サーフボードのリペア(修理)方法を画像付きで解説!初心者必見!

まずはじめに、なぜサーフボードはリペア(修理)をしなければならないか?それは小さな傷でそのまま使い続けるとボードが痛み、最悪使えなくなるからです。

サーフボードの多くは中身のフォームをガラスクロスで巻いて樹脂で固めてコーティングしています。表面のガラスクロスが割れると中のフォームに水が入り、それに気付かずに放置していると傷口から水を吸ったフォームとガラスクロスが剥離しはじめます。剥離したところは柔らかくなって強度も落ちるためいつか大きく壊れてしまいます。そうなる前に早めに発見・リペアが大切になります。

サーフボードのリペア(修理)をするときの注意点

サーフボードの材質は大きく分けてポリウレタン(PU)とエポキシ(EPS)の二つに分けられ、リペアは材質によって使用する材料が異なります。材料を間違えると発火の危険やフォームが溶けたりするので大変危険です。

広く一般的なのはポリウレタン(PU)でエポキシ(EPS)は発泡スチロールを芯材に使いエポキシ樹脂でラミネートしているサーフボードです。

ポリウレタン(PU)はレジン(FRP)の樹脂を使い、エポキシ(EPS)はエポキシの樹脂を使います。もし、自分のサーフボードの材質がわからなければサーフボードを購入したところで聞くか樹脂を購入するところで実際にサーフボードをみてもらいましょう。

サーフボードのリペア(修理)の前に診断を!

サーフボードのリペアを開始する前にまず傷の深さをみて軽度・中度・重度の判断をする「診断」をおこないます。

軽度

表面のガラスクロスだけが割れてしまっている状態

中度
ある程度深く傷が入ってしまい中身のフォームが見えている状態

重度

フィンボックスが取れたり傷がかなり深いストリンガーが折れていたりなど

重度の場合には、基本的にはサーフショップなどに持ち込んでリペアのプロに直してもらうのがいいでしょう。ストリンガーなどが折れている場合にはロッカーを合わせるのが大変ですし間違えると違うボードのようになってしまうことも。

特にエポキシの板は、傷が深いと硬化材と樹脂の分量が正確でも硬化する際の熱が逃げ切れずに発熱し周りのフォームを溶かしてしまうことがあります。危険な上に、傷が大きくなってしまう事もあります。

軽度の状態のサーフボードリペア(修理)方法

まずは表面のガラスクロスだけが割れてしまっているなど軽度の状態のサーフボードのリペア方法についてです。

準備するもの

樹脂(UVレジン)

サンドペーパー(100番/150番/220番/400番)

リペア方法

軽度の場合はUVレジンという紫外線で硬化する樹脂を使います。まず割れている箇所を100番程度のサンドペーパーで削ります。砂やゴミを取るようにしながらざっくりと傷口をはっきりするように削ってならしていきます。

それから紫外線のあたらない屋内で傷口に蓋をするようにUVレジンを塗り、屋外で日光に当てます。商品によって違いますが比較的に固まりが早いです。固まったことを確認したら出っ張っている所や角を150番程度のサンドペーパーで削り落とします。次は220番前後、次は400番と順番に削っていき出っ張りや角がなくなればリペア完了です。削る時のコツは力を込めて押し付けないことと周りを削らないようにすることです。

中度の状態のサーフボードのリペア(修理)方法

続いて深く傷が入ってしまい中身のフォームが見えている状態のリペア方法についてです。

準備するもの

・樹脂(FRPまたはエポキシ)

・硬化材(FRP用またはエポキシ用)

・マイクロバルーン

・サンドペーパー(80番/100番/220番/400番)

・マスキングテープ

・クリアのラッカースプレー

・カッター

リペアの手順

まずは割れてしまった傷をすり鉢状に広げるように削ります。

リペア画像1

リペア画像2

そしてマスキングテープでプールのようにしたら、フォームの代わりとなるマイクロバルーンと樹脂と硬化材を混ぜて流し込見ます。

リペア画像3

リペア画像4 リペア画像5

ある程度固まったところでマスキングテープを取って余分な部分をカッターで切り取ります。固まりすぎているとカッターで切れないので手で押してみて少し凹むくらいまで固まっているときに切り取ります。この作業をする理由はこの後のサンドペーパーで削る作業を少しでも楽にするためです。ただし切り取りすぎは注意です。

リペア画像6

リペア画像6 リペア画像7

さらに硬化させてしっかり固まったら、80番程度のサンドペーパーで削ります。イメージとしてはこの後ガラスクロスを2〜3枚ほど重ねるので周りよりは少し凹んでいるようにします。

リペア画像8

中身を削り終えたら硬化材を混ぜた樹脂を塗りガラスクロス2〜3枚を貼り付けます。その後、指や割り箸を使い樹脂も足してクロスを馴染ませていきます。もし色を入れるならこの時に混ぜます。なるべく凸凹がないように馴染ませたほうが後で削るのが楽になります。

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多くの場合、固めたクロスの端が鋭利になっているのでまずはそこから削り落していき周りに比べて凸がないようにサンディングします。100番→220番→400番の順にサンドペーパーで削ります。この時も削りすぎてしまわないように要注意です。周りの部分と馴染むまで削ったらリペア完了です。

基本的にはここまでで問題ありませんが、見た目をよりきれいにしたいという人には最後の仕上げにラッカースプレーがおすすめです。

鏡面仕上げにするのは中々大変ですがラッカースプレーはかけるだけできれいに仕上がります。

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