この記事ではもっとも手軽に波乗りが楽しめる「ボディサーフィン」についてご紹介していきます。
サーファーの方であれば「ボディサーフィン」という言葉を一度は聞いたことがあると思いますが、一般的にはまだそこまで知られていないかもしれませんね。
そこでここでは、ボディサーフィンとは何か?どうやってやるものなのか?という基本的なことから解説していきたいと思います。
ボディサーフィンはこれから新しく趣味を見つけて始めてみたいという方にも非常におすすめです。
また、ボディサーフィンはすべての波乗りスポーツの原点とも言われていますので、興味がある方はぜひこちらの内容を参考にしてみください。
ボディサーフィンとは?
ちなみに言葉だけを聞くとボディボードと勘違いする人もいるかもしれませんが、ボディサーフィンでは基本的にボードを使いません。
というよりも何の道具も使わないで波に乗るというのがボディサーフィンの醍醐味です。
ボディサーフィンの上級者ともなると道具を一切使わずに大型の波に乗るのですが、見ている側からすれば圧巻の光景と言えます。
ただし、大半のボディサーファーは海中での推進力をアップさせるために「フィン」を使います。
また、最初のうちは手に装着する「ハンドプレーン」というミニチュアボードのようなものを使うことが一般的です。
ハンドプレーンは浮力を補うために使う道具なのですが、これがあると初心者でもだいぶスムーズに波に乗れるようになります。
このようにボディサーフィンはボードの上に立ったり乗ったりすることがないので、比較的チャレンジがしやすい遊びと言えるわけです。
そんなボディサーフィンですが、実はその歴史は古くボードを使ったサーフィンよりもはるか前からおこなわれています。
サーフィン発祥の地であるハワイでは日常的に楽しまれているものであり、またカリフォルニアなどサーフィンのメッカでもボディサーフィンは人気です。
波の勢いを利用して自分の身体を滑らせるのには普通のサーフィンとは違ったテクニックが必要となるのですが、ボディサーフィンが出来るようになるといつもやっているサーフィンのスタイルにも良い影響を与えます。
次に、そんなボディサーフィンの魅力について見ていきましょう。
ボディサーフィンの魅力
ボディサーフィンの魅力はなんと言っても手軽に楽しめるところです。
通常のサーフィンのように大きなボードを必要としませんので、荷物も少なくて済みます。
また、最初のうちはパワーのある波でないと上手く乗ることが出来ませんが、ボディサーフィンにだんだん慣れてくると小さな波でも乗れるようになってきます。
そのため、波のコンディションを気にせずサーフィンが楽しめるようになるわけです。
そして、自分の身体のみで波に乗っていると「波がどういった動きをしているのか」ということが分かってきます。
波の動きが理解できるようになると、普通のサーフィンをするときにもボードの使い方が変わってきます。
どうやったら波の勢いを活かして滑走できるかが理解できるようになるので、サーフィンの上達法としても使えるわけですね。
なによりボディサーフィンにはシンプルに面白いという魅力があります。
サーフィンの腕前がなかなか上がらないといったときには悩んでしまうものですが、ボディサーフィンはそんな自分を初心に返してくれます。
ただ波に乗るだけで楽しかった頃を思い出せるとまた新鮮な気持ちでサーフィンに取り組めるようになりますので、上級者レベルのサーファーにもボディサーフィンはおすすめです。
また、「ちょっといまサーフィンに行き詰っている…」という方もぜひ一度ボディサーフィンを試してみてください。
ということで、次にそんなボディサーフィンのやり方をご紹介していきたいと思います。
ボディサーフィンのやり方
ボディサーフィンを始めるとき、最初に重要となるのは波選びです。
ボードを使ったサーフィンより浮力や推進力がないところがボディサーフィンの特徴ですので、始めの頃はなるべくパワーのある波を選んで乗るようにしましょう。
そして、波に乗る際に大事なポイントが「身体の半分以上を海面より上に浮上させる」ということです。
ボディサーフィンでは自分の身体をサーフボードに見立てて海面を進むため、身体がある程度海面より上に浮いていないと推進力が得られないわけですね。
また、ボディサーフィンはスタートするタイミングも通常のサーフィンと異なります。
基本的にはパワーがあり掘れている波のピークからスタートさせると波に乗りやすいので、波がやってきたタイミングで身体を一気に浮上させるようにしましょう。
そうすると波からの推進力が得られ、前に進むようになります。
これを繰り返していくとだんだん波の中でパワーのある部分が感じられるようになり、どのタイミングで身体を浮上させればいいかも理解できるようになってきます。
なお、波に乗る際には身体の力を抜くというのも大事なポイントです。
身体がこわばっていると浮力が失われやすくなりますので、波のピークで身体を浮上させた後はなるべくリラックスした状態を保つようにしましょう。
あとはサーフィンと同じ要領で波に合わせながら進んでいくだけです。
最初のうちはフィンとハンドプレーンの力を借り、波の勢いを利用しつつ泳ぐだけでも「乗れている」という感覚が楽しめるかと思いますので、ぜひ一度チャレンジをしてみてください。
ボディサーフィンにおすすめの道具
最後にボディサーフィンにおすすめの道具をご紹介していきたいと思います。
ボディサーフィンで使う道具は先ほども軽く触れた「フィン」と「ハンドプレーン」の2つだけです。
フィンに関してはボディボードやダイビングをするときと同じもので問題ありません。
フィンは推進力を得るために必要なもので、上級者もよく使っている道具です。
そしてボディサーフィン特有の道具である「ハンドプレーン」ですが、こちらには色々な種類があります。
小型ボードのような形をしているものが一般的で、値段で言いますとだいたい5,000円前後から1万円台くらいが相場です。
ちなみにサーフボードのようにリーシュコードが付いているので、海でなくす心配はありません。
ハンドプレーンは浮力を得るために使うのですが、初心者にとってはかなりありがたい道具です。
慣れてくるとハンドプレーンにほとんどの体重を掛けられるようになり、海面に身体全体を出せるようにもなります。
また、ハンドプレーンの面を利用することで波の上を滑りやすくもなりますので、ぜひ一度試してみてください。
なお、このように用意する道具が少なく、お金をあまり掛けずに始められるというのもボディサーフィンの魅力と言えます。
まとめ
サーフィンの原点とも言えるボディサーフィンに関する情報をまとめてご紹介してきました。
ボディサーフィンは自分の身体だけで波に乗るという非常に原始的かつシンプルなマリンアクティビティーです。
誰でも手軽に始められるところが魅力的で、普段のサーフィンの上達にも繋がります。
もちろんサーファー以外の方にもおすすめとなっていますので、ぜひ海で遊んだときにでもチャレンジをしてみてください。