サーフィンを嗜む人であれば必ず使うものがボード用のワックスです。
サーフワックスをボードに塗ることでグリップ力が増し、ボードの上でも安定して立てるようになります。
しかし、近年ではそんなサーフワックスの成分に疑問を持つ声が挙がってきています。
というのも、従来のサーフワックスに使われている主成分は石油由来の化合物・パラフィンです。
つまりサーフィンをするたびに海を汚してしまうことになるわけです。
そこで最近になって注目を集めているのが植物などの天然成分から作られる「オーガニックワックス」となります。
ここではサーファーにおすすめのオーガニックワックス3選をご紹介していきますので、ぜひ参考にしていってください。
サーフィン用のオーガニックワックスとは?
これまでよく使われてきた石油由来のパラフィンを原料とせず、あくまで植物由来の天然成分のみで作られたサーフィン用のワックスを「オーガニックワックス」と呼びます。
使われている天然成分には色々なものがありますが、遺伝子組み換えがされていない大豆(ソイ)や松の油、野生の木の樹液などがその代表的な原料です。
また、ほかにもハチの巣から採取可能な蜜蝋やココナッツオイルなどを使っているものもあります。
このように、どれも自然界から採れるものだけを使っているところがオーガニックワックスの特徴です。
オーガニックワックスが使われ始めたのは自然環境を守るためで、最初はオーストラリアやカリフォルニアのサーファーが自分たちで作っていました。
海外のサーファーの中には環境保全に積極的な方も多くいるので、ある意味では自然な流れでオーガニックワックスが誕生したと言えます。
その後、現在では大手のメーカーもオーガニックワックスの制作を始め、多くの商品が販売されるようになっていったわけです。
オーガニックワックスを使うメリット
オーガニックワックスを使うメリットは、とにかく海を汚さないという点です。
石油由来の原料を使ったワックスは海に溶けても消えることはなく、魚たちや微生物たちがエサと共に摂取してしまいます。
もちろん石油を原料とするものなので魚たちにとっては有害であり、生態系のバランスを崩す原因となるわけです。
しかし、オーガニックワックスは植物などから採れる天然成分なので、海に溶ければ消えてなくなります。
また、残骸が海中に漂っていたとしても、原料が天然成分なので魚たちの健康を害することがありません。
さらに、サーファーたちからしても海水を誤って飲んだとき、石油成分の混じった海水よりオーガニックワックスを使っている方が身体に害が少ないわけです。
こうした点からも、最近は多くのサーファーがオーガニックワックスを利用するようになってきています。
サーフィン用のオーガニックワックスおすすめ3選
ここからはおすすめのサーフィン用オーガニックワックスを3つご紹介していきます。
Surf Organic
こちらはオーストラリア・シドニー発のオーガニックワックスです。
原料には遺伝子組み換えでない大豆が使われていて、パッケージ自体にも再生紙が使われています。
もちろんサーフワックスとしての性能も高く、水温に合わせた4つのワックスがセットになっているので非常に便利です。
初心者の方などはこちらを購入しておけば間違いないと言えるでしょう。
GREEN FIX
こちらの「GREEN FIX」はフランス人サーファーが開発したオーガニックワックスで、原料には松の油が使われています。
250人ものサーファーにアンケートを取り、実用的に使えるオーガニックワックスを開発しただけあってその使い心地は抜群です。
また、このワックスの大きな特徴は60℃~70℃ほどでも溶け出さないという点で、その分グリップ力がとてもアップしています。
真夏にサーフィンをしていてワックスを塗りなおすことがよくあるという方はぜひ使ってみてください。
Matunas ECO Surf Wax
サーフィンのメッカであるカリフォルニア発祥のオーガニックワックスがこちら「Matunas ECO Surf Wax」です。
原料には野生木の樹液や粘土が使われていて、香りづけにイチゴ・ジャスミン・ココナッツ・蜂蜜などが配合されています。
リーズナブルなところも魅力的なので、ぜひ試しにひとつ購入してみてください。
オーガニックワックスを試してみては
自然環境を守りながらサーフィンを楽しむために必須のアイテムである「オーガニックワックス」についてご紹介してきました。ぜひ一度オーガニックワックスを試してみはいかがでしょうか。