ブラジルの英雄『ガブリエルメディナ』-サーフィンの実績〜スポンサーまで

ガブリエルメディナはブラジル生まれの若手プロサーファーで、同国における史上初のサーフィン世界王者となった人物です。2014年に初めてワールドグランドチャンピオンとなり、2018年は2度目の世界タイトルを獲得しています。

しかし、その一方でフリーサーフィン時におけるドロップイン問題などもたびたび話題となるやんちゃな一面も持ち合わせています。そんなガブリエルメディナのプロフィールやこれまでの経歴を詳しく見ていくと共に、使っているサーフボードや契約スポンサーなどをご紹介していきたいと思います。

ガブリエルメディナはブラジリアンサーファー

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ガブリエルメディナは弱冠20歳(21歳になる年にて)で世界のトップサーファーに輝いた実績を持つプロサーファーです。ブラジル人として初めての栄冠を手にしただけに同国では英雄的な存在でもあります。

17歳からプロの大会で数々のタイトルを手にしてきた彼ですが、2018年ツアーも好調ですでにツアーでのタイトルも獲得。2018年ワールドチャンピオンの呼び声高い期待の新星となっています。

しかし、それだけの実力を持っていながらもたびたび「サーフィン上のルール違反」を犯し、ネット上において批判を浴びる対象ともされています。その原因のひとつともされているのが、「英語力の乏しさ」ともいわれていますが、実はガブリエルメディナはあまり英語を喋れません。

母国語であるポルトガル語がメインであり、海外での大会中に何度か言葉が通じないフラストレーションでモチベーションを低下させていることもありました。自身が発信するユーチューブ動画などでも基本的にポルトガル語オンリー。英語字幕も付いていないことから、あまり英語自体に興味がないのかもしれません。

ガブリエルメディナのプロフィール

ガブリエルメディナはブラジルのサンパウロ郊外で生まれました。1993年12月22日生まれですので、2018年時点で25歳になる年齢です。身長は180cmで体重68kgとやや痩せ型の身体つきといえますが、もちろん細く見えるその肉体にはしなやかな筋肉と常人離れしたバランス感覚を持ち合わせています。

ガブリエルメディナは9歳からサーフィンを始め、その後12歳のときにはすでにローカルコンテストで優勝。14歳までにブラジル国内の様々な大会で好成績を残すと、パウリスタジュニアでチャンピオンにまでなります。

そして同時期には結果こそ出なかったものの、World Qualifying Seriesにも出場しています。16歳時点でリップカールとの専属契約を果たしたガブリエルメディナは着実にステップアップを重ねていき、20歳で世界ジュニアチャンピオンに輝きました。

もちろんオープン大会での実績も充分で18歳からWTC入りをすると、ルーキーイヤーにはフランスとサンフランシスコでの大会で優勝をしています。

ガブリエルメディナのサーフィンの実績

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ガブリエルメディナの輝かしい実績といえば、やはり世界王者になった2014年のワールドツアー。ハワイで行われた最終戦は残念ながらジュリアンウィルソンに惜敗するも、決勝でのパーフェクト10は充分すぎるほど世界王者への祝砲となりました。

この年はジュリアンウィルソンやケリースレーター、ミックファニングといった若手からベテランまでが優勝候補に乱立する1年となりましたが、見事そのしのぎの削り合いを制したガブリエルメディナが総合優勝という結果に。そして、ブラジル人としての初の栄冠に輝きます。

これまでブラジル人サーファーがツアー大会で優勝することはあっても、トータルで年間優勝を果たしたことはありませんでしたので、同国においては歴史的瞬間でもありました。

これに対してガブリエルメディナは「狙ったわけではなく自然とこうなった。もちろん素直に嬉しいと感じています」と語っていますので、なんとも大物感がたっぷりです。

2015年以降は再度ワールドチャンピオンに輝くことはありませんが、2018年現在はランキングトップの座を同じブラジル人サーファーであるフィリペトレドと争っているので、充分2度目のタイトルが狙える位置となっています。

なお2018年、WTCが初めて人口プール「サーフランチ」で開催した大会で、ガブリエルメディナは見事に優勝を果たしています。このサーフランチを立ち上げ、リビングレジェンドとしても知られるケリースレーターもガブリエルメディナに賞賛のコメントを寄せていますので、次世代を担うヒーローとして実績と共に認められるようになってきました。

ガブリエルメディナのサーフボード

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ガブリエルメディナは14歳のときから、スペイン・バスク地方を中心にサーフボードの製造を行っている「Pukas Surfboards」のボードを使っています。

シェイパーはジョニー・カビアンカさん、実に10年以上ガブリエルメディナのサーフボードをメンテナンスしているとのことです。同社、同シェイパーが手がけるガブリエルメディナのシグネイチャーモデルボードは多数販売されていて、それぞれ「DFK」「GAME」「MEGA」といった名前で世に出ています。

興味がある方はぜひチェックしてみてください。初心者向けのものから上級者向けまで各種揃っています。

ガブリエルメディナのスポンサー

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ガブリエルメディナにはブラジルの企業もスポンサーに付いていますが、やはり所属しているリップカールなどがメインに挙げられます。そのほかスポーツアイウェアとして有名なオークリーなどもスポンサードしていて、珍しいところだと日本の三菱自動車もスポンサー契約をしているそうです。

もちろんシェイパーであるカビアンカさんのサーフボードブランドも、ガブリエルメディナをバックアップしています。

【次ページ】ガブリエルメディナのドロップイン問題について

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