「潮の満ち引きに合わせてサーフィンしていますか?」中上級サーファーからすれば当たり前かもしませんが、「潮見表の見方がわからない」「どのタイミングを狙って海に入ればいいのかわからない」という初心者サーファーは多いのではないでしょうか。今回は潮の満ち引きとサーフィンの関係を解説します。
そもそも潮の満ち引きとは?
潮の満ち引きとは何か?なぜ発生するのでしょうか?まず潮の満ち引きとは、1日に1〜2回海面がゆっくり上昇したり下降したりする現象のことで、これが発生するのは月・太陽の引力や地球の自転が関係しています。
地球は太陽のまわりを自転しながらまわり、その地球のまわりを月がまわっていますが、月の引力によって海面が引っ張られるため、月側に向いていると満潮になり、直角の位置にあると海面が低くなり干潮になります。また月とは反対側でも地球の自転の遠心力によって満潮になります。
これに加えて太陽の引力も影響があり、小潮・中潮・大潮など潮の動きに変化があります。潮の動きの大きさは【若潮<長潮<小潮<中潮<大潮】で潮が最も動くのは大潮です。
潮の満ち引きはサーフィンに関係する
ではここからが本題です。潮の満ち引きは波の性質を変えるため、サーフィンに大きく関係します。まず一つは、潮の満ち引きによって水深に変化が起きることです。潮が上げている時は水深が深くなるので海岸寄りでブレイクしやすく、潮が引いていると水深が浅くなるので沖寄りでブレイクしやすくなります。
もう一つは潮が動いている時の影響で、極端に言うと下げ潮の時は海全体の流れが沖に向かうため、沖からのうねりが届きづらく、逆に上げ潮の時は海全体の流れは海岸に向かうのでうねりが届きやすくなります。また下げ潮は波が掘れやすく、上げ潮は波が厚くなりやすいという傾向もあリます。
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潮の満ち引きはどこを狙う?サーフィンしやすいのは?
気になるのは「サーフィンで海に入るのは、どのタイミングがいいのか?」ということです。
ポイントの向きや、うねり、地形、風などによって異なるため、一概にこのタイミングという答えはありませんが、基本的にサーフィンがしやすくなるのは、潮が動いているときです。上げ潮や下げ潮の「ミドルタイド」が狙い目です。
しかし何も考えずにただ潮が動いている時間帯を狙うのは愚行で、日頃から潮汐・潮見表を意識しながらサーフィンをすることが大切です。自分がよく入るポイントはどんな時にどんな波になるのかを意識して、今日は上げ潮がいいのか、下げ潮がいいのかなどを考える癖をつけることで学びや発見が生まれるでしょう。
潮の満ち引きを意識してサーフィンしよう
海のコンディションを把握していれば、いい波に巡り会える可能性が高まります。日頃から潮の満ち引きを意識してサーフィンしてみてはいかがでしょうか。
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