水泳をやるときや、トレーニングジムなどで見かけることが多くなったセームタオル。吸水性に優れていて、何度でも繰り返して水分を取り除くことができる便利アイテムとして、最近ではいろいろな目的に使われるようになってきました。
ここではそんなセームタオルについての使い方や、人気のブランドをご紹介していきます。また、セームタオルはすぐに水分をリリースできるところが特徴でもあるのですが、意外とカビには弱いというウィークポイントもあります。そのため、カビを発生させずに長く利用できる方法など、管理の仕方も見ていきましょう。
セームタオルとは?
もともとセームタオルは「鹿や山羊の皮」をなめして「セーム革」という素材にしたものを指す言葉でした。こちらは本来、自動車を洗ったりしたあとの水気をふき取るために使われていたものです。
しかし、その吸水性の高さがあまりにも優れていたので、スポーツ用品の業界が着目してアスリートなどが使うタオルとして発展させていきます。それが、現在のセームタオルの元祖です。
ちなみにスポーツ用のタオルに鹿や山羊の皮が使われているわけではありません。基本的には「PVAスポンジ(ポリビニールアルコールスポンジ)」という、本来のセーム革に似た性質を持つ繊維を使ってタオルは作られています。
現在セームタオルは非常に人気の高い便利アイテムとして普及され、水泳やサーフィン、またアウトドアに持っていくタオルとして幅広いシーンで活躍中です。
セームタオルの使い方
セームタオルは吸水力が特徴でもあるわけですが、乾燥している状態でいきなり使用すると、生地を痛めてしまう恐れがあります。そのため、まずは乾燥している状態から適度に水分を含ませて、軽く絞ります。
こうすることでタオルの生地が生き返り、抜群の吸水性能を発揮するようになりますので、ぜひこの手順は守ってください。また、実際に使用する際にはゴシゴシと身体を拭くのではなく、拭き取りたい箇所に押し当てるようにして使うと効果的です。
セームタオルの生地は、簡単に説明すると小さな穴が開いた繊維の固まりのようなもので、そこに水分をキャッチすることで高い吸水力を発揮し、また軽く絞ることでその小さな穴を圧縮させて水分を排出するという構造になっています。
こうした構造上、ゴシゴシと使うと穴が壊れやすく、生地の質を下げる原因となりますので、軽く押し当てて使うことが推奨されているわけです。
セームタオルの人気ブランド5選
それではセームタオルの人気ブランドを5つご紹介していきたいと思います。
サーフィンや水泳をやる方はもちろんのこと、アウトドア用やトレーニングジムのお供にも使えますので、ぜひ参考にしてみてください。
ミズノ
メイドインジャパンのクオリティーを求める方にはぴったりの1枚が、こちらのミズノから販売されているスイムタオルです。
吸水性もさることながら、速乾性にも優れていて、何よりも大型サイズのものであれば1枚で全身の拭き取りが事足ります。こちらはサーフィンをやっている方や水泳教室などに通っている方であれば御用達のセームタオルです。
これから新しく1枚購入しようと検討している方はぜひ一度その性能を体験してみてください。なお、サイズもいろいろと用意されていて、バスタオルサイズのものからハンドタオルサイズのものまであります。
また、かわいらしいディズニーコラボデザインのものもありますので、お子さん用に購入するにもおすすめです。
ミズノ セームタオル (44cm×68cm)
ミズノ セームタオル スティッチ(34cm×44cm)
スピード
アスリート用のスイムウェアでも有名なスピード社からも、セームタオルは販売されています。こちらのセームタオルの特徴は凹凸があり、吸水力をアップしたその性能の高さ。
他社のセームタオルよりも柔らかいと感じる方も多く、子供の肌にも合いやすい1品です。スイミングスクールに通い始めたお子さんのために購入するのであれば、こちらのスピード社製のセームタオルが使いやすいはず。
また、小型サイズもあり、アウトドア用に持っていくのにもおすすめです。スポーツ観戦の際などにも、持っているといろいろな用途に使えますので便利なアイテムとなっています。
スピード セームタオル (68cm×43cm)
アリーナ
アリーナの「ハイレークセームタオル」の特徴は、まずパステルカラーでさらにバリエーションが豊富なところです。見た目も華やかでレジャーなどに持っていくのにもおすすめ、もちろん本格的なスポーツ用に作られたセームタオルなので吸水力については問題ありません。
さらにアリーナのセームタオルが優れているところは、使用後に硬くならないところです。多くのセームタオルにおいて、使ったあとに放置しておくとパリパリになってしまい、生地へのダメージが心配になりますが、アリーナのセームタオルはそういった心配がありません。
アリーナ ハイレークセームタオル (130cm×80cm)
スワンズ
スワンズのセームタオルはトレーニングジムなどに持っていくときに重宝する「幅広で長方形」のデザインになっています。首から下げておくこともできるので、トレーニング中すぐに汗を拭きたいときにも便利。
また、大型バスタオルサイズのものもありますので、マリンスポーツをよくする人なら1枚は持っておいて損はありません。さらにスワンズからはドラえもんやハローキティーなど、キャラクターデザインのセームタオルもありますので、お子さん用へのプレゼントにもぴったりです。
スワンズ セームタオル 80cm×40cm
スワンズ セームタオル 80cm×150cm
Katelia(カテリア)
Kateliaのセームタオルの特徴は見た目のかわいらしさと、コストパフォーマンスの良さ。ビッグサイズでも他社のものより、およそ3割ほどの価格で購入ができます。
円柱の筒も付属でセットになっているため、セームタオル自体を初めて買うという方にもおすすめです。保管や使い方など、こちらKateliaのセームタオルからまずは慣れていってみましょう。
Kateliaのセームタオル (小) 34×44cm (大)42×65cm
セームタオルはカビが生えやすい?お手入れ・保管方法は?
大変便利なセームタオルですが、実は管理の仕方で状態がかなり左右されます。セームタオルの構造は先程記述しましたが、洗濯をして乾燥させた状態のまま放置しておくと、生地が傷んでしまい吸水力が落ちてしまいます。
しかし、水をたっぷりと含んだ状態のままにしておいてもカビが発生してしまうので、注意が必要です。少し管理が難しいようなイメージありますが、簡単な洗濯・保管方法を見ていきましょう。
まず、セームタオルはなるべく手洗いで優しく汚れや汗などを落とします。洗濯機に入れてしまうと、ほかの衣類と擦れあって生地が傷んでしまうからです。そして、洗い終わったら陰干しをして、ある程度の水分がなくなったら筒状に丸めます。そして、その状態で乾燥したら保管というのが一連の流れです。
ピンと張った状態で完全に乾燥させると、次に使うときや折りたたむときにダメージを受けやすいので注意が必要。また、翌日などにすぐに使うのであれば、軽く水洗いしたあとは濡らしたまま保管しておきましょう。
カビが発生するなどの事案については、この放置期間が長いものがあげられます。そのためなるべくすぐに使うか、長期的に保管するのであれば最初に説明した方法で保管しましょう。
セームタオルを活用しよう!
セームタオルは保管や手入れの方法が、通常のタオルよりも若干デリケートな部分がありますが、それを補うだけの便利さがあるアイテムです。スポーツやマリン系のアクティビティーをする方なら必須のタオルで、アウトドアなどにも利用可能と多目的に使えるところが最大の魅力。
また、日常生活においても抜群の吸水性を持つセームタオルは、1枚あって損はないアイテムです。ぜひご紹介したものを参考に購入してみてください。
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