シオフキ貝の特徴・生態!あさりとの違いや食べ方など

この記事では潮干狩りをしているとよく見かける「シオフキ貝」について詳しくご紹介していきます。

シオフキ貝はあさりと同じで干潟に生息している二枚貝の一種です。

何となく見た目が似ているため「あさり」と間違われることもありますが、シオフキ貝はあさりほど小さくはありません。

シオフキ貝は殻の大きさが4~5cmくらいで、殻にはシンプルな横縞が入っています。

ここでは、そんなシオフキ貝の生態や特徴などを分かりやすくまとめてみました。

また、シオフキ貝の砂抜き方法やシオフキ貝の美味しい食べ方もご覧いただけますので、ぜひ参考にしていってください。

シオフキ貝とは?

シオフキ貝は潮干狩りをしているときによく見かける貝の一種です。

生物学的には「マルスダレガイ目バカガイ上科バカガイ科バカガイ亜科バカガイ属」に分類される二枚貝となります。

シオフキ貝は同じバカガイ科に属するバカガイ(アオヤギ)・ウバガイ(ホッキガイ)・ミルガイ(ミルクイ)などと一緒で「食べられる貝」です。

とはいえ、シオフキ貝はバカガイやウバガイ、ミルガイほどメジャーな貝ではありません。

これはシオフキ貝の大きさが4~5cm程度で可食部が少なく、さらに砂抜きに手間が掛かるなどの理由によってあまり市場に出回らないからです。

つまり潮干狩り以外でシオフキ貝を見る機会はなかなかないということになります。

なお、そんなシオフキ貝の見た目的な特徴には「やや膨らみのある三角形の殻」「殻表面に横向きの縞模様」「黄褐色のものが多い」などが挙げられます。

潮干狩りをしていて上記のような見た目の貝を見つけた場合には、ほぼシオフキ貝に間違いないと言えるでしょう。

シオフキ貝の特徴・生態

続いて、さらに詳しくシオフキ貝の特徴や生態をご紹介していきます。

シオフキ貝の身体

シオフキ貝は殻頂付近に歯を持っています。

また、殻の中から伸びる2本の水管はそれぞれ「出水菅」と「入水菅」の役割を担っていて、これにより海水を摂取したり吐き出したりしています。

ちなみに殻の表面は黄色っぽい色合いをしていますが、殻の中はほぼ白色(または淡い褐色)です。

シオフキ貝の繁殖

シオフキ貝はバカガイなどと同じく「雌雄異体」の二枚貝です。

オスとメスがそれぞれ放精と放卵をおこない、海中にて受精をおこないます。

上手く孵化したシオフキ貝の幼生は、2週間~1ヶ月ほど海中を漂ったあとに稚貝へと成長していきます。

なお、食用として獲られているのは2年以上経過した成貝です。

シオフキ貝の生息地

シオフキ貝の生息地は水深20mほどの海底です。

干潮の時間帯に干潟となる場所によく生息しているため、潮干狩りで目にすることが多い貝の一種として知られています。

なお、シオフキ貝の生息エリアは宮城県より南側から四国・九州地方までとかなり広大です。

日本の海岸であればほぼどこでも見かけられる貝なので、そこまで珍しい貝ではありません。

ちなみにシオフキ貝は中国や朝鮮半島の一部沿岸地域でも見かけられます。

シオフキ貝の名前の由来

シオフキ貝は外的刺激を受けると「出水菅」から水を吐き出すことがあります。

この水を吹いている様子から「潮を吹き出す貝」⇒「シオフキ貝」と名付けられたようです。

なお、こうした水を吹き出すアクションは他の二枚貝でも見られる行為で、昔はあさりなどもまとめて「シオフキ」と呼ばれていたとのことです。

シオフキ貝の食性やエサ

シオフキ貝は、自らの棲み処である海底の砂地に埋もれている「プランクトン」や「魚などの生き物の死骸」を食べて生活しています。

水管を器用に使いながらエサを見つけ、食べられる部分を漉し取りながら栄養を摂取しているそうです。

このことを考えるとシオフキ貝はデトリタス食性(府肉食)を含んだ「雑食性」の貝類と言えます。

ちなみにエサを食べるとき多くの砂も一緒に摂取してしまうため、シオフキ貝の砂抜き作業は他の貝より面倒になるわけです。
(生きている間は出水菅より砂を吐き出して体内を浄化している)

