ここ10年ほどの間で「車中泊」という新しいアウトドアのスタイルが確立され、若い世代の方からも注目を集めるようになってきました。
車で移動しながら自分の好きな場所で寛ぎ、そして自由なタイミングで車の中で寝るというのは、アウトドア好きからすると堪らない娯楽のひとつですよね。
ここでは、そんな車中泊をより快適にするためのおすすめグッズ10選をご紹介していきます。
これだけは欠かせないという必需品からあると便利なグッズまで色々とご覧いただけますので、ぜひ参考にしてみてください。
また、番外編として車中泊に適した車も3つほどピックアップしていますので、そちらもぜひ見てもらえればと思います。
車中泊グッズおすすめ10選
それではさっそく車中泊に欠かせないグッズたちを見ていきましょう。
まずは必需品からご覧いただき、そのあとにおすすめの便利グッズたちをご紹介していきます。
必需品
〇寝具
まずは必需品から見ていきますが、「車中泊」をするわけですから寝具は欠かせませんよね。
ちなみに車中泊をする際、主に使われている寝具というのは「マット(エアーベッド)」「寝袋」「布団」といったアイテムたちです。
また、あとでご紹介するブランケットも寝るときに使えます。
寝具は季節によって使い分けることになりますが、おおまかな使い方のパターンは以下の通りです。
・春秋:マット+ブランケット、マット+寝袋
・夏:マットのみ
・冬:マット+寝袋、マット+掛け布団、厚手の布団セット
だいたいこんな感じで寝具は使い分けられているのですが、これは車の大きさや積み込める荷物の量でも変わるので参考程度に留めておいてください。
軽自動車のワゴンなどで車中泊をする際、布団を持っていくとかなりスペースを使ってしまいます。
こうしたスペース事情を考えた上で便利なのは、厚手の寝袋をひとつ用意しておくことです。
冬の屋外でも寒さに耐えられるタイプの寝袋であれば、冬場の車中泊でも大活躍すること間違いなしですからね。
あとは車の座席をフルフラットにした状態で、どれくらい凹凸が気になるかによってマットを使用するかどうかを決めましょう。
なお、マットには折り畳み式で広げればすぐに使えるものや、エアーマットのように空気を入れて使うものなどがあります。
値段は高いですがエアーマットは寝心地もいいのでおすすめの商品と言えますね。
車中泊のマットに関する記事はこちら
〇カーテン(シェード)
車中泊をするとき、道の駅などを選ぶケースもあります。
こうした場所だと外の明かりが意外と気になって眠りにくいということが起こりますので、カーテンやシェードといったものを用意しておくと便利です。
ちなみに本格的にカーテンを設置するとなると「車検に通るかどうか」という問題も発生しますので、出来れば簡単に取り外しが出来るタイプのグッズを用意しましょう。
なお、完全に外が見えなくなると周りで何かが起きたときに対応が出来なくなります。
そのため、シェードであれば一部分が折り曲げられて外が確認できるようなタイプの商品がおすすめです。
車中泊のカーテン・サンシェードに関する記事はこちら
車中泊用のカーテン・サンシェードおすすめ4選!マグネットやフック、吸盤など
〇ライト
オートキャンプ場など周りに街灯がないようなところで車中泊をする場合、夜になると車内は真っ暗になってしまいます。
そのため、夜に使う用としてライトは用意しておいた方が良いですね。
スマホのライトだけでなんとかしようとすると充電がすぐになくなってしまって逆に不便です。
なお、ライトにはいろいろなタイプのものがありますが、天井に吊るせるようなタイプの商品が使い勝手もよく人気があります。
また、中には紐状の先にライトが付いているという便利グッズもあり、車内の取っ手に引っ掛けるだけで車の中が照らせるようになります。
車中泊のライトに関する記事はこちら
〇カーチャージャー(充電器)
デジタルデトックスをしたい、本格的なアウトドアに挑戦したい、という方以外であれば「カーチャージャー(充電器)」は必需品と言えるでしょう。
ひとりで車中泊をする場合、夜に読書や動画鑑賞をするという方も多いと思いますが、この際にライトを点けるにもスマホを充電するにもカーチャージャーは必要となってきます。
