これからサーフィンを始めようと思っている方、最近サーフィンを始めたばかりという方に向けて、サーフィンのスタンスの種類と決め方について解説していきます。
サーフィンには基本的に2つのスタンスがあります。
このスタンスは利き足によって決めることが一般的です。
しかし、必ずしも利き足だけで決めるわけではありません。
この記事では、そうした「サーフィンのスタンス」に関する詳しい情報をまとめてみました。
また、サーフボードに立つときのスタンスの幅や位置なども説明していますので、初心者の方はぜひ参考にしていってください。
サーフィンのスタンスの種類
サーフィンには「レギュラースタンス」と「グーフィースタンス」という2つのスタンスがあります。
これはほかの横乗り系スポーツ(スノーボードやスケートボード)でも同じです。
どちらの足を後ろに置くかによってレギュラースタンスかグーフィースタンスかが決まるわけですが、基本的には利き足が後ろに来るようにして乗ります。
利き足が右足で、ボードの後ろに右足を構える方はレギュラースタンスです。
反対に利き足が左足で、ボードの後ろに左足を構える方はグーフィースタンスとなります。
レギュラースタンス
まず、大半のサーファーに当てはまるスタンスがこちらの「レギュラースタンス」です。
利き手が右手の人であれば利き足も同じことが多いので、普段から右手を使う方はレギュラースタンスになるかと思います。
ちなみに利き足がどちらか分からないという場合は、一度片足立ちをしてみてください。
長くバランスが取れる方が効き足である可能性が高いです。
もしくはボールを蹴るときに、無意識に選んだ方の足が効き足であることが多いので参考にしてもらえればと思います。
レギュラースタンスの場合は利き足の右足を後ろに構えます。
つまりテイクオフの瞬間は左足を前にして立つことになるわけです。
このとき左足の膝を折り曲げ、胸の近くにグッと引き寄せると立ちやすくなります。
あとは後ろに構えた右足でバランスを取ればスムーズに立てるようになりますので参考にしてみてください。
グーフィースタンス
レギュラースタンスとは反対に左足が効き足の場合はグーフィースタンスを取ることになります。
グーフィースタンスでは左足を後ろ、右足を前にして構えます。
一般的に右利きより左利きの方が少ないと言われているので、グーフィースタンスを選ぶ人も必然的に少なくなります。
ただ、プロのサーファーにもグーフィースタンスの方はたくさんいますので、特に珍しいことではありません。
ちなみにサーフィンをするときの波にもレギュラーとグーフィーの波質というのがあります。
波が崩れる方向が岸から見て左側に進んでいくのがレギュラーの波、右側に崩れていくのがグーフィーの波です。
サーフィンのスタンスの決め方
サーフィンのスタンスの決め方は、基本的に利き足で決めます。
前述の通り利き足が右足ならレギュラースタンス、利き足が左足ならグーフィースタンスになることがほとんどです。
しかし、実際にサーフボードに立ってみようとすると、利き足が前に出る人もいます。
これはその人自身のバランス感覚などによっても異なるので、どちらを選ぶかは自由ということです。
仮に利き足が右足の方でも、右足が後ろにあるより前にあった方が乗りやすいというのであればグーフィースタンスを選ぶことになります。
たとえばスケートボードに乗ろうとしたときにどちらの足を前にするか想像してみると分かりやすいかもしれません。
どちらの足が前にあった方がスムーズに乗れそうか、想像したときに違和感がない方を選んでみてください。
もちろん一度でもサーフィンをしてみれば、サーフボードに立とうとしたときに自然とスタンスが決まってきます。
つまり、利き足をベースに考えなくても自分が乗りやすい方のスタンスを選べば問題ないということです。
サーフィンを始めるときは、この点をしっかり覚えておいてください。
サーフィンのスタンスの幅と位置
サーフィンのスタンスが理解できたところで、次に立つときの幅や位置について解説していきます。
なお、立つときの幅や位置はレギュラースタンスでもグーフィースタンスでも変わりません。
テイクオフするときは「肩幅より少し広いくらい」のイメージでサーフボードに立ちます。
このとき足の幅を広く空けるとバランスは取りやすいのですが、操作性に欠けるので注意が必要です。
逆に足の幅が狭すぎるとバランスが取りづらくなりボードから落ちてしまいます。
また、サーフボードの立つ位置ですが、前足を基準にして考えると分かりやすいです。
前足はパドリングをしているときに胸が付いていたあたりの場所に置きます。
そして後ろ足をサイドフィンの上あたりに置くとバランスが取りやすいので参考にしてみてください。
人の体型やサーフボードの長さによっても細かな微調整はあると思いますが、だいたい上記のようなイメージで足の幅と位置を決めると安定しやすくなるはずです。
もちろん常にその位置に足を置いているわけではなく、スピードを上げたいときやターンをするときには足の位置を変えていきます。
そのあたりに関する基本的な情報も見ていきましょう。
サーフィンのスタンスを理解したら波の乗り方で足の位置を変える
サーフィンでは体重を前に掛けるとスピードが上がり、体重を後ろに掛けるとスピードが落ちます。
最初に決めた足の幅はボードに立ちやすくするための幅なので、長い時間波に乗るためにはそのときの波に合った足の位置取りをしていかなければなりません。
仮に波に力がなくてくスピードが出づらい状態であれば、前足を少し前に出して前傾の姿勢を取り加速していきます。
また、ターンをする際など方向を転換したいときには後ろ足をバックフィンの上あたりまでズラしてバランスを取りながらボードを安定させることが重要です。
このようにサーフィンでは波の勢いや崩れ方、自分がしたいアクションによって足の幅や姿勢を変えていきます。
これは最初に立つときの足の幅と同様、レギュラースタンスでもグーフィースタンスでも一緒です。
段々とボードに立てるようになってきたら、次は足の幅などを変えながらボードを操作する技を覚えていくようにしましょう。
サーフィンのスタンスを理解しよう
サーフィンのスタンスや足の幅・立つ位置などに関する情報をご紹介してきました。
スタンスに関しては右足が後ろならレギュラースタンス、左足が後ろならグーフィースタンスということだけ覚えておけば問題ありません。
また、スタンスの決め方は自由です。
利き足が右足でもグーフィースタンスを選ぶ人はいますし、その反対も同様にいます。
そのため、自分が乗りやすい方のスタンスを選んでみてください。
スタンスを決めたら自分がボードに立ちやすい足の幅と位置を見つけていくだけです。
足を置く位置は前足を基準にして、パドル時に胸が付いていたあたりに前足を置くようにしてみましょう。
こうした基本を抑えておけばきっと上達も早くなるはずです。