SUP(サップ)サーフィンとは?歴史や魅力は?サーフィン以外の楽しみ方も!

ここでは、日本でも最近になって盛んに見られるようになったSUPの魅力や歴史、さまざまな楽しみ方をご紹介していきます。海はもちろんのこと、湖や川などでも楽しむことができるSUPは非常に人気の高いウォータースポーツです。

また、揃える道具もレンタルできるところが多いので手ぶらでチャレンジできるアクティビティーでもあります。ぜひSUPの魅力を知っていただき、チャレンジしてもらえればと思いますので、どうぞご覧になっていってください。

SUP(サップ)サーフィンとは?

サーフィンと似ているようで実はかなりその中身が違っているSUPですが、その正式な名前は「スタンドアップパドル(サーフィン)」で、SUPは世界中で使われている略称です。「立ちながら漕ぐ」というのが前提とされていますので、このような名前が付いたとされています。

SUPは、その光景を見てもらえれば分かりますが、サーフボードに乗った状態でパドルを漕ぐスポーツです。しかし、実は通常のサーフィン用のボードとは少し違ったボードを使っています。だいたい普通にサーフィンをおこなう場合はロングボードやショートボードといったものが選ばれていますが、SUPでは3メートル前後の大きめのボードをメインに使用します。

これは大きければ大きいほど浮力があり、また立ったときの安定感があるからです。素材は2種類で、強化プラスチックなどを使ったハードなタイプと、ゴム製素材で空気によって膨らませるソフトなタイプ(インフレータブルボードといいます)となります。

どちらもメリットとデメリットがありますが、簡単にそれぞれの特徴をご紹介しましょう。

・ハードタイプ…推進力があり、大きな波にもしっかりと乗ることができます。ただし、破損の危険性やぶつかった際に怪我をするリスクなどが考えられます。本格的な大会などに出ようとするのであればこちらのタイプがおすすめ。

・ソフトタイプ…持ち運びが便利で、軽量化が進んでいるボードです。破損のリスクは少ないですが、岩場での衝突や炎天下での長時間の放置によって穴が空く危険性はあります。趣味でSUPをやる方にとっては、自宅に置いておいても場所をとらずにありがたいという意見が多数です。

どちらのボードを選ぶかは個人の好みなので、何度かレンタルなどをしてSUPをやってから決めてもいいでしょう。また、そのほかSUPに必要な道具でいいますと、まずはパドルとリーシュコードの2つが必需品です。パドルは自分の身長よりも若干長いくらいのものを選びましょう。

リーシュコードというのはサーフボードと自分を繋ぐもので、ボードから転落した際などにボードがどこかへ流されてしまうのを防ぐためのものです。この2つ以外では、秋から春にかけてのシーズン用にウェットスーツが必要で、初心者の方であればライフジャケットなどもあった方が良いでしょう。

SUP(サップ)サーフィンの発祥・歴史は?

SUPは1960年代にハワイの若者たちの間で流行を始めたウォータースポーツです。元々は、普通のサーフボードに乗りながらカヌーやカヤックのパドルを利用して波乗りを楽しんでいたのが発祥とされています。ただ、実はSUPの原型ともいえるような光景は、古代文明の頃にも見られたそうで、板の上に乗り棒のようなもので漕いで移動するという手段ははるか昔から使われていたようです。

これは船という概念が生まれる以前の話だと思いますが、何千年と経っても同じことをしようとする人間というのは実に面白いものだと思います。さて、近年になって盛んにおこなわれるようになったSUPですが、ハワイを中心に人気が高まり、現在では世界中に普及していっています。

日本でも非常に人気のあるウォーターアクティビティーであり、琵琶湖などの大きな湖がある場所では必ずといっていいほどSUPの体験教室やレンタルショップが見かけられるようになりました。また、関東だと湘南エリアで多くのSUPサーファーたちの姿を見かけることができます。そんなSUPですが、いったいどういったところが魅力的なのかをご紹介していきましょう。

SUP(サップ)サーフィンの魅力


SUPの魅力はなんと言っても簡単にボードの上に立って、水面を移動できるようになるところです。普通のサーフィンではボードに立てるようになるまでかなりの練習が必要ですが、SUPの場合はボードが安定している上、波がなくても楽しめるので凪の状態からボードに立ってその感覚を覚えることができます。

なお、波がなくても楽しめるということですから、初心者の方は湖などで挑戦を始めてもいいかと思います。もちろん通常のサーフィンのように流れてくる波に乗ってライディングを楽しむのも「あり」です。有名なサーファーの方々も遊びや趣味の一環でSUPを楽しんでいる映像を見ることができますが、大きな波に対してアプローチをして、パドルを駆使して技を決めている姿は圧巻ともいえます。

また、安定した波であればお子さんなどとのタンデムも楽しめますので、ファミリー向けのアクティビティーとしても人気です。上級者の方だと愛犬と一緒にSUPを楽しんでいる方もいらっしゃいますので、ぜひ参考にしてみてください。

ちなみにSUPでのボードの乗り方は、体を真っ直ぐに立てて進行方向を見ながらパドルを漕ぐだけです。最初は立つときに安定しないかもしれませんが、その際にはひざ立ちの状態でも構いません。段々と慣れてきたら立てるようになりますので、運動がまったく苦手という方でも気軽に楽しめるようになっています。

あとはパドルを自分よりも少し前の水面に立てて、ゆっくりと後ろに漕ぐだけで波がなくてもスイスイと進むことができます。

サーフィン以外のSUP(サップ)の楽しみ方

最近では、SUPを利用してサーフィン以外の楽しみ方をするという各種レジャーも人気となっています。代表的なものだと「SUP×ヨガ」というのが女性からも評判です。ゆらゆらと揺れる水面の上でボードに乗りながら、ヨガのポーズをとることで集中力が鍛えられることができて、さらには体幹を鍛えることに繋がります。

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こちらは瞑想効果も高く、リラックスをするにも最適な環境と言えるでしょう。ほかにも「SUP×釣り」という楽しみ方がありますが、これは沖の方までSUPを使って移動してフィッシングをするという上級者向けのアクティビティーとなっています。

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日本で言えば沖縄など透明度の高い海に行けば、水中を覗きながら釣りを楽しむこともできますので、非常におすすめです。あとは波や水中の撮影をする際にもSUPを利用する方は多く、サーフトリップなどに出かけた際に友人のサーフィン映像を間近で撮ったりすることもできます。

楽しみ方は人それぞれですが、SUPならすぐにボードの上に立てるようになれますので、どれも短期間で覚えることが可能です。ぜひ家族とのレジャーの際などにも利用してみてください。

まとめ

ご紹介してきたようにいろいろな楽しみ方ができるSUPですが、サーフィンのメッカ・ハワイ発祥だけあって非常に魅力的な要素がたっぷりと詰まっています。誰でも気軽におこなえるところが最大の特徴でもありますので、サーフィンをしたことがないという方にもおすすめです。

ボードはレンタルで借りることもできますし、ウェットスーツなども用意されているところが多いので、手ぶらで楽しみに行けるというところもありがたいところ。ぜひこの機会にあなたもSUPを楽しんでみてはいかがでしょうか?

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