夏が訪れると海や山にレジャーを楽しみに行く人が増えると思います。
そんなときに気を付けたいのが「日焼け」です。
自ら好んで日焼けをしている方であれば構いませんが、海などに遊びに行った際「うっかり」と日焼けしてしまうケースは非常に多いはずです。
そうした日焼けをしてしまったときには日焼け後のケアが大切になってきます。
ここでは、そんな日焼け後のケア方法や日焼けの予防法をまとめました。
あまり日焼けしたくない、日焼け後に肌が黒くなるのを抑えたいという方はぜひ参考にしていってください。
そもそもなぜ日焼けをするの?
日焼け後の適切なケアや日焼けの予防法を実践するときは、まず「そもそもなぜ日焼けをするのか?」というメカニズムを知っておかなければなりません。
日焼けというのは皮膚が「軽い火傷(やけど)」を起こしている状態を指します。
また、日焼けには2つの段階があるのですが、これを「サンバーン」と「サンタン」と呼びます。
サンバーンは皮膚が赤くなってヒリヒリと痛みを持っている状態です。
紫外線にさらされた肌は熱を持ち、次第に赤く腫れあがっていきます。
サンバーンは肌が紫外線にさらされてからだいたい4~5時間後に発症し、半日くらい経った段階からヒリヒリとした痛みに変わってくるのが特徴です。
そして、サンバーンが収まった後にやってくるのがサンタンです。
サンタンはメラニン色素が生成されて肌が褐色になってくる状態のことを指します。
いわゆる日焼けをして肌が黒くなる現象というのは、肌の内部でこのサンタンが発生しているからです。
人間の皮膚の奥にはメラノサイトと呼ばれる細胞があり、紫外線を受けることで活性化します。
活性化したメラノサイトはメラニン合成という働きを起こし、最終的にメラニンという色素を生み出すわけです。
ちなみになぜメラニン色素が生まれるのか?と言いますと、これは紫外線から肌を守るためです。
メラニン色素によって褐色や黒に近くなった肌は通常の肌よりも紫外線からの攻撃に強くなります。
そのため、アフリカや赤道直下に近い国などに住む人の肌が黒いのは、生まれ持って紫外線から肌を守るための機能が発達している証拠とも言えます。
こうしたメカニズムによって日焼けが起こり、肌の褐色化が進んでいくわけですが、肌を白いまま保ちたいという場合には日焼け後のケアが大切です。
日焼けをしたらケアが大切
日焼けのメカニズムでも解説しましたが、日焼けをしている肌というのは軽い火傷状態にあります。
通常、火傷をしたときにまずおこなうことは「肌を冷やす」という作業です。
そのため、思ったよりも紫外線を浴びてしまったと感じたときにはすぐに肌をクールダウンさせましょう。
肌の炎症を引き起こすサンバーンがひどい状態になると、水ぶくれが出来てしまうことも珍しくありません。
特に肌が弱い方であればなおさらです。
水ぶくれまでいってしまうと肌の劣化が著しくなってしまいますので、肌が赤くヒリヒリとした状態になる前に冷水や保冷剤で肌を冷やしてください。
この冷やすという作業を怠ると肌が剥け始めてしまってボロボロの見た目になってしまいます。
若いうちはまだ気にならないかもしれませんが、大人になってからボロボロと肌が剥けた状態を人に見せるのはあまりスマートではありません。
こうしたことからも日焼け後のケアというのは大切であると言えます。
また、日焼け後のケアを怠ってしまうと皮膚内にメラニン色素が溜まってしまい、肌の透明感が失われます。
いわゆる「くすんだような肌色」になってしまうのも日焼けが原因のひとつです。
年齢を重ねるとメラニン色素を排出するための基礎代謝力が落ちてきますので、30代や40代を超える方は特に日焼け後のケアをしっかりとおこなうようにしましょう。
ということで、次に日焼け後の具体的なケア方法について解説をしていきます。
日焼けをした後のケア方法
日焼けをしてしまった後のケアというのは主に2つです。
「冷やす」「保湿する」の2つが重要になってきますので、正しいケアをおこなうようにしましょう。
冷やす
炎症を起こしている肌に対してもっとも適切な処置は「冷やす」ことです。
具体的には氷水を入れた袋を濡れタオルで包み、それを肌に当て続けるというのが効果的です。
自宅の冷蔵庫に保冷剤があるならそれを肌に当てても構いません。
とにかくサンバーンが発生しているときは肌の炎症を抑えないと、その次にやってくるサンタンの度合いが強まってしまいます。
日焼けのメカニズムから言えばサンバーンが起きているときにしっかりと肌を冷やせばメラノサイトの活性化が抑えられ、メラニン色素の沈着を防ぐことが出来ます。
こうしたことからも「肌を冷やす」という作業はとても大事になってくるわけです。
仮に全身が真っ赤になっているようであれば、適度に冷ました水風呂に入るのも悪くありません。
風邪を引かない程度に水風呂に浸かり、肌の熱を冷ますというのもひとつのケア方法です。
保湿
炎症を起こした肌は非常に乾燥した状態になりますので、保湿も重要になってきます。
お風呂で身体や顔の汚れを落とした後は化粧水や乳液などでしっかりと保湿をおこないましょう。
保湿に使う化粧水や乳液、クリームといったアイテムには低刺激のものを選ぶとより効果的です。
また、日焼けをしているときはあまりゴシゴシと身体や顔を洗わないということも大切です。
火傷をしている皮膚をゴシゴシと洗ったら症状がひどくなるのと同じなので、出来る限り優しく石鹸の柔らかな泡で包み込むようにして洗ってください。
ちなみに日焼けというのは顔や身体だけでなく、頭皮や髪の毛でも発生します。
そのため、強い紫外線を浴びた日は頭皮や髪の毛を保湿するためのローションを使うのもおすすめです。
特に髪の毛のパサつきが気になる方は、日焼け後の髪の毛に効果があるコンディショナーなどを使うようにしましょう。
日焼けを予防するには?
「日焼け止めを塗る」「肌の露出を控える」というのがもっとも効果的な日焼け予防法です。
一般的に大半の日焼け止めには「SPF」という数値が表記されています。
SPFは紫外線をどれくらいカットしてくれるのかを示す数値です。
ちなみに、SPFが示すのはサンバーンを引き起こす原因となるUVBをカットしてくれる度合いなので、肌を赤く腫らしたくない方はとにかくSPFの数値が高いものを選びましょう。
日本の製品の場合だと「SPF50」が上限となりますが、海外製の中にはそれ以上のものもあります。
また、日焼け止めを選ぶときはウォータープルーフ効果があるものを選んでください。
たとえ海や川に入らなくても、夏場は汗で日焼け止めが落ちてしまう可能性があります。
そのため、水分で落ちない日焼け止めを選ぶ必要があるわけです。
なにより、日焼けをしたくないのであれば肌の露出を控えるのがベストです。
紫外線の当たる場所では薄手でも構いませんので、長袖のシャツや長ズボン、ロングスカートなどで肌を守るようにしましょう。
関連記事:【2021年版】サーフィンの日焼け止めおすすめ8選!スティック・オーガニック・リップなど!
日焼けはアフターケアが大切
日焼け後のケアや日焼けの予防法について解説してきました。
夏場になるとついつい肌を露出しがちになりますが、やはり日焼けをしたくないのであれば肌の露出を控えることが大切です。
また、日焼けをしてしまったと思ったらすぐに肌の熱を冷まし、保湿効果のあるケア用品を使ってください。
日焼け後は時間の経過と共に肌への影響が大きくなってしまいます。
そのため、早めの対策をおこなうことが非常に重要です。