日本有数のサーフポイントでグッドロケーションが魅力の「種子島」。一度は訪れてみたいと思うサーファーが多い場所で、海外からも種子島の波に乗るサーファーはたくさんいます。
ここでは種子島という場所の魅力とその中でのおすすめサーフィンポイントをまとめてご紹介します。アクセス方法やサーフボードの持っていき方までいろいろな角度から種子島を見ていきますので、ぜひ種子島へのサーフトリップを検討している方は参考にしてみてください。
種子島は国内有数のサーフポイント
種子島というと、「南国の島」「ロケットが発射するところ」といったイメージがあるかと思いますが、サーフィンをする人間にとっては国内有数の「憧れるサーフスポット」のひとつです。ちなみに種子島は鹿児島県に属し、九州の南東にあたる海に細長い形で存在している島です。
太平洋と東シナ海に面しているため、島のあちこちにサーフィンができるポイントが点在しているというのも魅力的な部分で、島内にはそのほか温泉施設などもあり観光にも適しています。また、釣りをする方が多く訪れる場所でもあり、国内では有数の人気離島に数えられているのが種子島です。
そんな種子島ですが、もともと波の美しさが際立っていた島だけあり、20数年前からはサーファーたちがこぞって足を運ぶ場所となりました。昔はローカルスポットとして扱われていましたが、現在ではメジャーなサーフィンポイントも多く見つかっていて、島全体でサーファーたちをバックアップしようという意識があるところも特徴的です。
そのため、ルールを守りながらサーフィンをする分には非常に気持ちが良く、サーファー用の施設なども整っているポイントも多数存在しているのでとても便利です。そんな種子島に行ってみたいという方も多いかと思いますが、次に種子島へのアクセス方法などをご紹介していきます。
種子島へのアクセス方法は?ロングボードは要注意
種子島へ訪れるには鹿児島県にある「鹿児島空港」から種子島行きの飛行機に乗るのがベストです。掛かる時間も30分程度で1日5便運行していますので、欠航する心配もありません。そのほかのアクセス方法だと鹿児島県の南埠頭から西之表港まで高速船かカーフェリーを利用することになります。
こちらの場合は、「高速船で1時間半程度」「カーフェリーで3時間半程度」といった所要時間です。なお、種子島にはレンタカーショップが多数存在していますので、車をわざわざ持ち込まなくても島内を自由に動くことはできます。
ちなみにロングボードを持って行く場合、主にカーフェリーを使うことになるのですが、種子島内にあるサーフショップの中にはお得にロングボードを運んでくれる海運業者を案内してくれるところもありますので、そちらの利用もおすすめです。
種子島でのサーフィンのベストシーズンは秋
基本的に1年を通じてサーフィンを楽しめる種子島ですが、ベストシーズンと言えるのはコンスタントに波がある秋です。穏やかな気候でサーフィンも満喫できる9月〜11月くらいがおすすめと言えます。また種子島のサーフポイントは一年を通じて水温が高めですので、寒い冬の時期にあえて行くものありです。
種子島のサーフポイント情報
島全体にサーフポイントが点在する種子島ですが、その中でもおすすめのサーフポイントをいくつかご紹介していきますので、ぜひこちらを参考に波を探してみてください。
東シナ海方面のポイント
東シナ海に面する島の西部は、初心者用から上級者用までいろいろなポイントが点在しています。また、フェリーなどで到着した場合はすぐにサーフィンが出来るので非常に便利な方面です。島の中央部付近までは国道58号線沿いを南下すればいくらでもサーフポイントを見つけられるので、ぜひいろいろと巡ってみてください。
【能野(よきの)】
能野は西之表港からすぐのところにある海水浴場兼サーフポイントです。比較的、波はおだやかで初心者向けのポイントと言えるかもしれません。夏場は海水浴場として多くの方に利用されている場所なので、シャワーなどの設備が整っているという点がおすすめのポイントとなっています。
