えるでしょう。
気象予報士になるには?難易度は?
ここからは実際に気象予報士になるためにはどうしたらいいのか?という具体的な部分を解説していきます。気象予報士試験の内容や難易度などについては、こちらからご覧ください。
気象予報士試験
まず気象予報士の試験を受けるための受験資格ですが、こちらには特に制限がありません。学歴や年齢問わず受験が出来ますので、何歳であっても試験を受けることが可能です。
一般的には高校卒業後、もしくは大学・短大・専門学校に在学中および卒業後に試験を受ける方が多く、試験合格後は民間企業へと務めるようになっています。
<気象予報士試験の概要>
年齢:制限なし
学歴:制限なし
試験:年度に2回
試験場所:北海道・宮城県・東京都・大阪府・福岡県・沖縄県
受験料:11,400円
次に気象予報士の試験内容ですが、こちらは学科と実技の2種類に分かれています。
気象予報士試験の学科試験では主に予報業務をおこなうための一般知識・専門知識についての問題が出題されます。
なお、すでに気象予測会社などで実務経験があり、一定の実績を所有する方の場合は学科試験が免除されることもありますので覚えておいてください。
そして、実技試験では以下の3つの事柄に対する問題が出されます。
・気象概況及びその変動の把握
・局地的な気象の予報
・台風等緊急時における対応
こちらはいわゆる気象予報士としての実務に直結する試験です。
つまり、資格取得後に必要となるスキルですのでしっかりと勉強をしておかなければなりません。この学科試験と実技試験の2つをクリアすると晴れて気象予報士としての資格を取得することができるわけですが、気象予報士試験は年度に2回おこなわれます。
1年間に2回のチャンスがあるというのは、受験者からするとかなりプレッシャーが少なく感じそうですが、次にその合格率と難易度をご紹介していきましょう。
合格率・難易度
気象予報士試験の合格率というのはだいたい5%前後といわれています。
ちなみにとても難関なイメージがある司法試験の合格率というのが20%前後(試験は年1回)となっていますので、1年に2回試験があるとしても気象予報士試験というのは非常にハードルが高いものと考えられます。
また、司法試験の場合は1回に7,000人前後が受験をして合格率20%ですので、年間にだいたい1,400人ほどが合格するという割合です。
対して気象予報士は1回の試験に3000人弱が受験をして合格率が5%ですから、1回につき150人ほどしか合格者が出ません。
年間2回で300人が合格をすると考えても、やはりかなり難易度としては高い資格と言えるでしょう。
なお、これだけ難易度が高い気象予報士の資格ですが、実際に試験に合格をして就職をしたとするとどれくらいの収入になるのか?というのも気になる部分です。
そこで、次に気象予報士試験合格者の主な就職先と平均年収というものをご覧いただきたいと思います。
気象予報士の就職先・平均年収
念願の気象予報士になれたとして、就職先にはどういったところがあるのか?ということをまずは説明していきます。
就職先
気象予報士の一般的な就職先は民間の気象観測・気象予測会社です。また、そのほかの就職先で言いますと、気象庁やシンクタンクといったところが多いようです。
なんとなく気象予報士の資格を持っているとお天気キャスターになれるような印象もあるかと思いますが、お天気キャスターになれる方というのはタレント事務所などに所属をしている方です。
もちろんテレビ局のアナウンサーへ就職をして、そこからお天気キャスターという道もありますが、どちらにしても狭き門であることは間違いありませんので覚えておきましょう。
平均年収
気象予報士の平均年収というのは、勤める場所によってかなり差があるというのが現状です。民間業者に就職をした場合は、その会社の規定によって給料が支払われますので、一般的なサラリーマンと同等ほどの年収になると考えられます。
年齢と実績が考慮された上で、年収400万円~600万円といったところが相場と言えるでしょう。ただし、仮に非正規雇用など一時的な形での就労だと年収は350万~450万程度とも言われています。
そのため、試験の難易度と比較するとやや低い年収と言えそうです。しかし、気象庁に入庁した場合は公務員と同じ扱いですので、国家公務員の平均年収が参考となります。
仮に30代の一般職であるとすれば平均年収は500万円程度となり、総合職になれば平均年収は700万円程度にまで上がります。つまり高い年収を目当てとして気象予報士の資格を取得するのであれば、あわせて公務員試験も視野に入れておいた方がいいでしょう。
独学で気象予報士になるための勉強方法
気象予報士試験を合格するには相当な勉強量が必要となりますが、中には独学で試験に突破する方もいます。ちなみに参考書を使い自力で勉強する、またオンラインセミナーを受講するというのが基本的な独学方法です。
もちろん通信講座などもありますので、人に採点をしてもらいながら勉強をしたいという方にも環境は整っています。
なお、気象予報士の試験に合格するには1000時間~1500時間の勉強が必要といわれていますので、働きながらだと1日3~4時間の勉強時間で1年から1年半ほど掛かる計算です。
そのため、自分にとってより効率的な独学方法を身につけることをおすすめします。
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気象予報士の資格にチャンレンジしてみては
気象予報士になるための試験情報や難易度、試験合格後の就職先や年収についてご紹介してきました。
おそらくイメージよりもかなりハードルが高い印象を受けたかと思いますが、その分この資格を取得さえしてしまえば就職先には困らないと言えます。
年収は平均的ですが、やはり特殊な仕事ですので資格を持っているだけでも就職にはかなり有利です。ぜひ、気象予報士に興味があるという方はチャレンジをしてみてください。