サーフィンの聖地『タヒチ』のベストシーズンやポイントの特徴は?
出典:flickr(https://00m.in/0X5lF)

サーフィンのメッカと言うとハワイを思い浮かべる人が多いと思いますが、南半球にあるタヒチも古くからサーフィンがおこなわれている地域のひとつです。

ちなみにタヒチは、世界のトップサーファーが参戦するWSLのチャンピオンツアー(CT)がおこなわれる場所でもありますので、その波の質はまさにワールドクラス。またタヒチはフランス領にあたるため、2024年のパリオリンピックではフランスから遠く離れてはいるもののサーフィン競技の会場にも指定されています。

ここでは、そんな世界屈指のサーフスポット・タヒチに存在するサーフポイントをご紹介。さらにサーフィンをするのに最適なベストシーズンやスポットごとの特徴などもご覧いただけますので、ぜひ参考にしてみてください。

タヒチはサーフィンの聖地

世界にはいくつかサーフィンの聖地と呼ばれる場所が存在しますが、タヒチもそのひとつです。ちなみに元々、現在のタヒチ周辺に住んでいたポリネシア人がハワイへと移り住み、サーフィンの文化を広めたともいわれていますので、タヒチはサーフィン発祥の地とも言えます。

そんなタヒチは南太平洋フランス領ポリネシアに属するソシエテ諸島にある島で、ひょうたんのように大小2つの島が連なった形をしているのが特徴です。大きな島の方をタヒチ・ヌイ、小さい方をタヒチ・イティと呼びます。

なお、基本的に一般のサーファーが観光目的を兼ねてサーフィンをするのであれば、タヒチ・ヌイがおすすめです。タヒチ・ヌイは首都・パペートがある方の島で、キレイなリゾートホテルが立ち並び日本人にとっても非常に過ごしやすい環境が整っています。

しかし、タヒチに訪れるのであれば一度は見ておきたいサーフポイントがタヒチ・イティにある「チョープー」です。チョープーは世界でもトップクラスの波が発生するポイントで、WSLの大会が行われる場所でもあります。ただ、その波はときに荒々しくプロサーファーでも手を焼くサーフポイントとして有名です。世界における危険なサーフスポットのランキングを作れば必ずその名前が入るともされるほど、チョープーの波は素人にとって危険なポイントになります。

タヒチでのサーフィンのベストシーズンは?

タヒチは南半球にありますので日本とは季節が逆になります。また、気候も12月~3月までの雨季、4月~11月の乾季とハッキリと分かれているのが特徴です。

サーフィンをするのに適した時期で言えば全体的に2月から3月くらいがベストとされています。ただし、厳密にいえばタヒチ島の北側と南側で気候による波の発生が変わります。そのため、4月から11月にかけてタヒチへ訪れるなら島の南側、12月から3月にかけて訪れるなら北側のポイントを攻めるのがいいでしょう。

なお、タヒチは地理的にハワイのほぼまっすぐ南側に位置するので、ハワイと同じような波が起こりやすい場所でもあります。ハワイで大型の波が発生した数日後にはタヒチにも同じような波が到達する可能性が高いです。

タヒチのサーフポイント

それではタヒチに存在するおすすめのサーフポイントをご紹介していきたいと思います。タヒチはほぼ島の周りすべてがサーフポイントとも言えるのですが、その中でも初心者にもおすすめのところからハイレベルなところまで、いろいろとピックアップしましたのでぜひ参考にしてみてください。

①パパラ

パパラはタヒチ・ヌイの南側にあるサーフポイントで、シャワーや駐車場なども完備された初心者にもおすすめの場所です。河口付近のビーチブレイクという特徴があり、浜辺も広々としていてほかの人ともあまり波の取り合いにならないのが魅力的な部分とされています。

乾季の時期にベストシーズンを迎えますので、旅行がてら初めてタヒチのサーフポイントに訪れるという方はまずこちらを選んでみてください。

②パエア

首都・パペーテから車で30分ほどの場所にあるのがこちらのパエアです。先ほどのパパラから北西に上がった場所にあり、リーフブレイクポイントとなっています。サイズ感としては中級者以上がサーフィンをするのにおすすめですが、ときには自分の背丈をも超えるサイズの波がやってきますので、ある程度の判断力と経験は必要になってくるでしょう。

③タアプナ

首都パペーテからもっとも近いサーフポイントがこちらのタアプナです。浜辺からやや離れた沖合いに良い波が訪れるため、日本人ならボートをチャーターしてしまうのもひとつの手と言えるでしょう。

波は美しいチューブを描き、上級者に好まれるウェーブが頻繁に発生します。また、世界中から多くのサーファーが訪れるスポットでもあります。

④ビーナス岬

パペーテから東へ車を15分ほど走らせたところにあるのがビーナス岬です。基本的には海水浴場のため、ほとんどサーフィンはできませんが、他のポイントがサイズアップした時に上級者向けの波が発生します。

⑤パペノオ

島の北部に位置するサーフポイントで、一年中安定した波が訪れるため初めてタヒチでサーフィンをするという人にもおすすめです。女性にも人気のサーフポイントのため、カップルでサーフィンをするという人たちにはぜひ知っておいてもらいたいと思います。

⑥ヒティアア

タヒチ・ヌイの東側にあるサーフポイントで、メローな波が訪れることでもよく知られています。なお、日中は風の影響を受けて波が崩れやすいので、このポイントでサーフィンをするなら朝がおすすめです。

⑦バイラオ

タヒチ・ヌイからタヒチ・イティに入って西側の海岸線を走っていると見えてくるのがこちらのパイラオです。チョープーからも近くチューブライドが楽しめるほどのビッグウェーブが頻繁に発生します。そのため、中級者以上からの挑戦がおすすめです。

⑧チョープー

世界のトップサーファーたちがこぞってチャレンジをしに来るのがこちらのチョープーです。ヴィラボンサーフコンテストがおこなわれる場所でもあり、上級者のみ入ることの許されるタヒチの聖域的なサーフポイントとなります。

2024年パリ五輪のサーフィンはタヒチで開催

先ほども軽く触れましたが、2024年のフランス・パリでおこなわれるオリンピックでは、サーフィン競技の会場をタヒチとする案が通っています。通常、オリンピック競技会場というのはメインの場所から近いことが前提ですが、タヒチが属するポリネシアがフランス領であること、そして最高の環境で競技をおこなわせたいという意向によりこうした判断がくだされたようです。

日本人サーファーからするとパリでおこなわれるよりもタヒチの方が安く観戦に行けそうですので、この決定はありがたいといった印象もあります。観光も兼ねてオリンピックサーフィン競技が見られるのであれば、新婚旅行先をタヒチにするという人たちも増えそうですね。

まとめ

サーフィンのメッカともいわれるタヒチについてご紹介してきました。タヒチはほぼ島全体がサーフポイントともいえ、サーファーにとっては天国とも言えるような場所です。

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