世界中で問題になっている海洋ゴミ問題、ペットボトルやビニール袋など生活で使用されたものや、不適切に処理された漁具などが海を汚し、生物にも悪影響を及ぼしています。そんな中、海洋ゴミをリサイクルして新たな物を作り出すという活動が日本をはじめ、世界各国で盛んに行われています。
海洋ゴミをリサイクルで『サーフボード』に
【動画】このインド南部の村では、捨てられた漁網が今日の獲物だ。海洋生物に有害なこのゴミは、サーフボードに生まれ変わる。 pic.twitter.com/hufUyva2d4
— ロイター.co.jp (@Reuters_co_jp) August 10, 2019
インドでは海に廃棄された漁網をサーフボードの素材として使う取り組みが行われています。DSM社はサーフボードやパドルボードなどを販売するStarboardと連携して、海から引き上げられた漁網を洗浄した後に顆粒状にしサーフボードの素材として活用しています。
日本でも海洋プラスチックゴミ問題の認知を目的に、環境省と日本サーフィン連盟が「海洋プラスチックごみサーフボードプロジェクト」として海洋プラスチックゴミが埋め込まれたサーフボードを作成し、日本サーフィン連盟主催の各大会をリレーしています。
海洋ゴミが『スケボー』や『サングラス』にも
海洋ゴミはスケートボードやサングラスにも生まれ変わります。アメリカの3人のサーファーによって設立された会社「Bureo」はチリで不要になった漁網を回収してスケートボードやサングラスの素材として活用し販売しています。「美しい海を維持したい」というサーファーの思いは多くの賛同を得ています。
海洋ゴミ問題の解決に向けて
世界中で深刻な海洋ゴミ問題の解決は決して簡単なことではありませんが、問題を解決すべく動いている個人や会社、団体は数多くあります。こうした力が集まり、また増えていくことで未来は明るくなっていくことでしょう。私たち一人一人に求められるのは、「今自分に何ができるか?」を考え、小さなことでも行動に移すことではないでしょうか。
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