
海水浴やサーフィンなどマリンスポーツの天敵「クラゲ」、海が恋しくなる夏に多く発生するので非常に厄介な存在で楽しいはずの海水浴やサーフィンが楽しくなくなることも。今回はクラゲ対策や予防法、刺されたときの正しい対処法を解説します。
クラゲの種類
・ミズクラゲ
・アカクラゲ
・アンドンクラゲ
・カツオノエボシ
・ハブクラゲ(沖縄周辺のみ)
ミズクラゲ
もっとも一般的で見る機会も多いミズクラゲ、刺されても痛みを感じることはほとんどありませんが、角質が薄い顔を刺されると痛みが出ることも。危険度は低いクラゲです。
アカクラゲ
直径10〜15cmほどの傘で赤い縞模様が特徴、長さ2m以上の触手があるアカクラゲ、日本各地に生息し刺されると火傷ような痛みを感じ、みみず腫れや水脹れが主な症状で危険度は高めです。
アンドンクラゲ
6~8月頃に多く発生し刺されると激痛を感じます。透明で見つけづらいため刺されるまで気づかないことが多く斑点が現れたり赤くみみず腫れになったりといった症状がでます。危険度は高めです。
カツオノエボシ
見た目が烏帽子に似ていることから「カツオノエボシ」といわれていて、見た目は青く綺麗ですが猛毒をもち、痛みが強烈で刺されて死亡した例もあって危険度はかなり高いです。
サーフィンのクラゲ対策・予防法
・Tシャツ・ラッシュガード・ウェットスーツの着用
・クラゲ避けローション
真夏で水温が高いとどうしても露出が多く海に入りがちですが露出が多くなるとそれだけクラゲに刺される可能性も高くなります。Tシャツやラッシュガード、ウェットスーツなどを着用することがクラゲ対策になります。
もちろん真夏にフルスーツは暑くてたまりませんので、タッパーなど上半身だけになりますが、それだけでも刺される範囲は狭くなります。さらに露出部分にクラゲ避けローションを塗ればクラゲに刺される可能性は低くなります。
こちらのクラゲ避けローションはクラゲが寄ってきても仲間だと思わせる特殊な成分が入っていてクラゲに刺されるのを防いでくれます。もちろん100%防ぐのは難しいでしょうが、確率は下がるでしょう。日焼け止め成分も入っているので紫外線&クラゲ対策が一気にできる優れたアイテムです。
またクラゲの被害は海中だけではなく海岸でも起こります。波に打ち上げられたクラゲに触ったり踏んでしまったりして刺されることもあります。
特にカツオのエボシのように一見きれいな模様の生物は興味本位で触ってしまうこともあるので、ビーチに打ち上げられた見慣れない生物にやたらに触らないことや無意識に踏まないように注意することもクラゲ被害の予防になります。
クラゲに刺されたときの対処法
いくらクラゲ対策をしていても自然生物が相手なので防げず刺されてしまうことはあるでしょう。そんなときのために正しい対処法を覚えておくことが大切です。
クラゲに刺されたことがわかったら「擦らず海水で流す」これが最も大切なことです。クラゲの刺胞がついたまま擦ると悪化する恐れがあり、刺胞が付着している状態で真水で洗うと浸透圧の影響でさらに毒がでることもあります。
刺胞がついているのがわかる場合は手袋やタオル、ピンセットなどで取ってから海水で流します。
クラゲの毒には「お酢」が効果的といわれていますが、クラゲの毒には種類がありカツオエボシの毒にお酢が逆効果になることもあるので安易にお酢をかけるのはよくありません。
そして海水で洗ったあとは安静にして冷やすか温めるかの処置をします。クラゲの毒はタンパク毒ですのでタンパク質の活動を抑えれば症状が落ち着きやすくなります。とはいえ症状が落ち着かないときやひどくなるときは迷わず医師にみてもらいましょう。
夏のサーフィンはクラゲ対策をしっかり!
クラゲ対策や予防法、刺されたときの正しい対処法を解説しました。夏の海水浴やサーフィンでクラゲ被害は切り離せないので注意が必要です。
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