プレジャーボートとは?価格・維持費や人気メーカーなど

この記事では以下のような疑問を持つ方に向けて、プレジャーボートに関する様々な情報をご紹介していきます。

・プレジャーボートとは?
・プレジャーボートの価格や維持費は?
・プレジャーボートとクルーザーの違いは?

船舶の中でも比較的小型サイズの動力船のことをプレジャーボートと呼びます。(国によっては帆船も含まれる)

プレジャーボートは釣りなどのマリンレジャーを楽しむ方に人気の商品で、その価格帯はまさにピンキリといった感じです。

ここでは、そんなプレジャーボートの価格や維持費、必要な免許などについて詳しくまとめました。

「いつかプレジャーボートを買ってみたい」と考えている方は、ぜひこちらの内容を参考にしていってください。

プレジャーボートとは?

プレジャーボートとは一般的なマリンレジャーに利用されている船舶の総称です。

基本的には動力付きの船舶を指しますが、帆船でもプレジャーボートとして扱うケースがあります。

また、プレジャーボートには様々なサイズのものがあり、中でも比較的大きいものは個人所有の釣り船として利用されることが多いかもしれません。

逆に小さいものでいえばジェットスキー(カワサキ)やマリンジェット(ヤマハ)などもプレジャーボートの仲間となります。

こうした釣り用のモーターボートや水上オートバイをまとめてプレジャーボートと呼んでいるわけです。

プレジャーボートの基準・規格

プレジャーボートと呼ばれる船舶には明確な基準や規格が設けられていません。

日本の場合だと、だいたい全長5~18mほどの船舶をプレジャーボートとして扱っていますが、ヨーロッパでは「全長2.5m以上」「非営利かつ娯楽用」の船舶をプレジャーボートと呼ぶようです。
(イタリアでは全長によって小型・中型・大型といった区分が設けられている)

つまり、分かりやすくまとめれば「およそ2.5~20mほどの船」はすべてプレジャーボートと言えるわけです。

もちろん国だけでなく船舶を販売するメーカーによっても呼び方や商品名が変わってきますが、おおむね上記のようなものがプレジャーボートであると覚えておけば問題ありません。

プレジャーボートの運転に必要な免許

プレジャーボートの運転には免許が必要です。

日本の場合はボートの免許が以下の4種類に分けられています。

・1級:総トン数が20トン未満、または総トン数が20トン以上で全長24m未満のプレジャーボート用免許(航行距離に制限なし)
・2級:総トン数が20トン未満、または総トン数が20トン以上で全長24m未満のプレジャーボート用免許(航行距離は9.26km以内まで)
・特殊:いわゆる水上オートバイと呼ばれる小型船舶用免許(航行距離は3.7km以内まで)
・2級湖川小出力:川もしくは湖のみで使用する小型船舶用免許

ご覧のように一般的なプレジャーボートを操縦するには1級もしくは2級の免許が必要となります。

プレジャーボートの価格・維持費

続いてはプレジャーボート本体の価格や維持費について見ていきましょう。

プレジャーボート本体の価格はまさにピンキリです。

プレジャーボートの中でも小型または中古の船体なら300万円~500万円ほど、大型または最新の船体であれば1000万円~3000万円ほどとなっています。

また、車と同じようにオプションの機器を取り付ける場合には別途費用が掛かってきますので、プレジャーボート一隻の値段はだいたい上記の1.2倍くらいと言えるでしょう。
(オプション:GPS機器、海上無線、魚群探査レーダーなど)

さらにプレジャーボートを所有する際には他の維持費も考えなければいけません。

○マリーナ使用料(契約費)

プレジャーボートを係留するためにはマリーナとの契約が必要です。

マリーナの使用料は場所によって大きく異なり、月額数万円で済むところもあれば月額数十万円以上のところもあります。

また、マリーナによっては入会金や保証金を設定しているところもありますので、プレジャーボートを買う前にはあらかじめ近くのマリーナの資料をよく読んでおきましょう。

○船舶用の保険(レスキューサービス費用)

