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世界にはプロのビッグウェーブサーファーが一度は挑戦してみたいと思う場所がいくつかあります。そのうちのひとつが、ポルトガルの「ナザレ」です。ナザレは大西洋に面した小さな漁師町の名前ですが、サーフィン界ではビッグウェーブの代名詞ともなっています。

そんなナザレには、毎年多くのサーファーが世界屈指のビッグウェーブに挑戦しようと訪れます。しかし「なぜナザレにはそんなに大きな波が頻繁に起こるの?」と疑問に感じる方もいらっしゃることでしょう。ここでは「ナザレというのがどんなサーフスポットなのか」、また「どうして巨大な波が発生するのか」といったポイントを詳しくご紹介しています。

さらにナザレで達成されたサーフィンのギネス記録や、危険な事故の事例などについてもご覧いただきますので、ビッグウェーブに興味のあるサーファーの方はぜひチェックしていってみてください。

ナザレの場所は?どんなサーフィンポイント?

ナザレはポルトガルの首都・リスボンから120キロほど北上した位置にある小さな漁師町です。リスボンからはバスや車などを使い、2時間ほどで訪れることができます。ポルトガル国内ではリゾート地としても知られ、ポルトガル人はもちろんのこと多くのヨーロッパの方々がバカンスや観光で訪れる場所でもあるのがナザレです。

ナザレは日本語で「銀の海岸」と称されるコスタ・デ・プラタという海岸線が延びる地域で、普段は一般人が海水浴を楽しむ風光明媚な街でもあります。しかし、サーファーの間では世界屈指のビッグウェーブが発生するポイントとして知られ、毎年多くのビッグウェーブサーファーがチャレンジしては強烈なワイプアウト(ボードから落水すること)を刻む場所でもあるわけです。

これまでには100フィート以上の波が発生したというナザレですが、単純に30メートル以上のビッグウェーブということになりますので、その凄さが分かるかと思います。もちろんこのナザレではサーフィンの大会も開催されているので、観戦に訪れるサーフィン好きの方も数多くいます。

中には「自分もあんなビッグウェーブに挑戦してみたい」と考える方もいるかもしれませんね。ただし、実際のところナザレでサーフィンをするというのはかなりの覚悟と相当な実力がなければ挑戦することすら出来ません。

トップレベルのプロサーファーであっても大怪我を負うサーフスポットですので、実際のところはそのビッグウェーブを見るだけで満足といった感じです。しかし、「なぜそんなに大きな波が発生するのか」というのも疑問ですよね。

そこで、次にナザレでビッグウェーブが発生する原因についてもご紹介していますので、ぜひご覧になってみてください。

ナザレで巨大な波が発生する理由は?

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ナザレを地図上で見てみると、やや湾の形をしていることが分かります。湾になっている海岸は、押し寄せる波がひとつのポイントに集中することで大きな波になりやすいという特徴を持っています。それに加えてナザレは沖に向かうに連れて、幅が広がる海峡が存在しているわけですね。

ちなみにナザレ沖の海峡は深さが最深部で5キロ、全長は230キロという大きなものになりますので、海流が激しくなりやすい構造となっています。その激しく動かされた海の力が、ナザレの海岸に向かって集中する形で押し寄せるためにビッグウェーブが起こりやすいとされているわけです。

なかなか世界中を探しても、こうした「大きな海峡が海岸に向かって狭まっている」「海岸が湾の形をしている」「海岸がサーフィンをできるように整っている」といった条件を満たすところもありません。そして、いつしかナザレは世界屈指のビッグウェーブポイントに認められるようになりました。

ナザレの波は、先程も少し触れたように最大で100フィート以上にもなり、その姿はもはや津波と同じようなものです。分かりやすく表現すると、これはだいたい9~10階建てのマンションなどと同じサイズということになりますね。

街で見かける同レベルの高さの建物を見れば、ナザレの波がいかに大きなものかが分かってもらえるかと思います。次は、そんな大きすぎる波に立ち向かい、見事なライディングを果たしてギネス記録を打ち立てた凄腕サーファーたちについてご紹介していきましょう。

ナザレでのサーフィンのギネス記録

これまで、ナザレのビッグウェーブには様々なプロサーファーたちがチャレンジしてきました。2011年に78フィート(およそ24メートル)の波を乗りこなしたギャレット・マクナマラは、ギネス記録を更新したと共に、ポルトガル勲章を受章し一躍ビッグウェーブサーファーとしての地位を確立しています。

また、ギャレット・マクナマラはその2年後に非公式ながら「100フィートの波」にも乗ったとされていますので、まさに世界トップクラスのサーファーと言えるでしょう。ちなみにこのとき45歳ということですから、そのバイタリティー溢れるサーフィン人生自体が賞賛されているようです。

なお、現在(2019年2月時点)において、ビッグウェーブライディング世界ギネス記録保持者はブラジル人サーファーのロドリゴ・コウシャとなっています。ロドリゴ・コウシャは2017年11月8日に、ナザレで80フィートのビッグウェーブに挑戦し見事に成功。

ギャレット・マクマナラの持つ78フィートの記録を2フィート更新してのギネス記録樹立となっています。ちなみにこの80フィートを正確に表すと「24.38メートル」という数字になるのですが、だいたいビル8階に相当します。

実際にそんな大きな波を目の前にしたら足がすくんで動けなくなってしまいそうなものですが、そのときの経験を語ったロドリゴ・コウシャの言葉がこちら。

「レールを使っちゃうとディープなセクションに到達できない。

ぼくは、ほぼ落下していくようなターンで耐えた。
足がものすごい速度を感じている。

レールを使わずにあんなデカい波をライドしたことは一度もない。
ただまっすぐ降りるだけ。ものすごい体験だった。」

なお、挑戦する前日に夢を見たというロドリゴ・コウシャですが、夢の中で自分自身が「真っ直ぐ降りるんだ」と語りかけてきたとも語っています。しかし、こんな巨大な波を乗りこなすことに成功したロドリゴ・コウシャも、過去にはナザレの波でワイプアウトし、瀕死の状態になった経験を持っているということです。

ナザレでのサーフィンの事故・危険性

ギネス記録を保持しているブラジル人サーファーのロドリゴ・コウシャですが、記録を打ち立てることとなった2017年から遡ること3年前にはナザレで九死に一生を得ています。2018年のビッグウェーブアワードを受賞した際、壇上でロドリゴ・コウシャは「過去の失敗でしばらくトラウマのようになった」と語り、そして「家族の支えによってもう一度チャレンジするスピリットを取り戻した」と言葉を締めくくっています。

ナザレのビッグウェーブは憧れであると共に、サーファー人生を終わらしてしまうほどの致命的なダメージを与える可能性が含まれているということですね。また、ほかにも2017年にはイギリス人ビッグウェーブサーファーとして知名度の高かったアンドリュー・コットンも、ナザレで背骨を折る大怪我を負いプロとしてしばらく活動できないレベルまでに追い込まれています。

こうしたことを考えると、ナザレに挑戦するサーファーというのは良い意味で「クレイジー」でなければ務まらないようです。

ナザレは世界屈指のビッグウェーブポイント

10階建てのマンションほどの高さにまでなるとされるポルトガル・ナザレのビッグウェーブ。もちろんチャレンジしてみたいという方もいるかもしれませんが、乗りこなすには相当な実力と覚悟、そして運が必要といったところだと思います。

ただ、毎年多くのプロサーファーがチャレンジしているということですから、その姿を見に行くだけでも価値があるかもしれませんね。ぜひ興味がある方は観光と合わせてポルトガル・ナザレに訪れてみてはいかがでしょうか。

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