ハワイの日焼け止め規制はいつから?禁止成分や使えるのは?持ち込みはOK?

リゾート地としてもサーフィンスポットとしても有名なハワイですが、とある法案が可決されたことにり物議を醸し出しています。それが「有害成分を含む日焼け止めの販売および流通を禁止する」という法案です。

いったいどういった経緯でそのようなことになったのか?また、ハワイでは今後日焼け止めを使えなくなるのか?ここでは「ハワイと日焼け止め」に関するいろいろな疑問を解決していきますので、ハワイに訪れる機会の多い方やサーファーの方はぜひチェックしていってください。

ハワイで日焼け止めが規制される理由は?

2018年の7月に世界のニュースとして取り上げられた「ハワイでの日焼け止め流通禁止」の報道ですが、なぜそういった法案が可決したのか気になるところです。結論から言ってしまえば、これはハワイ周辺海域における「サンゴ礁保護」のためというのが大きな理由となっています。

日焼け止めとサンゴ礁がどう繋がるのか?と感じる方もいるかもしれませんが、ハワイに訪れた際には必ずといっていいほど日焼け止めを塗った状態で海に入るかと思います。その際、実は日焼け止めに使われている成分の中にはサンゴ礁を死滅させるだけの有害物質が含まれているということが前々から問題となっていたのです。

そこでハワイ州では、いよいよ自然保護の観点から「日焼け止め禁止の法案」を提出したという流れなのですが、それが可決されたことによって本格的に日焼け止めの流通・販売が禁止されるようになるということが決まりました。人間の皮膚を守ってくれている日焼け止めが、サンゴ礁を傷つけていたというのはなかなかショックなことです。

ハワイの日焼け止め規制はいつから?

さて、実際にハワイで日焼け止めの規制が始まるのはいつからなのか?というのが気になるところですが…。現時点では「2021年1月1日」から日焼け止めに関する法案が効力を持つようになるとされています。

日本人からするとオリンピックイヤーの翌年で、サーフィンがオリンピック競技に選ばれたことからもハワイへ多くのサーファーたちが訪れそうなものですが、いろいろと影響があるかもしれませんね。

ハワイで禁止になる日焼け止めの成分は?

ハワイで日焼け止めに関する規制が2021年から始まるというのが分かったところで、実際にその有害物質というのはどれなのか?というのも抑えておきたいところです。今回の法案で規制されることになったのは「オキシベンゾン」「オクチノキサート」という2つの成分となります。

どちらも現在販売されているほとんどの日焼け止めに含まれている成分であり、SPF効果やPA効果の高い日焼け止めには確実に入っているものです。まず「オキシベンゾン」ですが、こちらは紫外線を吸収させる役割を持っている成分となります。

このオキシベンゾンというのが非常にサンゴ礁にとっては天敵で、サンゴが生命活動をおこなうのに必要な藻を引き離してしまう効果があるそうです。オキシベンゾンが大量にサンゴの周りを漂うことで「サンゴの白化現象」というものを引き起こし、実質的な「死滅」に繋がってしまうというのが有識者たちの見解となっています。

そしてもうひとつの禁止有害成分が「オクチノキサート」ですが、こちらは日本で「メトキシケイヒ酸オクチル」もしくは「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」というように記載されているものにあたります。オキシベンゾンほど強力にサンゴ礁を傷つけるわけではないようですが、少なからずサンゴにとって悪影響があるということで禁止成分に認められてしまいました。

そのため、この2つの成分が入っている日焼け止めはハワイ州に属する島では取り扱いが禁止となり、2021年以降は販売と流通が完全になくなるとされています。しかし、常夏の島ハワイで日焼け止めなしで生活・旅行をするというのはかなり厳しいものがあります。

そこで、この法案に対してどういった対処をすればいいのかを次に説明していきたいと思いますので、ご覧ください。

ハワイで使える日焼け止めは?

まず簡単にハワイで使える日焼け止めに関してですが、これは最近流行りのオーガニック系スキンケア用品を選べばほとんど問題ありません。皮膚が弱いという方のために開発されたナチュラルな日焼け止めは、ほぼ全ての方に対応しているといって良いものですから、オーガニックを特徴とする日焼け止めを購入するのが一番簡単な解決方法です。

そうしたものであれば、規制後もハワイ州内で購入することも可能ですし、わざわざ日本から大量の日焼け止めを買っていく必要もありません。知っておきたいポイントは「日焼け止め全部が禁止ではなく、特定成分の入った日焼け止めが(ハワイの)店頭からなくなる」ということなので、日焼け止めが使えなくなるのでは?という心配は杞憂だということです。

しかし、それでもいつも使っている日焼け止めの方が効果がありそうという方は、次の方法を参考にしてみてください。

ハワイの日焼け止め規制は日本からの持ち込みはOK?

さて、ハワイで日焼け止めの規制が始まるということですが、実は「使ってはいけないわけではない」というところがポイントです。あくまで可決された法案は「特定の成分が含まれている日焼け止めの販売および流通を禁止する」ものですから、「使ってはダメ」とは言ってないわけです。

しかし「実際、いつもの日焼け止めが売ってないなら使えないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、日本から旅行でハワイに訪れる分には「日本から日焼け止めを持っていけばいい」のです。しかも、現在のところではありますが、特定の禁止成分が入っている日焼け止めでも日本から持ち込む分にはもちろん「使用可」です。(何度も言いますが、使用は禁じられていません)

ちなみに、日焼け止めは液体物になりますので飛行機に載せる際には基準値がありますのでご注意ください。

・ひとつあたりの容器には100ml以下であること。
・個別に分けた容器は、容量が1リットル以下の透明かつジッパー付きの袋に入れること。

だいたいコンビニなどで販売されているようなサイズの日焼け止めであれば80ml前後の内容量なので、それをジップロックに入れて持っていけば問題ないということになります。

長期滞在を予定している方などは、こうした基準・条件を確認したうえで必要な分の日焼け止めを持っていくようにしましょう。一応こうした対応をすることでいつも通りの日焼け止めを使うことが可能となります。

ハワイの日焼け止め規制について知っておこう!

美しいサンゴ礁を守りたいという思いで可決された「日焼け止めに関する規制法案」ですが、日本人観光客にとっても他人事ではない話題となっています。特にサーフィンなどのマリンスポーツを楽しみに訪れる方にとって日焼け止めは必須アイテムです。

しかし、ご紹介したような方法で日本から日焼け止めを持っていくこと自体は可能となっていますので、その点は安心していいかと思います。ただし、サンゴ礁などを守ろうとするハワイ州の考えを尊重するのであれば、使用する日焼け止めの種類について一考するのも必要ではないでしょうか。

最近ではオーガニック系の日焼け止めも人気となっていますので、出来る限り自然を意識しながら日焼け止めも選びたいものですね。

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