サーフィンは波の力を利用して楽しむスポーツであり、アクティビティーです。しかし、この波というのがそもそもどうやって生まれているものなのかご存知でしょうか?波がなければサーフィンをすることが出来ないわけですが、その発生する条件を知っていればグッと有利にサーフィンを楽しむことが可能となります。

さらにそのメカニズムを知っておけば、大きな波がやって来るタイミングを逃すこともありません。また、サーファーにとっては「うねり」「風浪」といったワードも知っておきたいポイントです。ここでは、波が発生するメカニズムを説明しながら、うねりや風浪といった言葉についても詳しくご紹介していきます。

波は単純に風に吹かれて発生するだけではありませんし、さらにサーフィンに適した波というのはいくつもの条件が整ったときだけに生まれるもの。波について知ることで、さらにサーフィンが上達すると思いますのでぜひチェックしていってください。

波の種類は「風浪」と「うねり」の2種類

それでは波について説明していきたいと思いますが、そもそも波には「うねり」と「風浪」の2種類があります。うねりというと「今日はうねりが入ってるね」といったような感じでサーファー同士が話している姿が想像できるのではないでしょうか。

対して風浪というのは一般的にはちょっと聞きなれない言葉かと思います。そこでまずは風浪という言葉から見ていきたいのですが、風浪というのは主に風の力で海面が揺れ動いて発生した「波」のことを指します。

風浪という言葉が聞きなれないのは、このほかの要因によって引き起こされた波(風によって起きたものではないもの)をまとめて「波浪」と呼ぶからです。天気予報などを見ていても「(台風による)大雨”波浪”注意報」といった表記が一般的ですし、さらに地震のときなども「地震”波浪”警報」といったアナウンスのされ方をよく見るのではないでしょうか。

これは波の起こり方によって区別を付けているもので、通常時に起きている波というのは大半が風浪です。風浪を別の言葉にすると「白波」や「さざ波」といった表現になるのですが、これはごく普通の状態の海に立っている波全般を指しています。

そして、この風浪が発生した場所からどんどんと遠くまで伝わっていって、大きな波の形となっていったものが一般的な「うねり」の正体です。うねりについて詳しく見ていく前に、もう少し風浪の説明を付け加えたいと思いますので次をご覧ください。

「風浪」とは?波の特徴は?

風浪が風によって引き起こされる波ということは分かりましたが、その大きさや速さというのはまさにその風の力から計算することが出来ます。

波高(m)=0.03×[風速 (m/s) ]2
周期(s)=0.8×[風速 (m/s) ]

いまいち分かりづらいと思いますので、簡単に説明すると…。風速10mの風が海面に吹いたとしたら、そのときの波の高さは「0.03×10mの2乗」なので「0.03×10×10=3」ということになるわけです。

しかし、風速が10mあれば必ずしも3mの高さの波が起きるわけではなく、実際には「吹いている時間が充分あり、さらに広い海域で波の強さを伝播する条件が整っている場合」となりますので、サーファーからすれば一種の目安程度に覚えておけば良いかと思います。

また、周期に関しても同様に、計算式からどれくらいのペースで波がやってくるのかが分かりますので、頭の片隅に入れておいてもらえれば幸いです。そして、こうして起きる風浪の特徴としては、エッジの効いた波の形をしているという点が挙げられます。

波の頂点が切り立った印象があり、また白く見えるところも特徴的なのですが、とにかくその場で発生した風によって生まれるものですから短期的に訪れるものとなっています。また、風浪は風のエネルギーを伝播して流れていくものですので、風速以上のスピードは出ません。

風速に近づくにつれて風浪はその勢いが弱まっていき、「エネルギーが飽和状態」になっていきます。このときがその発生した風浪のピークであり、これ以降は徐々にその力を落としていくわけです。しかし、この風浪が発生したところよりも遠くへ伝わっていくことによって発生するのが「うねり」です。

風浪がその場限りの波だとすると、うねりは遥か彼方までその力を伝える波となります。次にその「うねり」について詳しく見ていきましょう。

「うねり」とは?波の特徴は?

とあるポイントで風浪が発生し、段々とそのポイントから波自体が離れていくとほかの波と一緒になっていきます。こうして波と波同士が混ざり合い、また違う波として海面を移動することを「うねり」と言います。風浪が、発生したポイントから近距離のみであることに対して、うねりは数百キロ離れた海域まで伝播されていくものです。

普段、私たちが海で見ている波というのは、この風浪とうねりが合わさったものとなりますが、その区別を付けることは非常に難しいものとされています。ちなみに遠くの海上で台風などが発生して、力の強い風浪がいくつも重なりあった結果、うねりとして日本の海岸にやってくることがありますが、その代表的な例が「土用波」です。

うねりによる波というのは、頂点が丸みを帯びていてさらに波長が長いものと言われています。また、風浪がある程度一定のリズムで訪れるのに対して、うねりによる波はやや規則性に欠ける部分があり、急に大きな波が来たりするのも特徴のひとつです。

そのため、「海がうねっている時」というのはサーファーにとって大きな波が来るチャンスであると同時に、高いリスクも背負っていることになります。うねりがひどいコンディションの時は、いつどれくらいのサイズの波が来るか予測が付きづらく、安全にサーフィンを楽しむことが出来ません。

もちろんそれでもチャレンジするという方はいらっしゃいますが、初心者の場合は「うねりが入ってる」時は注意が必要です。

「風浪」と「うねり」の違いをまとめると?

それではここまでご紹介してきた風浪とうねりを簡単にまとめたいと思います。

○風浪
風によって発生し、細かく規則的に訪れるところが特徴的。風の強さ(風速)によって波の高さが決まるので、ある程度大きさも予想がしやすい。

○うねり
風浪が重なり合って発生し、遠くまで伝わることでその勢力を増すところが特徴のひとつ。
そのため、現在地の天気から推測することは難しく、前日などにおける広い範囲での天候情報を拾う必要がある。そして、時には大きな波となってやってくるため、注意が必要。風浪とうねりではこうした違いあるのですが、サーファーとしてはうねりの時を上手く逃さずにチャレンジしたいものです。

もちろん注意は必要ですが、大型台風後などでなければ比較的安全に楽しめますので、いつもより少し大きな波を捕まえたいのであれば、うねりのある海で我慢して待ってみると思いがけずに良い波が来たりもします。

サーフィンを楽しむために波のことを知ろう!

風浪とうねりの違いが分かって頂けたかと思いますが、要するに「風によって風浪が発生し、風浪が発生することでうねりが生まれる」といったメカニズムであることを理解してもらえれば良いでしょう。どちらもサーフィンを楽しむのであれば知っておきたい知識ですので、ぜひ覚えておいてください。

こちらの記事もおすすめ!

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事