サーフィンを題材にした【漫画・小説】おすすめ6選

サーフィンを題材にした作品というのは世の中にたくさんありますが、漫画や小説でもよく取り上げられているテーマです。そんなサーフィンにスポットを当てた漫画や小説の中で、おすすめの作品をここではご紹介していきます。

内容はもちろんのこと筆者がサーフィンとどういった関わりを持っているかなども知っておくと、よりその作品が楽しめるかと思いますので、ぜひ予備知識のためにもチェックしてみてください。

サーフィンを題材にした漫画おすすめ3選

まずはサーフィンを題材にしている漫画を3つ紹介

SURFINGMAN

年を重ねて新しい趣味を見つけてみようかと考えている中年男性にこそ読んでもらいたい漫画がこちらの「SURFINGMAN」です。40歳目前の主人公・江口明良は平凡なサラリーマンで、妻の浮気が原因で離婚をすることになります。

そんな江口は離婚後、自分に対して煮えきらず冴えない生活を送る中で、かつて新婚旅行で体験したサーフィンを思い出しました。特に趣味もスポーツ経験もない江口でしたが、ある日に思い立ってサーフィンスクールに申し込むことにし、そこで自分よりもはるかに若い21歳の女性レッスントレーナー・佐々池花奈と出会います。この出会いが江口の人生に新しい「波」を巻き起こすことになるわけですが…。

サーフィンと中年男性という組み合わせに対して、共感ができるということで人気の漫画・SURFINGMANですが、サーフィンを知らない方でも用語などの解説が付いていて読みやすいようになっているのがおすすめのポイントです。作者である梅澤春人さんはサーフィン未経験ということですが、その変わりにとても車好きで有名な方です。

そのため、作中でも主人公・江口とコーチの佐々池花奈が繋がることになったきっかけに「サーフトリップ用の車」というものがポイントとして出てきます。車の描写が非常に素晴らしく、リアリティーのある表現にサーフトリップ用の車を探している方にもおすすめできる内容と言えるでしょう。

また、この作品を読めば、サーフィンをしたことがない方でも「もしかしたら自分でも出来るかもしれない」と思うこと間違いなしです。どこか哀愁が漂いながらも、爽快なサーフィン漫画となっていますのでぜひ一度ご覧になってみてください。

ピーチ・オン・ザ・ビーチ

こちらは大学生が主人公のサーフィン漫画。大学生のナオトは顔のつくりは良いがどこか人とズレた感性の持ち主で、なかなか良い女性と出会うことが出来ずに嘆く大学生活を送っていました。そんなとき、仲間とバーベキューで訪れた海岸でひとりの女子サーファーと出会います。

なんとか彼女と近づきたいと考えたナオトは、安易な発想でサーフィンを始めることになるのですが、段々とサーフィン自体にのめり込んでいきサーファーとして成長していくことになります。青春バイオグラフィティーといった印象が強い作品でもあり、主人公・ナオトの同年代から大人にまで幅広くおすすめができる作品です。

ちなみに2巻で完結しているという点もポイントで、休日などにサラサラっと読めるのでぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

マリンブルーの風に抱かれて

こちらは少女漫画家としては非常に有名な矢沢あいさんが描く青春サーフラブストーリーです。海の近くで育った橘遙、遙と小学生時代に同級生だった有川亨、遙の親友北田智世、そして遙のいとこである清水一平の4人が織りなすピュアな恋愛模様が物語のポイント。

遙と亨は小学生のときにお互い淡い恋心を抱いていたのですが、なかなか本心を言えないまま亨は突然親の仕事の都合によりカリフォルニアへと転校します。そして4年後、高校生になった遙はいとこの一平と親友・智世と一緒に海の家の手伝いをしていたのですが、一平がサーフィンの勝負で知らない男に負けたという話から物語が始まります。

一平がサーフィンの勝負で負けた相手というのが偶然にも帰国し、街へと戻ってきた亨だったわけですが、亨はアメリカでサーフィンを経験したことからすっかりと一人前のサーファーとなっていました。そして段々と一平から遙への恋心が動き出し、亨とは恋のライバルとなっていくわけです。

