納豆

この記事では「サーファー×納豆アレルギー」という、一見あまり共通点がなさそうに見える2つのことにまつわる話をまとめています。実はサーファーには納豆アレルギーである人が多いとされていることをご存知でしょうか?

「自分もサーフィンをするけど特に納豆を食べてアレルギー的な反応が出たことはない」という人は安心ですが、サーファーは潜在的に納豆アレルギーになる可能性が高いとされる研究結果があるのです。

その原因ともされているのが「クラゲ」なのですが、いったい納豆アレルギーとクラゲにどんな関係性があるのか気になるところですよね。そこで、ここでは「納豆アレルギー・サーファー・クラゲ」というキーワードを分かりやすくご説明していきます。

ぜひ、「納豆が好き、そしてサーフィンも好き」という方はチェックをしてみてください。

納豆アレルギーとは?

日本人の国民食とも言える納豆は、アレルギー反応が少なく栄養価も高いため、昔からとても重宝されてきた食べ物です。昭和や平成のはじめごろまでは関西の方はあまり納豆を食べない文化圏とされてきましたが、今となってはあまり地域差もなく全国で食べられている食品のひとつになっています。

そんな日本の食卓を支える納豆ですが、実は最近の医学研究でアレルギー物質が含まれていることが分かりました。とはいっても大豆そのものにアレルギーがあるわけではなく、アレルギーの原因となるアレルゲン物質は「納豆特有のネバネバ」に潜んでいたようです。

そもそも納豆というのは蒸した大豆に納豆菌を加えることで発酵を促して作るものなのですが、この原材料の時点ではネバネバに含まれているアレルゲン物質は存在していません。問題は発酵が終わったあとに生まれるネバネバです。

このネバネバ成分の中にはポリガンマグルタミン酸というものが含まれているのですが、そのポリガンマグルタミン酸というのがアレルギーを引き起こしているとされています。しかし、これまでに納豆アレルギーという人に出会った方というのはそこまで多くないかと思います。

というのも、納豆アレルギーは食物アレルギーの中でも非常に珍しく、遅発性のアレルギー症状だからです。普通であれば食物アレルギーは食べてすぐに発症、もしくは遅くとも2時間以内に症状としてあらわれるのが一般的とされています。

それに対して納豆アレルギーというのは半日以上経ってから症状が出ることが大半のようです。そのため、「納豆を食べたからアレルギーが出た」と感じる人がこれまでに少なかったというのが、納豆アレルギーというものの発見・認識不足に繋がっていったわけです。

サーファーは納豆アレルギーが多い?

納豆アレルギーの存在について分かってもらえたかと思いますが、それがサーファーとどう繋がるのか?というのが気になる部分ですよね。まず、この納豆アレルギーを研究して世間に広く知らせたのは横浜市立大学大学院の准教授の方で、皮膚科の先生としてもいろいろな患者さんを診てきた実績があります。

この先生のところには、横浜という土地柄もあり湘南のサーファーたちも多く来院されていたそうです。そんな中、納豆を食べてアレルギー反応を起こすという珍しい患者さんに先生は出会います。

納豆は基本的に低アレルゲン食品のため、アレルギーはないものと考えられていましたが、このとき初めて納豆に含まれる「ポリガンマグルタミン酸」が、アレルギー物質である可能性が高いことが分かったわけです。

そして、注意深くほかの患者さんも観察していると、納豆アレルギーとされる患者さんの実に7割近くがサーファーということも判明しました。また、ほかにもダイバーなどを含めると納豆アレルギー患者の8割ほどの方がマリンスポーツをおこなっていることが分かったそうです。

しかし、何故こうした海によく行く人たちがこぞって納豆アレルギーになるのか?というのが不可解な点でした。そこで研究を重ねた結果、実はサーファーに納豆アレルギー患者が多い原因はクラゲにあるのでは?という仮説がたてられるようになっていきます。

サーファーの納豆アレルギーの原因はクラゲ?

サーファーに限らずダイバーなど海の中によくいる人たちにとっては、クラゲに刺されることは日常茶飯事です。しかし、このクラゲによる攻撃が納豆アレルギーを誘発し、結果としてアレルギー体質にさせていると考えると非常に怖くなってきますよね。

実は、クラゲというのは相手を攻撃するときに触手内部にて「ポリガンマグルタミン酸」を生成して毒と共に打ち込んでくるのです。基本的にクラゲに刺されると皮膚が赤く腫れ上がった状態になるのですが、中には蕁麻疹のような症状が出る人もいます。

これは納豆アレルギー同様に「ポリガンマグルタミン酸」が体に合わずアレルギー反応を起こしている症状といえますので、もしクラゲに刺されて蕁麻疹のような状態になったらすぐに病院に行くようにしましょう。

「たかがクラゲ」と考える人も多いかもしれませんが、アレルギーによるアナフィラキシー症状が顕著に見られる場合は、そのままアレルギーショックによって重篤な状態となるケースも考えられます。このように、クラゲの攻撃というのは納豆アレルギーと同様の作用が体に働くことが分かっていて、その積み重ねによってアレルギー体質になるという可能性も否定はできないようです。

つまり、どちらが先にせよ納豆を食べてアレルギー反応を出す人というのは、体がポリガンマグルタミン酸を受け付けない体質といえますので、クラゲに刺されるだけでもほかの人とは違った症状が出ることがあります。

しかし、納豆アレルギーということだけでサーフィンを諦めたくはありませんよね。そこで、納豆アレルギーと診断されたサーファーの方のために、その対応策を最後にご紹介しておきたいと思います。

サーファーの納豆アレルギー予防はクラゲ対策

ポリガンマグルタミン酸によるアレルギー症状を防ぐためには、クラゲから刺されないことを考えるしかありません。そのため、出来る限り肌が露出している部分がない状態でサーフィンをするというのがベストといえます。

関東でいえばお盆過ぎには大量のクラゲが海に発生しますが、夏場だからといって露出の多い格好でのサーフィンは対応策としては不十分です。

なお、もしも自分が納豆を食べて半日後(もしくは7~8時間ほど後)くらいにアレルギー症状が出たことがあるかもしれないという場合は、なるべく早めに医師による診断を受けた方が賢明ですので、心配な方は一度診察を受けてみてください。

クラゲ対策に関する記事はこちら

サーフィンでのクラゲ対策&予防法を解説!刺されたときの対処法も

サーファーは納豆アレルギーについて知っておこう

とても意外なサーファーと納豆アレルギーについての関係性をご紹介してきました。そして、クラゲがその原因のひとつであるかもしれないというのはサーファーにとって非常に怖い話ですよね。また、本文中にも触れたように納豆アレルギーというのは症状が現れるのが遅いため、なかなか自分では気づきにくいものです。

そのため「ただの疲れで蕁麻疹や帯状疱疹が出ているのかな」と勘違いする人も多いようですので、サーファーの方で食物アレルギーのような症状が気になった場合はすぐ病院へ行くようにしましょう。

《参考文献》

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