流木拾いのコツとは?拾える場所や活用術も

流木はアクアリウムや部屋のインテリアに使える素材として昔から一定の人気があります。

そもそも流木は自然に朽ち果てた木の残骸です。

そのため、形がまったく同じものというのは存在しません。

こうしたことから「一点もの」としての価値が生まれ、大きなサイズの流木だと数万円以上の値段が付くことも珍しくないわけです。

しかし、流木はもともと自然の中に落ちているものなので、自分で拾うことも出来ます。

この記事ではそんな「流木拾い」に関する情報を分かりやすくまとめました。

流木拾いをする際にはどういったところに行けばいいのか?拾った流木をインテリアなどに使う場合はどうしたらいいのか?といった部分も解説していきますので、ぜひ参考にしていってください。

そもそも流木とは?

流木とは川や海に流れ着いた「木の漂着物」に対して使う言葉です。

・自然災害などによって山間部の木々が倒木し、それが川へと流れる
・川に堆積した木が洪水などによって海へと流れ出る

こちらの2つが流木が生まれる主な要因です。

まず土砂災害などが発生したときに木々が倒れると、その割れたり折れたりした木の残骸が川へと流れていきます。

木の残骸は川の流れが穏やかなところでストップし、その残骸が後々の流木となるわけです。

こうした渓流に留まっている流木は素人でも加工がしやすく、趣味として流木拾いをするのであれば狙い目です。

そして、川に堆積していた木の残骸が洪水などによって海まで運ばれると、いわゆる波打ち際で見かける流木となっていきます。

海に流れ出た流木は、近くの海岸などに打ち上げられることがほとんどです。

そのため、流木というと「どこか別の土地から海を渡ってやって来る」といったイメージもありますが、実際にはその海の近くの山から流れ着いているということになります。

ちなみにダムの近くでは取水するための湛水域に溜まった流木を拾い上げ、それをゴミとして放置していることもあります。

こうした流木を見つけたときにはラッキーだと思いましょう。

流木が拾える場所

続いては流木が拾える場所について解説をおこなっていきます。

とは言っても、流木が拾えるところというのは基本的に「川」か「海」の2択です。

そこで、それぞれの場所における流木拾いのポイントをご紹介していきましょう。

初心者の方が趣味を兼ねて流木拾いをするのであれば「川」を選ぶことをおすすめします。

というのも、川にある流木は海のものと違って塩素(塩分)が含まれていません。

塩が付いている流木は下処理や加工に一定の技術が必要となりますので、やはり流木を拾うのであれば川がベストと言えます。

なお、川に落ちている流木というのは、倒木したときと同じ形をしていることが多いです。

木の枝や太めの幹、根っこといった部分が採取できるので、色々な形を探している方にとっては絶好の場所となっています。

また、上流に向かえば向かうほど手つかずの自然が残されているところも川で流木拾いをする醍醐味です。

時にはかなり大きい流木を発見することもありますので、興味がある方はトレッキングがてら川まで流木拾いに出かけてみてください。

海岸

川以外で流木拾いをするとなると、やはり海を選ぶことになります。

海岸に流れ着いた流木というのは海の塩分を含んでいるので加工が少々大変です。

しかし、長い年月をかけて漂着した流木の中には、良い感じに丸みを帯びたフォルムになっているものも少なくありません。

川の流木が「素材そのまま」といった印象であるのに対して、海の流木は「すでにちょっとした加工済みの素材」といった印象があります。

そのため、海で拾える流木に価値を見出す人もたくさんいるわけです。

ただし、前述の通り海で拾った流木には塩分が含まれていますので、丁寧な下処理が必要となってきます。

その方法を簡単にまとめましたのでご覧ください。

1.小さい流木なら煮沸消毒、大きい流木なら熱湯消毒をする
2.汚れやカビを落とす
3.水に沈めてアクを抜いた後、時間をかけて乾燥させる

まず、流木に対して熱湯による消毒をおこないます。

自然に落ちている流木には多数の菌やカビが付着している可能性があるので、煮沸消毒もしくは数回に分けての熱湯消毒をおこなってください。

その後、まだ流木に付着している汚れがあれば落としていきます。

このときカビている部分があれば削り取っておきましょう。

カビをそのままにしておくと、水槽などに入れたとき水を汚す原因となってしまいます。

そして、最後にアク抜きをすれば下処理の完了です。

ちなみにアク抜き工程は大きめの発砲スチロールにお湯を入れ、そこに流木を沈めておけばOKです。

流木のサイズにもよりますが数時間~数日おきに水を取り替えて、水が茶色く濁らなくなったら取り出して乾燥させましょう。

流木拾いのコツ

流木

続いては流木拾いのコツについて解説していきます。

天気が荒れた日の後を狙う

流木拾いに出掛けるときは、なるべく天気が荒れた日の後を狙うようにしましょう。

先ほども解説したように、流木というのは山間部における土砂崩れ、洪水などがあった後によく漂着するものです。

そのため、天気が荒れた日の後の方が流木も見つかりやすくなります。

ただし、悪天候の後は川が増水している可能性がありますので、河川に近付く際には十分注意しましょう。

流木が溜まりやすい地形の場所を狙う

「流木が溜まりやすい場所を狙う」というのも流木拾いのコツです。

川で考えると主に川の流れが緩やかなところ、川が急な角度で曲がっているところ、川の高低差があるところに流木は溜まりやすくなっています。

なお、海であれば岩場よりも普通の砂浜の方が流木を見つけやすいです。

基本的には波打ち際を散策すれば良いだけなので、川よりは流木を見つけやすいかと思います。

流木の活用術

それでは最後に流木の活用術をいくつかご紹介していきます。

アクアリウム

個人の趣味で流木拾いをしている方の場合は、拾った流木をアクアリウムに使うことが多いようです。

アクアリウムとは簡単に言えば熱帯魚などを育てる水槽やその環境全般を指しますが、天然の流木は水槽内を美しく彩ってくれるので人気があります。

なお、アクアリウム用に天然の流木を使う場合は、より丁寧に下処理をおこなっておくことが重要です。

流木に少しでも菌などが含まれていると水槽内の生き物が全滅してしまうので、初心者の場合は流木の下処理経験がある方に教えてもらいながら加工をおこなってください。

インテリア

拾ってきた流木をポストカード立てや壁掛けといったインテリアに加工するのもおすすめです。

流木はそれ自体が一点もののインテリアと言えますが、上手く加工すればよりオシャレなインテリアへと変身してくれます。

比較的中くらいのサイズであればアクセサリーを掛けるラック、大きいものであれば流木ハンガーといった形にアレンジできますので、ぜひ挑戦してみてください。

アート

流木をアート作品に仕上げる方も少なくありません。

たとえば美術系の学校に通っている方であれば、流木をメインの素材にした作品作りというのも悪くないアイディアだと思います。

また、自分で制作した流木アート作品をフリマアプリなどで販売するのもひとつの楽しみ方です。

自分で作った作品が初めて売れたときにはきっと感動しますので、ぜひチャレンジしてみてください。

まとめ

流木を拾う場所や拾うときのコツなどをご紹介してきました。

流木拾いはハイキングなどと合わせて楽しめる趣味のひとつです。

また、海岸の散歩がてら気軽に流木を探すというのも悪くありません。

拾ってきた流木を何かしらのインテリアに加工するのも良い趣味だと思いますので、興味がある方はぜひ試してみてください。

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