夏を迎えると海水浴に出掛ける人も増えてきますが、海に行くときは日焼けの対策が必要になってきます。
海という場所は普通の街中より日焼けをしやすい場所です。
しかし、なぜ海は街中より日焼けをしやすいのか?というのが気になる部分だと思います。
もちろん周りに遮るものがないので直射日光を浴びやすいというのも理由のひとつですが、ほかにも海には日焼けをしやすい理由があります。
この記事では、そんな「海で日焼けをしやすい理由」をまとめてみました。
また、合わせて日焼けを予防する方法や日焼け後のケアについてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしていってください。
海で日焼けをしやすい理由
海で日焼けをしやすい理由は3つあります。
・直射日光
・砂浜の照り返し
・水面の照り返し
こうした理由から街中よりも日焼けをしやすいのが海であると言えます。
ということで、それぞれの要素について詳しい説明を加えていきましょう。
直射日光
まず海は直射日光を遮るものが何もないので、当然街中よりも多くの紫外線を浴びることになります。
浜辺にビーチパラソルを立てたとしても、そのほかの場所を移動する際には常に直射日光を浴び続けますので日焼けをしやすいわけです。
ちなみに日焼けの原因となる紫外線には3つの種類があります。
・UVA
・UVB
・UBC
この3つの紫外線は波長の長さによって区別されるのですが、UVCというのはオゾン層でカットされるので地表まではほとんど届きません。
主に日焼けのもとになるのはUVAとUVBで、肌の表面が赤くなってしまう原因はUVBとなります。
UVBはUVAより波長が短いため、肌の表面にダメージを蓄積させるわけです。
また、UVAは波長が長いため皮膚の奥まで浸透して、メラノサイトという細胞を刺激します。
メラノサイトが刺激されるとメラニンが生成され、肌の中に黒色の色素を沈着させます。
これが肌を黒くさせる原因となりますので、結局のところ日焼けをしたくないのであればUVAとUVBの両方をカットしなければいけないわけです。
砂浜の照り返し
紫外線は色々な物質に反射する性質を持っているのですが、砂浜はその反射率が高い場所となります。
普段私たちが歩いているアスファルト道路の紫外線反射率はだいたい10%くらいです。
しかし、これが砂浜になると最大25%もの反射率になります。
反射率が高ければ直射日光による紫外線と反射した紫外線をダブルで受けることになりますので、当然日焼けがしやすくなるわけです。
ちなみに地表面でもっとも反射率が高いのは新雪と言われていて、その反射率は80%です。
このことから、海のレジャーだけでなくスノボやスキーといったウィンタースポーツを楽しむ方も日焼けには十分注意が必要と言えるでしょう。
水面の照り返し
水面も紫外線の反射率が高い場所です。
水面の紫外線反射率は最大20%くらいとされていますので、こちらも通常のアスファルトより高い数値となっています。
海に訪れるときというのはだいたい薄着、もしくは水着姿でいることが多いと思いますが、肌を露出した状態で砂浜や水面からの照り返しを受けると日焼けをしやすくなります。
ちなみに日焼けを気にする方の多くは肌への日焼けを気にしていますが、実は紫外線は目にもダメージを与えています。
そのため、海へ出掛けるときにはなるべくサングラスを着用していくことも忘れないようにしてください。
ということで、次はそんな「海での日焼けを防ぐ方法」について解説していきます。
海での日焼けを防ぐには?
海での日焼けを防ぐための方法は大きく分けて3つです。
・肌や目の露出を控える
・なるべく日陰になる場所を確保しておく
・日焼け止めクリームを使用する
先ほども触れたように肌や目の露出を控えるというのは日焼け予防の基本です。
海に入っている時間以外は出来る限りタオルや長袖のシャツなどで肌を隠すようにしましょう。
また、あらかじめ日陰になる場所を確保しておくというのも日焼け予防方法のひとつです。
とにかく日焼けをしたくないのであればビーチパラソルだけではなく、屋根付きの海の家を抑えておくといった準備も必要となります。
そして日焼け予防には日焼け止めアイテムの使用が必須です。
日焼け止めアイテムには顔用・全身用・髪用といったものがあり、基本的にはすべて使うことをおすすめします。
特に女性の場合は髪用の日焼け止めを忘れないようにしましょう。
海から帰ってきたあとにお風呂に入ると普段より髪がパサついていることが多いかと思いますが、これは海の潮気だけでなく紫外線によるダメージも関係しています。
そのため、顔用や全身用だけでなく髪用の日焼け止めアイテムも用意しておいてください。
最近では髪用の日焼け止めスプレーやミストといった商品が売られていますので、そちらをぜひ使ってもらえればと思います。
また、日焼け止めアイテムを購入するときは「SPF」「PA」の数値もチェックしましょう。
SPFはUVBをどれだけカットしてくれるかを示した数値です。
もっとも強力なものは「SPF50」という数値になっていますので、こうしたSPF50の商品を買っておけば間違いありません。
「PA」はUVAをどれくらいカットしてくれるのかを示すもので「+」マークの数でその強さを表しています。
「+」マークが多いほど強力な日焼け止めということになりますので、こちらもぜひ確認しておいてください。
なお、日焼け止めは1回塗れば良いというものではなく、汗や海水などで落ちることを考えると何回か塗り直さなければいけません。
あとはウォータープルーフ効果のある日焼け止めを使うというのも大事なポイントなので、ぜひ覚えておきましょう。
海で日焼けをした後のケア方法
最後に海で日焼けをした後のケア方法についてご紹介していきます。
日焼け止めクリームなどを塗っていたとしても、紫外線のすべてをカットできるわけではありません。
海に長時間いた場合は多少なりとも日焼けをしている状態になりますので、そうした際には適切なケアをおこなうようにしましょう。
まず、日焼けをした肌は軽い炎症を起こしている状態になっています。
そのため肌を冷やすというのが重要です。
全身を冷やす際には少し低めの温度に設定したシャワーを浴び続けるのが効果的なので、風邪を引かない程度にシャワーで肌を冷やしてください。
そして、シャワーで肌を冷やしたら次に保湿ケアをおこなっていきます。
日焼けをした肌は乾燥しがちなので、乳液や化粧水をたっぷりと使って保湿をおこないましょう。
このときはなるべく刺激の少ない乳液や化粧水を使うと効果的です。
また、髪の毛も同じように紫外線ダメージを受けていますので、髪への保湿ケアも忘れないようにしてください。
最近は日焼け後の髪に効くトリートメントなどが販売されています。
ちなみにトリートメントをした髪を乾かすときは「タオルでしっかりと水気を切る」⇒「短時間のドライヤーで乾かす」という流れがおすすめです。
あまりドライヤーを長く当てると余計に乾燥してしまうので、こうした部分もぜひ参考にしてもらえればと思います。
まとめ
海で日焼けをしやすい理由や日焼けの予防方法などについて解説してきました。
海には直射日光を遮るものがなく、また砂浜や水面の照り返しによっても強い紫外線を受けます。
どれだけ日焼け予防をしても多少の日焼けはしてしまいますので、その際には帰ってからのケアをしっかりとおこなうようにしてください。
十分なケアをおこなえば、肌や髪の毛のダメージも最小限に抑えることが出来ます。