【長浜】
島内で最長の海岸で、レギュラー・グーフィーともに良い波が来るポイントとして人気があります。初心者から中級者向けといった印象ですが、台風のあとには大きな波が到達するスポットでもあり、ビッグウェーブ待ちにも使える場所です。
種子島北東部のポイント
【風元】
台風後でも波が安定してやってくるポイントとして重宝されているのがこちらの風元です。長いウェーブが特徴的でもあり、初心者でも乗れるようなイージーなものも流れてきます。河口と海の境目に位置する「リバーマウス」と呼ばれるタイプのポイントです。
【伊関】
種子島のメジャーサーフポイントの中ではもっとも北部に位置するのがこちらの伊関です。初心者用の穏やかな波が特徴でもあるので、ファミリーなどにも人気となっています。
【沈没ポイント】
こちらは地元の方や上級者の方が利用するポイントで、伊関から少し南側に位置する場所です。波のサイズが大きくなることが多く、ハードモードに挑戦をしてみたいという方にはおすすめですが、駐車場などがないため利便性という部分では少しほかのポイントより劣ります。
【鉄浜海岸】
おそらく種子島でもっとも有名であり、利用者も多いとされるのがこちらの鉄浜海岸です。サーフィンをするにも最適なポイントで、シャワーなどの設備からレストランといった商業施設まであり、ライトなサーフトリップの際にはぜひとも利用してもらいたいポイントとなっています。波自体は非常に力強いため、小波でも充分ライディングすることが可能です。また、1年を通してオールシーズン利用できるというのも魅力のひとつに挙げられます。
種子島南部のポイント
【灯台下】
種子島の代名詞的な扱いともなっている宇宙ロケットセンターそばにあるのがこちらの通称「灯台下ポイント」です。見晴らしもよく、初心者の方でも乗りやすい波がくるポイントとして人気があります。ただし、台風の影響を受けやすいという部分もあり、波の大きさには開きがありますので天気などはよくチェックしておきましょう。
【ホテル前】
こちらも通称ではありますが、島の南部にある岩崎ホテル前のビーチは絶好のサーフポイントとして知られています。高級リゾートホテルが隣接しているということもあり、サーフボードのレンタルが可能で観光客からも人気の高いエリアです。そのため、お互い「譲り合い」の気持ちでコンタクトを取ることが大切です。波自体は地元民からも評判で、小波からビッグウェーブまでさまざまなものが楽しめます。
【スタックポイント】
こちらはホテル前のポイントから、やや南西に下ったところにあり竹崎海岸に面したサーフポイントです。ロケーションの素晴らしさは島内随一でもあり、海外の雰囲気が味わえるところも魅力的な部分となっています。ロングウェーブが多く、さらにはサンドバーも長めと初心者から中級者にとっては絶好のポイントとなっていますので、種子島に訪れた際にはぜひともチャレンジしてみてください。
種子島のサーフポイントの波情報を得るには?
今やサーフィンで波情報を得るのはインターネットが当たり前になっていますが、種子島に関してはネットで詳細な波情報を得るのが難しく、本当にいい波のポイントでサーフィンをするためには地元ガイドに依頼するのが無難といえます。
種子島でサーフィンをしてみては
種子島は近年サーフィン利用者が非常に増加傾向にあり、島内をあげてウェルカムムードとなっていますが、やはり訪れる際にはマナーやルールを守る精神が必要です。残念ながら島外から訪れたサーファーたちのトラブルというのも少なからず報告されているようなので、お互い気持ち良く楽しめるように相手を尊重しながらサーフィンは楽しみましょう。
もちろんルールさえ守れば種子島の海は最高の波を提供してくれるサーフポイントですので、ぜひ一度は訪れてもらいたいところです。1年を通して温暖な気候で、オールシーズン利用できるというのも種子島の魅力ですので、思い立ったタイミングで行ってみるのもいいかもしれません。