マリーナによってはレスキューサービスへの加入を義務化しているところもあります。

本来、レスキューサービスへの加入は任意なので入らなくても問題はないのですが、万が一に備えて加入しておくべきと言えるでしょう。

なお、海難事故や人的災害に備えたプレジャーボート用の保険には必ず加入しておくべきです。

○定期検査費用

プレジャーボートを所有していると定期的に検査を受けることになります。

検査費用はプレジャーボートの大きさによって変わってきますが、だいたい2~3万円くらいです。

こちらは必ず支払うことになる費用なので忘れないようにしておきましょう。

○船舶の法定安全備品費用

船舶の法定点検ではライフジャケット・救命用の浮輪などの有無がチェックされます。

当然、プレジャーボートを購入する際にはこれらも合わせて買っておかなければなりません。

万が一、こうした救命道具なしで航行をして事故が発生した場合には法的な罪に問われるため気を付けましょう。

○船舶登録費

プレジャーボートを新しく所有する際には船舶登録をおこなうことになります。

なお、登録費はプレジャーボートの大きさによって変わってきますが、一般的なサイズであればおよそ2万円前後で済みます。

プレジャーボートとクルーザーとの違い

プレジャーボートとクルーザーには明確な定義分けがありません。

プレジャーボートのひとつに「クルーザー」と呼ばれる船があるといったイメージです。

※大カテゴリー「ヨット」⇒中カテゴリー「プレジャーボート」⇒小カテゴリー「クルーザー」

とはいえ、一般的なクルーザーには普通のプレジャーボートにはないベッドルームやシャワールーム、キッチンやトイレなどが備わっています。

こうした居住性・居住設備に優れているところがクルーザー独自の特徴であり、結果として「長距離航行に適している船」をクルーザーと呼んでいるわけです。

また、全長25フィート(約7.5m)以上をクルーザーとするといった考え方もありますので、プレジャーボートを買うときの目安として覚えておいてください。

プレジャーボートの人気メーカー

ここからはプレジャーボートの人気メーカーとして有名な「ヤマハ」「ヤンマー」の2社をご紹介していきます。

ヤマハ

ヤマハは水上オートバイとして有名な「マリンジェット(登録商標)」を販売している会社です。

また、中型・大型のプレジャーボートも数多く手掛けていますので、船に興味がある方にはおすすめのメーカーと言えます。

・FR-20:船外機(エンジン)、定員6名、価格550万円
・AR195:ジェット推進(エンジン)、定員8名、価格1000万円
・S-QUARO:船外機(エンジン)、定員10名、価格1990万円

こちらはヤマハが販売しているプレジャーボートの一例です。

ご覧のように大きさやエンジンタイプによって様々な種類がありますので、ぜひ参考にしてみてください。

ヤンマー

ヤンマーは海外からも高い評価を受けているメーカーで、エンジンから船体まで全て自社ブランドでの製造をおこなっています。

・Zarpa26Ⅱ:全長26フィート、定員9名、価格1100万円
・EX30B:全長30フィート、定員10名、価格2400万円
・EX38:全長38フィート、定員12名、価格4100万円

ご覧のようにヤンマーでは大型のプレジャーボートを多数手がけています。

個人用の釣り船はもちろんのこと、豪華なプレジャーボートの購入を考えている方にもおすすめできるメーカーなので、ぜひ一度製品ラインナップをご覧になってみてください。

まとめ

持っていればマリンレジャーがさらに楽しくなること間違いなしの「プレジャーボート」についてご紹介してきました。

プレジャーボートには様々な大きさやタイプがあり、用途によって選ぶ船が変わってきます。

また、プレジャーボートを購入する際には所有・維持に掛かる費用もあらかじめ計算しておく必要がありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。

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