シオフキ貝とあさりの違い

ここではシオフキ貝とあさりの違いを解説していきます。

一見するとシオフキ貝とあさりはよく似ていますが、そもそも2つの貝は生き物としての分類が異なります。

・シオフキ貝:マルスダレガイ目バカガイ上科バカガイ科バカガイ亜科バカガイ属
・あさり:マルスダレガイ上科マルスダレガイ科アサリ亜科アサリ属

ご覧のようにシオフキ貝は「バカガイ科」で、あさりは「マルスダレガイ科」です。

また、シオフキ貝を食用とするのは日本や韓国くらいですが、あさりはヨーロッパやアメリカでも食用として利用されています。

大きさに関してもシオフキ貝の方がやや大きく、あさりの方が小ぶりなサイズであることが大半です。(成長させればあさりも4~5cm以上に育つが、その前に漁獲されることがほとんど)

ちなみに、そのほかの違いだと「あさりの方が殻の模様が多彩」といった点が挙げられます。

シオフキ貝は殻の広がり(成長)に伴う横向きの縞模様しか入りませんが、あさりの場合は縦方向にも様々な模様が入ります。

シオフキ貝とあさりの両方を潮干狩りで見つけた場合は、こうした模様の違いを見比べてみてください。

なお、一般的に「シオフキ貝はあさりより味が劣る」と言われていますが、旬のシオフキ貝であればあさりと同じように美味しく食べられます。

※シオフキ貝は砂抜きが面倒であり、結果として砂が残りやすく食味が落ちることからあさりより美味しくないと言われている。

シオフキ貝の砂抜き方法

シオフキ貝の砂抜き方法には主に2つのやり方があります。

海水と同じ濃度の塩水につけて放置

できるだけシオフキ貝同士が重ならないよう容器に入れ、そこに海水と同じ濃度の塩水を加えて1日ほど放置します。

こうするとシオフキ貝は自身の出水菅を使い、殻の中にある砂を吐き出します。

ただし、この場合はシオフキ貝が死なないよう空気を送り続けなければいけません。

また、シオフキ貝は水温の変化や衝撃に弱く、外的要因によってすぐに死んでしまいます。

こうなるとシオフキ貝自身の力で砂抜きが出来なくなるので「砂抜きが面倒」と言われているわけです。

一度茹でてから剥き身にして砂を落とす

獲ってきたシオフキ貝をそのまま茹でて剥き身にし、その状態でザルに擦りつけながら砂を落とすといった方法もあります。

ただし、ザルに擦りつけ過ぎてしまうと身を傷め、旨みも落とすことになってしまいますので注意が必要です。
(ザルの中でグルグル回して砂を落とすというやり方も有効的)

シオフキ貝の食べ方

シオフキ貝の食べ方はあさり等と同じです。

砂抜きしたシオフキ貝は味噌汁や吸い物の具材として使えます。

また、剥き身にしたシオフキ貝を佃煮にするのも一般的です。

なお、煮る場合には余計な苦味を消すためにショウガを一緒に入れましょう。

そのほかシオフキ貝と春菊を混ぜて天ぷらにしたり、洋風にアレンジしてパスタの具材に使ったりするのもおすすめです。

まとめ

潮干狩りをしているとよく見かける「シオフキ貝」の特徴や生態をご紹介してきました。

シオフキ貝はあさりに似た貝の一種ですので食べても身体に問題はありません。

砂抜きが面倒なので捨てられてしまうことも多いシオフキ貝ですが、ちゃんと調理すればあさり同様に美味しく食べられます。

そのため、潮干狩りでシオフキ貝が獲れたときには一度料理に使ってみてください。

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