サーフィンをするとき、サラッと波を見てなんとなく入水していないだろうか?安全でよりよいサーフィンをするために入水前に入念に波チェックをしている上級サーファーは多い。
波の見方がわからず、とりあえず人が集まるポイントにいくという初心者サーファーもいるだろう。それはそれで間違いない、真似ることで学べることはある。しかしステップアップを目指すのであれば波の見方・チェックの仕方を理解して入水前に自分で確認して判断しなければならない。
今回は初心者向けにサーフィンで海に入る前の波の見方とチェックするべきポイントを解説。
波の見方・チェック項目1 「波のサイズ」
波のサイズは危険性・緊張感が大きく変わるので初心者にとってかなり重要。サイズの見方のポイントは正確に波のサイズを測ること。遠距離や大きな堤防の上などから見下ろすような波チェックだと、波が小さく見えてしまうことがある。「腰〜腹くらいかな」と思って入水したらそれ以上のサイズだったとなると危険性が増す。波に乗っている人と波のサイズを比べて大きさを正確に把握する必要がある。
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波の見方・チェック項目2「波の間隔」
セット(その日の中で大きい波が3〜4本くらいまとめて入ってくること)の間隔は特に波のサイズが大きな日に確認が必要。セットを狙うときはアウトサイドでどれだけ待たなければならないのかを把握、またセットの波をくらうのも避けることができる。
セットの波はできるだけくらいたくないものだが、ある程度波の間隔を把握していれば、くらう確率はかなり減らせる。セットの間隔は風や潮回りで常に変化する。正確に把握するには15分程度は波チェックが必要。もし、波が大きく恐怖心が強ければ30分ほど見てから入水するのもいいだろう。
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波の見方・チェック項目3「潮の流れ」
陸から潮の流れを把握するのはなかなか難しいが、見慣れてくれば海に入っているサーファーの動きやスープ(白波)が過ぎた後の白泡の動き。波が崩れないところでの不自然な波の立ち方などでわかるようになる。
波のサイズが大きいときは海の中で動く水の量が多く流れが強くなるのでカレント(離岸流)のことを把握せずに入るのは非常に危険だ。ただ逆にわかってしまえば、アウトに出れたりと便利なものでもある。
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波の見方・チェック項目4「地形」
波は海底の起伏によってブレイクが変わる。いい波が割れるところには良い地形が存在する。海に入る前に地形の良いところの陸に目印を見つけてその場所を意識する。もし波が来ない時間があったとしても、ココは地形が良いとわかっていれば自信をもって待てるはずだ。潮に流されてしまったり波がよくわからなくなったときも、目印をみれば自分が海のどこにいるのかがわかる。
まとめ
上級サーファーはサーフィンの技術はもちろんだが「どこのピークのどんなサイズの波に乗っているか」把握していることが多い。レベルが高ければ高いほどより正確に想像できているのではないだろうか。
しっかりと波チェックをして自分が入る海のコンディションを把握することは安全面に加えて技術の上達にもつながる。無駄な体力を使わずに済み、効率良く練習できるメリットもある。