自宅を自然派なインテリアで飾り付けたい方々にとって、高い人気を誇るのが流木です。
流木はそのまま使ってもオシャレなインテリアとなりますが、多くはアクアリウムの一部として利用されることが一般的となっています。
この記事では、そんな流木の種類や拾える場所、また購入できるお店などについて詳しく情報をまとめました。
これからアクアリウムを始めてみたい方や、流木インテリアを探している方はぜひ参考にしていってください。
流木とは?
流木とは山間部で土砂崩れなどがあったときになぎ倒された木が、川や海に流れ着いたものを指します。
そのため、基本的には川や海などで発見された木を「流木」と呼ぶことが大半です。
山間部でなぎ倒された木は川に留まり、そのあと大雨による川の増水などによって海へと流されていきます。
海に流された流木は近くの海域を漂った後、潮の流れによって海岸へと打ち上げられます。
こうした流れで生み出される流木には色々な種類があり、ひとつとして同じ形のものはありません。
中には見た目に優れている流木もたくさんあるのですが、こうした流木を使ってアート作品を作り上げる人たちもいます。
また、流木がアクアリウムの素材に使われることも一般的です。
水槽の中に自然的に発生した流木を入れるとアクアリウム全体の見た目がより一層オシャレになるということで、魚を飼っている方たちからは非常に高い人気を誇っています。
そんな流木にはどんな種類があるのか?ということを次に詳しく見ていきましょう。
流木の種類
お店やネットで売られている流木にはいくつかの種類があります。
アクアリウムの一部として使う場合には、水槽の大きさや素材同士のバランスを考えながら流木の種類を選ぶことが大切です。
ということで、市販されている主な流木の種類を見ていきましょう。
・ブランチウッド
ブランチウッドは複数の枝が複雑な形に絡み合った流木のことを指します。
なお、枝のように見えるのは木の根っこであることが大半です。
その本数が多いほど印象的なインテリアとなります。
水槽に入れると魚たちが枝の間を行き交う様子が観察できて非常にオシャレです。
・ホーンウッド
ホーンウッドは名前の通り、木の枝が「角(つの)」の形をしている流木を指します。
色々な形状があり、ひとつだけでも十分インテリアとして活躍してくれる流木です。
趣味で流木拾いをしていても見かけることが多い流木ですので、川などを散策するときには探してみてください。
・スタンプウッド
スタンプウッドは「切り株状」になっている流木のことを指します。
枝がない分どっしりとした印象を受ける流木であり、アクアリウムに使えば重厚感を与えてくれます。
中が空洞になっているようなスタンプウッドは、魚たちの隠れ家としても使えるので非常におすすめです。
・スマトラウッド
本体から木の枝が四方に広がる形で伸びている流木をスマトラウッドと呼びます。
スマトラウッドはブランチウッドと同じように複雑な形状をしているところが特徴的な部分です。
アクアリウムに使う場合、その他の水草などとのバランスが取りやすく色々な配置が出来ることから人気があります。
・ブラックウッド
ブラックウッドとは、色合いが黒い流木を総称した呼び名です。
色合いが黒いホーンウッドであればブラックホーンと呼んだりもします。
ブラックウッドはオシャレな雰囲気を受ける流木ですが、その黒さには「タール」が含まれている可能性が高いので取り扱いには十分な注意が必要です。
タールは生き物にとって有害な物質であるため、水槽に使う場合は専門的な知識がある方に確認してからにしましょう。
流木にはこういったいくつかの種類がありますので、利用したい環境などを踏まえた上で選択してください。
それでは次に流木が拾える場所について解説していきましょう。
流木が拾える場所
簡単なトレッキングや海辺の散歩のついでにおこなえるのが流木拾いです。
流木はお店やネットで買うものと思っている方々も多いのですが、自然に出向けばたくさんの流木を見つけることが出来ます。
ということで、どんなところで流木が拾えるのかについて見ていきましょう。
川
流木を拾うなら川を探すのがベストです。
川にある流木は淡水しか含んでいないので、下処理に掛かる手間が減ります。
なお、流木を目当てに川の付近を散策するのであれば、なるべく河原がある場所を選びましょう。
河原ではない場所で流木を拾おうとすると足元が悪く転倒する恐れがあります。
そのため、仮に広い範囲を探すのであればトレッキング用のしっかりとした靴を履いていってください。
また、流木は川の流れが留まる場所に溜まりやすいということも覚えておきましょう。
上流から流されてきた流木は、川の勢いが落ちるところで止まります。
川がカーブしているところなどは水の流れが滞りやすいので、付近を散策してみると良い流木が見つかるかもしれません。
ただし、前日に雨が降った後などは川が増水している可能性があるため、無闇に近づかないようにしてください。
海
川から流れ出た流木は海に行きつきます。
海もまた川と同様に流木拾いには最適な場所です。
海の場合は基本的に海岸線を歩いているだけでも流木を見つけられます。
特に台風が去った後の海岸沿いには多くの漂着物が打ち上げられますので、流木が見つかる可能性も高いです。
ただし、海で拾った流木には塩分が含まれています。
淡水魚を飼っている水槽の中に塩分を含んだ流木をそのまま入れると、魚たちが死んでしまいますので丁寧に下処理をおこないましょう。
流木が買える場所
ここからは流木が買える場所についてご紹介していきます。
ホームセンター
ホームセンターの中には流木を取り扱っているお店があります。
比較的小ぶりな流木を安く買えるところがホームセンターの特徴なので、インテリアやアクアリウム用のちょっとした流木が欲しいのであれば近くのお店を回ってみましょう。
ネットショップ
本格的な流木を探しているのであれば、流木専門のネットショップを検索してみてください。
流木を専門とするネットショップは意外と多くあります。
こうしたネットショップでは大きいサイズの流木や珍しいタイプの流木、完全に下処理が済んでいる流木などが買えるので非常に便利です。
フリマアプリ
フリマアプリを覗いてみると個人で流木を販売している方がたくさん見つかります。
お店で買うよりコスパが良い流木を見つけられることもありますので、ぜひ一度フリマアプリ内を検索してみてください。
また、フリマアプリなら自分で拾ってきた流木を出品することも可能です。
流木アートとは?
流木アートとは、名前の通り流木を素材に使ったアート作品のことを指します。
ひとつの流木から作品を作ることもあれば、複数の流木を組み合わせて作品に仕上げることもあります。
また、麻ヒモなど流木以外の素材を使ってインテリアやオブジェを作ることも少なくありません。
壁掛けタイプの小物置きやアクセサリースタンド、プランターを飾るための作品などその種類は様々です。
流木アート作品は自然派インテリアで自宅をコーディネートしたい方々から高い人気を得ていて、ネットショップでもよく販売されています。
まとめ
流木の種類や拾える場所など、流木に関する情報を色々とご紹介してきました。
インテリアやアクアリウムの素材として高い需要を誇るのが流木の特徴です。
流木は個人でも簡単に拾って加工することが出来ますので、川や海を散歩するついでに流木拾いをおこなってみてはいかがでしょうか。