最近のものだと複数のUSPポートが付いているカーチャージャーが販売されていますので、そうした商品を選ぶと色々なアイテムが使えるようになり便利ですね。
ちなみにカーチャージャーは車のシガーソケット部分に差し込むだけで電源が取れるものを選びましょう。
〇ブランケット
本格的な寝具ではないものの、あると重宝するのがブランケットです。
春や秋といった季節は思っているより昼間と夜の寒暖差があるものです。
そうしたときにちょっと羽織って暖を取れるブランケットは色々なシーンで使うことが出来ます。
用意した寝具だけではちょっと寒い…というときにもブランケットを上からかければそれだけで布団代わりになりますから、ぜひひとつ車内に用意しておいてください。
また、そこまでかさばらないというのもブランケットを持っておくメリットと言えますね。
なお、ブランケットとは違いますが、バスタオルを余分に持っておくと意外に便利だったりします。
寝袋と自分の身体の間にバスタオルを挟むと保温性が増しますし、朝起きたときに顔を洗うときや何かをこぼしたときにすぐ拭けるというマルチ性がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
便利グッズ
〇テーブル
車中泊をすると言っても完全に寝るまでの間は車の中でキャンプを楽しむような形となります。
そのため、車内にひとつテーブルがあると便利です。
車によってはシートアレンジの中に座席をテーブルとして使えるようなものもありますが、やはり食事をしたり飲み物を置いたりすると汚れてしまいますので、なるべくテーブルは別で用意した方がいいですね。
なお、車内用として使うのであればコンパクトに折りたためるテーブルがおすすめです。
材質としてはアルミ製のものが軽く、さらに汚れてもサッと拭き取れるので使いやすいかと思います。
車中泊のテーブルに関する記事はこちら
車中泊で活躍するテーブルおすすめ3選!収納あり・パソコン作業可など
〇冷風機
車中泊をするとき、エンジンをつけっぱなしにして寝るということは出来ません。
(万が一、排気ガスが逆流して車内に入り込むと一酸化炭素中毒を起こすため)
そのため、夏場は寝るときにとても車内が蒸し暑くなってしまいます。
そこであると便利なグッズが冷風機です。
コンパクトでもしっかりとした風を送ってくれる冷風機があれば、夏の車中泊も快適に過ごせるようになります。
また、熱中症を予防するという意味でも冷風機はあった方がいいので、ぜひ車内にひとつ積み込んでおくようにしましょう。
〇ケトル(湯沸し器)
せっかく車中泊でアウトドアを楽しむなら、朝目覚めたときにコーヒーの1杯でも飲みたいところです。
そんなときに使いたいのが小型のケトルですね。
もちろん車内で使うものですから、直火式のケトルではなく電気式の湯沸かし器を選ぶようにしましょう。
湯沸かし器があれば非常食を温めて食べる際にも便利ですから、あると非常に重宝します。
〇湯たんぽ
冬場の車中泊では予想していたよりも寒いということが起こりがちです。
そんなときに便利なのが湯たんぽとなります。
先ほどの電気式湯沸かし器を使ってお湯を温めれば車内でも湯たんぽを作ることが可能です。
先ほども説明しましたが、車中泊ではエンジンを点けっぱなしにして寝ることは厳禁です。
そのため暖房は使えないものとして考えなければなりません。
こうしたことを踏まえると防寒具というのはいくらあっても困りませんので、ぜひ湯沸かし器&湯たんぽをセットで揃えてみてください。
〇シェラカップ(もしくは蓋つきマグカップ)
シェラカップもアウトドア気分を盛り上げるために必要なグッズのひとつですね。
普通のコーヒーでもシェラカップを使えばどことなく味も雰囲気も変わるものです。
シェラカップは料理などにも使えますので、キャンプをする方にとっては必需品の部類に入ると言えるでしょう。
また、シェラカップの代わりに蓋つきのマグカップを用意するというのもアリです。
車内というのは水平を保つことがなかなか難しいので、カップを倒してしまうこともあります。
そんなとき、蓋つきのものであればカップを倒しても中身がこぼれないため安心です。
車中泊の魅力とは?
ここ数年で車中泊という言葉が注目されるようになってきましたが、その魅力というのはいったいどこにあるのか?
