ケガ・サーフボード破損・交通事故など、楽しいサーフィンにも様々なリスクが潜んでいます。自分が損害を負うリスクももちろんですが、人に損害を与えてしまっては大変です。万が一のトラブルに備えて、サーフィンで保険に入る必要性やその種類について解説します。またサーフィンの保険のおすすめ4選と、その特徴もご紹介します。
サーフィンの保険の種類
サーフィンでのトラブルに備えるための保険には、補償内容によって3つの種類が、保険期間によって2つの種類があります。保険によって何を補償してもらいたいのか、またサーフィンに行く頻度などを考慮して、自分にとって最適な保険の種類と期間を選びましょう。
補償内容による3つの種類
1.傷害保険
傷害保険とは、偶然の事故によって自分がケガを負ったときに備える保険です。たとえばリーフで足を切って、数日間の入院と通院が必要になった場合。治療にかかった入院費や通院費を補填してくれます。
2.携行品損害保険
携行品損害保険とは、外出時の偶然の事故によって、携行品(身の回り品)を壊してしまったときに備える保険です。おもに損害保険や自動車保険の特約としてつけることが多いです。たとえば車上荒らしに遭って、車内に積んでいたウェットスーツを盗まれてしまった場合。ウェットスーツを買い直す費用の一部を補填してくれます。
3.賠償責任保険
賠償責任保険とは、偶然の事故によって、他人にケガを負わせたり他人の物に損害を与えたときに備える保険です。自分のせいで損害を受けた人に対して賠償責任を負うことになった場合、賠償によって被る損害を補填してくれます。たとえばパーリングして飛んだ自分のボードが近くにいたサーファーに当たり、その人のボードが破損してしまった場合。賠償責任保険は、その人のボード代の弁償費用を補填してくれます。他人に損害を負わせてしまった場合に備えて、賠償責任保険には加入しておくことをおすすめします。
保険期間による2つの種類
1.長期保険
保険期間が1年中など長期におよぶものです。1年中サーフィンをするという人には、長期保険が向いています。
2.短期保険
日帰り保険など、保険期間が短期的なものです。サーフィンをする期間だけ数百円の安い保険料を払えばすむため、サーフィンは夏しかしないという人にはおすすめです。
サーフィンの保険おすすめ4選
NSAサーフィン賠償責任保険
NSA(日本サーフィン連盟)の会員になると自動的に加入できる保険です。サーフィン中の事故によって、他人にケガをさせたり物を壊したときに、その損害賠償費用を最高3000万円まで補償してくれます。自分のケガや物に対する補償はありませんが、保険料が安いのが魅力です。
正式名称 | サーフィン賠償責任保険(スポーツ特別約款付帯賠償責任保険) |
保険料 | 3,500円/年 ※オープン会員の場合 |
保険期間 | 長期(1年間、任意更新) |
補償内容 | ・1事故につき賠償費用3000万円まで(対物・対人の区別なし)
・SUP(スタンドアップパドル)は保障対象外 |
示談交渉 | なし |
あいおいニッセイ同和 タフ・ケガの保険
あいおいニッセイ同和損害保険会社が提供する「タフ・ケガの保険」です。自分のケガ治療やボードなどの損害はもちろん、他人に対する賠償責任や、弁護士相談費用まで補償してくれる手厚い保険です。保険料はやや高めですが、示談交渉サービスもあり、何かあった時には充実した補償が頼りになります。また夫婦や家族で一緒に入れるお得なプランもあるため、家族でサーフィンやその他スポーツを楽しんでいるという人にはおすすめです。
正式名称 | パーソナル総合傷害保険(普通傷害型ワイドプラン) |
保険料 | 1,790円/月 ※月払、WA1プランの場合 |
保険期間 | 長期(1年間、任意または自動更新) |
補償内容 | ・入院、手術、通院費
・死亡、後遺障害 ・賠償費用1億円まで ・弁護士費用、法律相談費用 ・携行品損害30万円まで 等 |
示談交渉 | あり ※2016年4月1日以降始期契約のみ |
三井住友カード ポケット保険 スキー・スノーボードコース
三井住友カード会員限定で加入できる保険です。ポケット保険にはマリンスポーツコースもありますが、賠償責任のついているスキー・スノーボードコースがおすすめです。月々の保険料が割安で、補償内容も自由に組み合わせられるのが魅力です。また、海や雪山で遭難したときの救援費用も補償されます。
正式名称 | ポケット保険 スキー・スノーボードコース |
保険料 | 610円/月 ※スキー・スノーボードコースSサイズの場合 |
保険期間 | 長期(1年間、自動更新) |
補償内容 | ・入院、手術、通院費
・死亡、後遺障害 ・賠償費用1億円まで ・携行品損害10万円まで ・救援者費用100万円まで 等 |
示談交渉 | あり |
au損保 国内旅行の保険
au損保が提供する短期の旅行保険です。プランによっては、保険期間を日帰り~1泊2日から13泊14日まで選べます。保険料が非常に安く、他人に対する賠償責任や、遭難時の救援費用の補償までついているのが魅力です。一方、自分の身の回りの損害を補償する携行品損害補償や、示談サービスがついていないことがネックです。
正式名称 | au損保 国内旅行の保険 |
保険料 | 262円 ※日帰り~1泊2日、ブロンズコースの場合 |
保険期間 | 短期(日帰り~1泊2日) |
補償内容 | ・入院、手術、通院費
・死亡、後遺障害 ・賠償費用5000万円まで ・救援者費用200万円まで |
示談交渉 | なし |
サーフィンで保険が必要な理由
サーフィンをしていて、思わず危ない!という思いをしたことはありませんか?サーフィンは自然を相手にするスポーツということもあって様々なトラブルのリスクがあります。
特にサーフィン初心者は、
・自分のサーフボードで顔を打ってあざを作ったり…
・ゲッティングアウト中にライディングしてくる人とぶつかりそうになったり…
・パーリングしてボードを派手に飛ばしたり…
経験も技量もないと、自分が危険を負うリスクも、人に危険を与えるリスクも高くなります。自分が病院にかかるほどのケガを負ったり、大切なボードやウェットスーツを破損するのはもちろん大変なことです。
しかしそれ以上に、人にケガをさせてしまったり損害を与えてしまった時の方がもっと大変です。また海への行き来に欠かせない車や自転車で事故を起こすリスクもあります。そんな様々なリスクに備えるため、サーフィンをするにあたっては保険への加入が必要です。
サーフィンの保険は内容や免責事項を確認しよう
サーフィンの保険には補償内容や保険期間などによって様々な種類があります。
なかでも、
・他人に対する賠償費用を保障してくれる「賠償責任」がついているもの
・他人との事故が起きたときに役立つ「示談交渉」サービスがついているもの
は安心感がありおすすめです。
また保険によっては、
「スポーツ中の事故は補償の対象にならない」
「サーフボードやそれに付属する携行品は補償の対象にならない」
「海外での事故は補償やサービス対象外」
とする商品もあります。
保険に加入する際は、サーフィンに関する補償が盛り込まれているかどうか、内容や免責事項をしっかりと確認しましょう。どんなスポーツにもリスクはつきもの。万が一のトラブルが起きても、サーフィンの保険に加入しておけばスムーズに対応できます。楽しみだけでなく安心も手に入れて、より充実したサーフィンライフを送りましょう。
こちらの記事もおすすめ!