2人はその恋をサーフィンで決着をつけようとするのですが、そこで物語が大きく動いていきます。「NANA」「天使なんかじゃない」といったヒット作で知られる漫画家・矢沢あいさんですが、2009年から体調不良のために執筆作業は辞めており、その後途中の作品についても続編などは刊行されていません。

サーフィンを題材とした作品はこの「マリンブルーの風に抱かれて」が初めてとなり、ほかの作品においてもサーフィンが取り上げられたことはないので、新しい試みだったのではないでしょうか。なお、こちらの作品も全4巻ということで非常にコンパクトにまとまっていますので、普段漫画をあまり読まないという方にもおすすめです。

サーフィンを題材にした小説おすすめ3選

次にサーフィンを題材にした小説を3つ紹介します。

「8フィートの週末」

エッセイストとしても活動を続けていた片岡義男さんのサーフィンを題材にした小説です。20代の男女が紡ぐ淡く切ないラブストーリーに、サーフィンのエッセンスが加えられた昭和文学の傑作となっていますので、サーファーの方にはぜひとも一度目を通してもらいたい作品です。

片岡義男さんは祖父がハワイへと移り住んだこともあり、父親は日系二世となります。そのため、片岡さん自身も小学生の頃はハワイで暮らしていた経験があり、現地のカルチャーなどに精通しているところが物語のポイントでもあります。

片岡義男さんは小説以外でも多くのコラムやエッセイでサーフィンをテーマにした文章を書いている作家のため、描写が非常に細かく、読み手にいろいろな想像をさせてくれるところが魅力的な部分です。もちろん自身でも若い頃にはサーフィンをやっていたということもあり、こちらの「8フィートの週末」も説得力のある内容となっています。

岬バーガー

少し特殊なサーフィンストーリーが楽しめるのがこちらの「岬バーガー」です。物語は地元の高校生3人組とひとりの中年男性によって進められていきます。高校生3人は海の近くに暮らしていて、主に岬下と呼ばれるポイントでサーフィンをしていたのですが、そこに不審な男性が出没すると学校で話題になります。

ある日、岬下にサーフィンをしに行くとその不審な男性と見られる中年男性と出会うわけですが、その男性はいきなり「ここでハンバーガースタンドを始める」と言い出しました。3人は廃材を使ってハンバーガースタンドを建てようとする男性に興味が沸き、手伝うことになります。

やがて4人は心を通わせるようになっていくのですが、中年男性にはとある秘密があったのです。ひと夏の青春をサーフィンとハンバーガーにかけた少年少女と中年男性の物語。どこかノスタルジックな情景が浮かび、サーフィンをする人間からすると「こんな店が海の近くにあったら良いな」という気分にさせられます。

イントゥ・ザ・サーフィン

サーフィンをひとつの文学として置き換えるとこういった作品が出来上がる、といった感覚の小説です。サーフィン自体の描写はかなり誇張されている部分がありますが、独特の世界観が楽しめる1冊としておすすめさせてもらいます。

3人の少年サーファーがとんでもなく大きな波に立ち向かう姿などを叙情的に描いているのですが、サーフィンを通して人生観などにも訴えかける内容。ちなみに筆者である辻井南青紀さんは早稲田大学の文学部卒業で、京都造形芸術大学の准教授という肩書きを持つ方です。少しファンタジーなサーフィンストーリーをお探しの方は一度目を通してみてはいかがでしょうか。

サーフィンを題材にした漫画・小説を読もう

サーフィンを題材にした作品を6つおすすめしてきましたが、どれもそれぞれのテイストがあって魅力的な1冊となっています。漫画はどれもコンパクトな巻数で読めるようになっていますので、休日の空いた時間などにどうぞご覧になってみてください。小説に関してはひとりでのサーフキャンプの際に、お供として持っていくといいかもしれません。

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