ちょっと疑問に思う方もいますよね。
ということで、車中泊に興味を持っているけどまだ実践はしていないという方に向けて、いくつか車中泊の魅力をお伝えしていきたいと思います。
・いつでも自由に移動が出来る
・テントなどの重たい荷物が要らない
・費用が安い
車中泊の魅力はなんと言ってもいつでもすぐに移動が出来るという点です。
通常のキャンプなどの場合はテントを設営してそこに拠点を作り、アウトドア時間を楽しみます。
しかし、車中泊の場合は車自体が拠点となりますので、設営や撤収の時間が短くて済むわけです。
そのため、時間を有効に使えるようになり、複数の目的地がある場合にはササッと移動することが可能となります。
また、車中泊可能なスポットを転々として回れば、それだけで小旅行気分が味わえてしまうというのも非常に魅力的なポイントと言えるでしょう。
さらにテントが必要ないとなると荷物も少なくて済みます。
すでに車だけは持っているという方であれば、揃えるグッズも大幅に減りますので気軽に車中泊を試せますね。
そして、何より普通にホテルなどに宿泊をするより安いというところはとても大きなメリットです。
ちなみに最近の欧米ではこうした車中泊をさらに進化させた「バンライフ」というものが若者を中心に流行っています。
バンライフというのは生活に必要なものをすべて車に積み込んで、そこで生活をしながら各地を巡るというライフスタイルのことです。
パソコンがあれば仕事が出来る、という方であればこうしたライフスタイルを実践しながら車中泊を楽しむというのもおすすめと言えそうですね。
《番外編》車中泊におすすめの車3選
それでは最後に番外編として、車中泊におすすめの車3選もご紹介していきたいと思います。
どれも車中泊をするアウトドア好きから絶大な支持を得ている車ばかりですので、ぜひ車選びの参考にしてみてください。
ハイエース
トヨタ・ハイエースは全長5メートル前後のワゴン・バンタイプの車で、車中泊には最適な1台として知られています。
広々とした荷室スペースはいくらでも改造することが出来て、本格的な2段ベッドを設置することすら可能です。
さらに小型のポリタンクと給水ポンプを設置すればシャワーなどを取り付けることも出来ますから、ほぼキャンピングカーと変わらない車中泊ライフを送れると言えるでしょう。
ちなみにハイエースの荷室スペースは、運転席のシートバックから後端まででおよそ3メートルあります。
これだけの長さがあればどんな体格の方でも悠々と寝ることが出来ますので、やはり車中泊に最適な車ということが分かりますよね。
また、純正のカスタムパーツが豊富というのもハイエースを選ぶメリットと言えます。
フリード プラス
全長4.3メートルほどで、2列目のシートをフラットにすれば2メートル以上の寝台スペースを確保できるホンダ・フリードプラスも車中泊におすすめの1台です。
ラゲッジスペースが広く取られているので多くの荷物を積み込めるところが魅力的な部分と言えますね。
しかも荷室の床が低く設計されているので、ベッドモードにした際にも荷物はそのまま収納可能です。
また、見た目もスタイリッシュですので普段は街乗り用として十分使えます。
さらに荷室開口部が広々としているので荷物の出し入れが非常に楽というのもフリードプラスを選ぶ理由のひとつと言えます。
ハスラー
軽自動車ながら天井高で広々とした空間が使えるハスラーも車中泊におすすめの車です。
軽自動車は燃費・税金といった面から考えても経済的でお得です。
ちょっと試しに車中泊をしてみたいという方にも勧めることが出来る車種ですので、ぜひ参考までに覚えておいてください。
ハスラーは天井の高さが1.3メートルほどあるというのが特徴的な部分で、フルフラット状態にすればまるで部屋のようにして使うことも出来ます。
ソロキャンプなどをする際にも重宝する車ですので、まずは一度実際の広さ・高さなどをご覧になってみてください。
車中泊に適した車に関する記事はこちら
車中泊グッズをチェック
車中泊をおこなう際に必要となるアイテムや便利なグッズというものをご紹介してきました。
初めて車中泊をするという方でもご覧いただいたグッズを揃えておけば快適にアウトドアを楽しめるはずです。
また、車中泊におすすめの車についてもぜひ参考にしていただければと思います。