田舎でスローライフを送るメリット・デメリット

最近だと都会から離れて自然の多い田舎に移り住みたいという方は意外と少なくないかと思います。これは現代の社会人の働き方に原因があるかと考えられますが、やはり自分の好きなように生きられるなら誰でもそうした生活に憧れますよね。

そんな憧れの田舎生活を実践するのが「スローライフ」という生き方です。仕事に追われてばかりの今の生活から抜け出せば、きっと楽しい人生が待っているはず…。

そういった夢を抱いている人もきっと少なくないことでしょう。そして、スローライフというのは実際に夢のような時間を過ごせる可能性を大きく広げてくれるものです。

しかし、もちろんスローライフにはメリットだけでなくデメリットもあります。そこで、ここでは田舎でのスローライフにおけるメリットとデメリットの両方をご紹介していきたいと思っています。

ぜひ、「いつかスローライフを実践したい」と考えている人は参考にしてみてください。

田舎でのスローライフとは?

都会にしか住んだことがないという方にとって、田舎というのは未知な出来事や景色がたくさんある場所だと思います。また、実際に移り住んでみると非現実的に感じるような体験もたくさんすることでしょう。

しかし、田舎からするとそれが毎日の日常なのです。その田舎の日常に溶け込むというのがスローライフにおける前提とも言えます。

たとえば田舎には、絶対に都会では見かけないような野生動物もたくさん生息しています。東京からほど近い千葉でも、房総半島の半分より南側へ行けば野生のキョン(小型のシカのような動物)などが普通に生息していますし、家の近くまでやって来たりします。

こうして考えると、より都市部から離れた田舎に引っ越せばさらに多くの野生動物を見かける機会が増えることでしょう。

そして、なんと言っても田舎の醍醐味は自然です。都会と違って田舎には多くの自然が溢れています。それは森であったり川であったり、また山であったり海であったりします。スローライフを求める方の中には、そうした自然環境を生活に取り入れたいという人が多くいるわけですね。

また、田舎のように自然が多いと、都会では気付かない発見もたくさんあり、四季をより身近に感じることが出来るというのもひとつの醍醐味です。

もちろん選ぶ土地によってはその地域ならではのお祭りや行事に参加することも出来ますので、「文化に触れる」という目的で移住を決める人もいます。

スローライフを目指す目的は人それぞれですが、とにかく都会では体験できないことを体験する、そしてそれを日常にするというのがスローライフの面白さだと思います。

田舎でスローライフを送るメリット

都会で生きる方にとって魅力的に感じられる田舎でのスローライフですが、まずはそのメリットについてご覧いただきましょう。

自然を感じられる

先ほども軽く触れましたが、田舎暮らしの醍醐味は自然を感じられるところです。田舎には少し歩けばキレイな川がある場所や、山菜が採れるような場所などがたくさんあります。

また、趣味が釣りという方であれば、海の近い田舎町は最高の環境です。毎日海へと出かけて魚を釣り、それを帰ってきてから調理して食べるといった生活に憧れる釣り好きの方もきっと多いことでしょう。

そして、そうした生活を現実的に送れるというのが、自然豊かな田舎へと移り住むメリットと言えるのです。

時間に余裕ができる

都会から移住してスローライフを満喫したいという方にとって、この「時間に余裕を持たせたい」というのは移住理由の第1位にくるかもしれません。

田舎での暮らしというのは確かにゆっくりとした時間の流れ方をします。そして、毎日決まったようなサイクルで生活が出来るというのも魅力的な部分です。

朝起きて、昼間に仕事をして、ちゃんと夕方には家に着き自分の時間を確保できる…。さらに休日もしっかりと取れて残業や休日出勤、煩わしい人付き合いもない…。

現代の社会人からすると、たったこれだけのことを求めているという方も多いことでしょう。しかし、都市部で働いていると「たったこれだけのこと」すら現実的には難しいという方が大半だと思います。

田舎での生活リズムに慣れれば、自分の趣味や好きなことに時間が使えるようになります。家庭菜園やちょっとしたモノづくり、また釣りやキャンプやサーフィンといったものまで。

自分が楽しいと思えることに使える時間がたくさん増えて、心に余裕のある生活が送れるというのもスローライフを選択するメリットのひとつと言えるでしょうね。

ストレスが少ない

自然の中で自分の好きなことに時間が使える。これはつまり「ストレスをあまり感じない生活」ということになります。このストレスフリーな生活が送れるというのがスローライフ最大のメリットです。ちなみに一般的な社会人の方だと、日々感じるストレスの原因の大半は「人付き合い」だとされています。

特に会社の中での人付き合いや仕事相手との人付き合いというのは、ストレスの原因になることが多いでしょう。そうした煩わしい人間関係を断ち切れるというのもスローライフをおこなうメリットだと思います。

いったん人生における人付き合いをリセットして、田舎で新しい人間関係を構築するというのはある意味で建設的な考え方です。これは決して「逃げている」わけではありません。

ぜひ、あなたも人間関係というストレスを抱えているのであれば、田舎でのスローライフというのを検討してみてください。きっと今よりもストレスの少ない生活が送れるはずです。

田舎でスローライフを送るデメリット

田舎でのスローライフには魅力的なことがたくさんあります。しかし、現実的に考えるとデメリットと捉えられる点もあることは事実です。

そこで、田舎でのスローライフを送る上での代表的なデメリットを2つだけご紹介しておこうと思います。

仕事・収入面

今からすぐに田舎でのスローライフを送ろうとすると、最初はどうしても「仕事・収入面」で不自由さを感じることがあります。たとえば田舎での代表的な仕事先というと農業などが考えられますが、未経験だとその仕事に慣れるまでがなかなか大変だったりするわけです。

また賃金もその土地の給与体系が基準となりますので、都市部で働くよりも年収が落ちる可能性も高いです。こうしたことから田舎への移住で手に入る「ストレスフリーな環境」と「収入」とのバランスというのは、よく考えておかないと後でデメリットになってきます。

そのため、自分が送りたいスローライフにはどれくらいの収入が必要で、そしてどういった仕事があるのかを先に調べておくというのは必須の条件と言えますね。

生活面

田舎というのは都市部に比べて圧倒的に不便です。これはどう考えても事実ですので、受け入れるしかありません。

たとえば都市部であればコンビニまで歩いて数分というところが多いですが、田舎だと何か買おうとすると車がなければダメという地域がほとんどです。

また病院に行こうと思っても距離が遠いというケースもあります。そのため、自分にとって「最低限この施設までは歩いて行ける距離になければダメ」ということを先に決めてから移住するというのも大事なことです。

なお、もちろんこの不便さというのはデメリットなのですが、その不便さを楽しめるようになると田舎暮らしが満喫できるようになります。

生活面でのデメリットをどうカバーするのかを試行錯誤するというのも田舎暮らしの醍醐味ですので、ぜひそういった考え方も養ってみてください。

まとめ

田舎でのスローライフを送るときのメリットとデメリットについてご紹介してきました。当然のことながら田舎暮らしには良いところも悪いところもあります。

それらのバランスを考え、それでも自分にとってプラスとなる点が大きいと感じられる人にスローライフは向いています。

ぜひ、こちらの記事を参考にしながら、具体的な田舎暮らしのイメージを膨らませてみてください。そのときに「それでもワクワクすることが多そう」と感じられるなら、きっとスローライフに向いていると思いますよ。

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