日本人サーファーなら一度は聞いたことがあるであろう国産SUV車「ハイラックスサーフ」。昭和から平成初期にかけて爆発的な人気を誇ったトヨタの車で、その男らしさ全開の見た目はサーファーたちの心を釘付けにしました。
そんなハイラックスサーフですが、2009年をもって国内では製造・販売が中止となり、今ではアメリカで販売されるのみとなっています。しかし、まだまだハイラックスサーフは現代でも実用価値のある車で、サーファーには最適な1台です。
ここではハイラックスサーフの中古価格相場や、今後復活の可能性はあるのかといった部分に注目してその魅力をご紹介していきます。ハイラックスサーフの特徴を知っていただき、中古でもいいのでぜひその使い心地の良さを体感してもらえればと思っています。
ハイラックスサーフとは?
ハイラックスサーフとは、元々ピックアップトラックとして開発をされた車で、のちにSUV車として販売されるようになった国産自動車メーカー「トヨタ」の車種です。特徴は男らしさ全開のスクエアタイプのボディーと、頑丈に作られたフェンダー部分。
さらに後部座席のスペースに大容量の空間を配した、まさにサーフボードを積むためのような設計がなされた内装デザインは秀逸で、サーフの名前に恥じない仕様となっています。特におすすめのポイントとしては、リヤシートを倒せばかなりフラットになるところで、サーフボード以外にも多くのアウトドアグッズを搭載することが可能です。
現在はプラドやランドクルーザーといったブランドラインに吸収された形で製造販売が終わってしまいましたが、いまだに根強いファンが多いというのもハイラックスサーフの特徴と言えるでしょう。
ハイラックスサーフの歴史
ハイラックスサーフは1983年に誕生し、その後販売終了に至るまでの間に5代ものシリーズを輩出している人気の車種でした。先ほども少し触れましたが、最初はコンパクトなピックアップトラックとして米国で開発がおこなわれ、サーフという名称の前には「ウィネベーゴ・トレッカー」といった車名で1981年から1983年までの間に販売がされていました。
そして、米国の自動車メーカーとの共同開発が進んでいくうちに、トヨタが独自のラインとして作り上げたのが初代ハイラックスサーフです。最初は米国でのみ販売をおこなっていましたが、1984年から日本でも販売が開始されることとなりました。初代ハイラックスサーフは屋根の着脱が可能な、いわゆるオープンカー仕様でしたが、当時の日本では屋根のない車が公道を走ることについての法律がなく、基本的には屋根を付けたまま走っていたそうです。
なお、この頃からすでにハイラックスサーフは4WD仕様であり、ライトバンとして扱われていたため4ナンバーを設定されていました。ちなみに、この頃の初代ハイラックスサーフをお目にかかることはなかなか難しくなってきましたが、その後の2代目や3代目といったシリーズはいまだに中古車市場で見かけられます。
そして、やっぱりハイラックスサーフと言えばこの2代目あたりの時代を好む方が多いのではないでしょうか。ハイラックスサーフということが一目で分かる角ばったボディーは、今見ても新鮮でオシャレさを感じさせ、さらには車体の後ろ側のリアハッチがトラックのように下に開けられる仕様はほかの車にはなかなかない造りをしていました。
もちろんこれはサーフボードなどの荷物をスムーズに積載できるように作られていますので、サーファーには本当におすすめの仕様です。そして、時代は流れ3代目~4代目へとフルモデルチェンジが進んでいくわけですが、晩年のハイラックスサーフはやや丸みを帯びたデザインへと変わっていきました。
これは、一般層の趣味嗜好に合わせた結果と言えますが、ハイラックスサーフ好きとしては少し残念な印象もあります。そして、最終的にはハイラックスサーフの大きなボディーと操縦性が街中で利用するには不都合と判断される場面も増え、製造中止・ほか車種へと吸収されていくこととなったわけです。
なお、現在は「4ランナー(エクステリア)」という名称の5代目ハイラックスサーフシリーズが、アメリカでのみ販売されています。いまだにアメリカではハイラックスサーフの人気が高いようですが、おそらくそれは道路環境などが車の大きさなどに合っているからという部分と、オフロード対応のパワフルで頑丈な造りが好まれているからだと思います。
ハイラックスサーフの中古価格相場
中古車でもいいのでハイラックスサーフが欲しいという方もまだまだたくさんいることでしょう。。そこで、次に「ハイラックスサーフの中古価格」を相場から見ていきたいと思います。と言っても、ハイラックスサーフの中古車は年式や走行距離などによってもかなり相場が変わります。
そこで、おおまかに分けて説明をしますと、だいたい平成初期(2代目)までのモデルであれば100万円以下、そして2000年代(3代目~4代目)からのモデルであれば100万円~200万円といったところが相場価格といった印象です。
もちろん走行距離が長ければ長いほど価格を抑えることができるわけですが、正直トヨタ車は10万キロ以上走っていてもメンテナンスがしっかりとされていればほとんど性能が落ちません。そのため、もしも節約をしつつ購入をするのであればよく走っている車の中から探してみてもいいのではないでしょうか。
ハイラックスサーフが日本で復活する可能性は?
さて、ここまでご紹介してきたハイラックスサーフですが、今後日本での販売が復活をする可能性があるのかどうかというのも気になるところだと思います。現在ハイラックスサーフはアメリカでのみ販売されているとご紹介しましたが、その5代目ハイラックスサーフがフルモデルチェンジをして6代目として日本で販売される可能性は正直ゼロではありません。
というのも、現状でトヨタが販売している大型タイプの車(SUV車)で、人気があるものと言えばハイラックスサーフがブランドラインに吸収されていったランドクルーザーなどが挙げられますが、こちらは新車で700万円ほどします。
そして、アメリカで販売されている5代目ハイラックスサーフを海外ディーラーから購入しようとすると500万円ほどなのですが、性能がそこまで変わらないのであればやっぱりハイラックスサーフが良いというユーザーもたくさんいるからです。
確かにランクとしてはランドクルーザーの方が上かもしれませんが、サーフィンなどを楽しみたい人にとってはアクティブに乗り回すことができるハイラックスサーフの方がより好みのように思えます。そういった部分を考慮して、価格も抑えた新型ハイラックスサーフが日本で販売されるようになったら、かつてのサーフオーナーたちもまた同じ車に手を出すのではないでしょうか。また、個人的にもハイラックスサーフがまた新しく生まれ変わるのであれば乗ってみたいものですね。
まとめ
サーファーにおすすめの車として、かつて一大人気を誇ったトヨタのハイラックスサーフをご紹介してまいりました。性能はもちろんのこと独特なデザインがたまらないハイラックスサーフですが、残念ながら現在のところ日本では新しいモデルは販売されていません。
しかし、今後また新型車種として登場する可能性はゼロではありませんので、期待して待ちたいと思います。そして、ハイラックスサーフを買ったことがないという方は、ぜひ中古車でも構いませんので購入を検討してみてください。きっとサーフシーンにぴったりと合った、ハイラックスサーフならではの仕上がりが楽しめるはずです。
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