春から夏にかけて暖かくなってくる時期は車中泊にぴったりの季節です。
「夏こそ大自然に行って車中泊を楽しみたい」という方もいると思いますが、暖かい時期の車中泊では虫対策が必須になってきます。
特に蚊やブヨといった車中に入ってくると面倒な虫対策は必要不可欠です。
この記事ではそんな車中泊時における虫対策について解説をしていきます。
どういった虫対策をすればいいのか?どんな種類の虫に注意すべきなのか?
これから車中泊を始める方にとっても必要な知識となっていますので、ぜひ参考にしていってください。
車中泊は虫対策が必須
車中泊では虫対策が必須です。
冬場の車中泊であればそこまで虫を気にすることがありませんが、春から夏にかけて暖かくなってくると必ず虫の存在に悩まされます。
せっかくストレスを解消しに車中泊キャンプや車中泊旅行を楽しんでいるのに、虫が気になってしまうと台無しです。
そのため、車中泊をするときには出来る限り虫対策をしっかりとおこなうようにしましょう。
また、虫というのは気になるだけでなく実害もあります。
蚊程度であれば刺されてかゆいくらいで済みますが、これがブヨやマダニといった虫になると症状がひどくなることも考えられるわけです。
こうした虫は寄せ付けないことが第一ですが、仮に車中に入ってきてしまった場合には早々に退治しないと面倒なことになります。
そこで必要となってくるのが殺虫剤です。
オートキャンプ目的で車中泊をする場合、虫除けスプレーは持っていても殺虫剤までは持っていないというケースが多いかもしれません。
しかし、殺虫剤がないといざというときに虫を退治できないので、なるべく持っていくようにしましょう。
ただ、夏場にスプレータイプの殺虫剤を車内にずっと置いておくと高温になり爆発する恐れがありますので、その点にだけは注意してください。
車中泊で注意すべき虫
次に車中泊で注意すべき虫の種類について解説していきます。
代表的な虫はやはり蚊なのですが、自然が多い場所ではそのほかの虫対策も必要になってきます。
蚊
毎年7月~8月になると全国どこでも見かけるようになるのが蚊です。
誰でも蚊に刺された経験はあると思いますが、車中泊中は特に蚊の存在が厄介になります。
というのも、車の中で寝ようと思っているときに蚊が飛び回っていると耳障りになることがあります。
「そろそろ寝られそうだな」とウトウトしているときに耳元でブンブンと羽音が聞こえると気になって眠気が覚めてしまうわけです。
結果的にストレスが溜まることになってしまうので、寝る前に車内にいる蚊を全滅させておかないといけません。
そのためには虫よけスプレーだけでは事が足りず、殺虫剤や虫除けネットが必要になってきます。
また、単純に蚊に刺されすぎるとかゆさでイライラしてくることもあるので、蚊を退治するためのグッズはとにかくしっかりと準備するようにしましょう。
ブヨ
ブヨは水源の近くによく発生する虫です。
そのため、川の近くや湖畔といった場所で車中泊をする際には特に注意が必要となります。
また、川や湖畔がなくても雨が溜まった水たまりなどがあれば発生する可能性があるので気を付けましょう。
ブヨは蚊に似た症状を引き起こす虫ですが、蚊よりも痒みや痛みが強烈です。
人によっては患部を中心に発熱する危険性もありますので、とにかく被害に遭わないよう万全の虫対策をしておくことが重要です。
ちなみに蚊は人の身体を刺す虫ですが、ブヨは刺すのではなく身体を噛んできます。
ブヨに噛まれるとそこに毒素が入り込み、場合によってはパンパンに膨れ上がってしまいます。
ブヨに噛まれたときには患部の毒素をすぐに出すことが大事なので、市販のポイズンリムーバーを持っていると安心です。
とは言え、なかなかポイズンリムーバー持参で車中泊をする人も少ないと思います。
そんなときにはとにかく患部をギュッと圧迫して溜まっている血を全部出してください。
これだけでもその後の腫れ具合が変わってきます。
なお、ブヨが活動を活発化させるのは主に朝晩なので、早朝や寝る前には特に気を付けてください。
また、ブヨの被害は足元や腕・手が多いので、長袖を着用するのもひとつの対策と言えます。
マダニ
あまり気にしたことがない方が多いと思いますが、長年乗っている車にはダニが生息している可能性があります。
車の中にいる主なダニの種類はツメダニやチリダニです。
これらのダニはそこまで実害がないのですが、ペットと一緒に車中泊をするとペット側に被害がいくことが考えられます。
また、ダニの中でも特に注意が必要なのがマダニです。
マダニは自然の中に生息しているダニの一種で、山奥のキャンプ場などに行くと外から入ってくることがあります。
自分の目で目視できるくらい大きなサイズのマダニもいますが、こうしたマダニに噛まれると発熱や消化器不良を起こすこともあり非常に危険です。
ちなみにペットが被害に遭うと最悪の場合、死に至るケースもあるので本当に注意しましょう。
なお、車中泊の場合は基本的に外でマダニが衣服に付き、そのまま車中に持って帰ってきてしまうことが多いです。
そのため、自然が多いところで車中泊をするときは、車の中に入る前に出来る限り衣服を払いマダニが付いていないかどうかチェックするようにしてください。
また、足元からの侵入を防ぐためにマダニ用の虫除けスプレーをズボンや靴、サンダルなどに噴霧しておくことも大切です。
車中泊の虫対策
車中泊時に気を付けるべき虫の種類をご覧いただきましたが、そうした虫を寄せ付けないためには虫対策グッズを取り揃えておくことが重要と言えます。
ここでは車中泊向けの虫対策グッズをまとめましたので、ぜひ参考にしていってください。
ネット・網戸
夏場の車中泊に欠かせない虫対策グッズが車専用のネットや網戸です。
最近は色々な車種にぴったりと合う防虫ネットがたくさん販売されています。
窓枠にはめるだけのものやマグネット式になっているものが設置も簡単でおすすめです。
ちなみにリアゲートが開くタイプの車であれば、リアゲート専用のネットを買っておきましょう。
車中泊キャンプをするときは日中にリアゲートを開きっぱなしという方もいると思いますが、こうしたときにも虫は入り込んできてしまいます。
昼間に入り込んだ虫に気付かずにいると夜になって面倒なことになりますので、日中から虫が入り込まないよう対策をおこなうことが大切です。
虫除けグッズ
虫除けグッズも車中泊時に欠かせないアイテムのひとつです。
窓にぶら下げて虫が入ってこないようにするタイプの虫除けグッズや、身体に噴霧する虫除けスプレーは必ず持っていくようにしましょう。
また、あらかじめ車の窓枠やネットに噴霧するタイプの虫除けスプレーも効果が期待できます。
あとは前述した通り虫除けスプレーだけでなく殺虫剤も持っているとより安心です。
自然が多い場所にはご紹介した虫以外にも危険な虫が色々といますので、そうした虫を退治するためにも殺虫剤は持っていってください。
車中泊では虫対策を忘れずに
車中泊時における虫対策について解説をおこなってきました。
楽しいはずの車中泊で虫に刺されたり噛まれたりするとテンションが下がってしまいます。
また、虫の種類によっては症状がひどくなることも考えられますので、とにかく虫対策グッズはたくさん持っていくようにしましょう。