少し昔のサーファーと言えば「ロン毛に茶髪」というスタイルが定番でした。
現在30代以上の方だと、ロン毛に茶髪はサーファーのイメージという方も多くいることでしょう。
とはいえ、最近は時代の流れからもあまりロン毛のサーファーを見ることが少なくなってきました。
しかし、今でもサーファーに茶髪の方が多いことは事実です。
これはサーフィンをしていると自然に髪の毛の色が抜けて茶髪っぽくなってしまうからなのですが、今回はその原因をご紹介していきたいと思います。
また、合わせて茶髪になるのを防ぐ方法も解説していますので、そちらもぜひ参考にしていってください。
サーファーの髪色といえば?
ひと昔前までサーファーの髪色と言えば茶髪というのが定番でした。
ちなみに、1990年代~2000年代初めごろにサーフィンをしていた方の中には、自ら茶髪にしていた方も多いかもしれません。
サーファーに茶髪が多かったのは、海水によって髪の色が自然と落ちることが要因とされています。
また、日本人からすると憧れの外国人サーファーたちが茶髪や金髪だったこともブームを作るきっかけだったように感じられます。
最近は昔のようなモロに茶髪というサーファーは減ってきましたが、それでもサーファーに茶髪が多いのは事実です。
ということで、次は「なぜサーファーに茶髪が多いの?」「海に入ると髪の色が抜けるのはなんで?」といった疑問を解消していきたいと思います。
サーファーの髪色が変わる理由
サーファーの髪の色が明るくなるのには科学的な根拠があります。
髪の毛の表面はキューティクルと呼ばれる硬いタンパク質で覆われているのですが、紫外線を浴びるとこのキューティクルが剥がれていってしまいます。
そして、キューティクルが剥がれた髪に海水が浸ると髪の毛を黒くするメラニン色素が溶け出していってしまうので、結果として色が変わるわけです
ちなみに、海水というのはpH値が8.1ほどの弱アルカリ性です。
髪の毛にアルカリ性の液体が付着すると何層にも重なっているキューティクル構造が開いていき、よりタンパク質やメラニンが流れ出やすくなります。
このように髪の毛の色や質を保っているキューティクルバリアーが紫外線と海水によってダメージを受け、髪の黒色を構成するメラニンがなくなってしまうことが茶髪になる理由です。
そのため、サーファーでなくてもライフセーバーやダイバーといった職業の人は同じように髪の色が明るくなる傾向にあります。
なお、昔のサーファーに茶髪が多かったのは、こうしたヘアダメージを抑える知識やケア用品が少なかったからです。
最近は髪の色が茶髪になるのを防ぐために色々な方法を実践しているので、あまり昔のような茶髪サーファーを見かけなくなったとも言えるかもしれません。
ということで、次はサーファーたちが実践する茶髪予防法を見ていきましょう。
サーフィンでの髪色の変化を防ぐには?
海水や紫外線のダメージから髪の色を守りたいのであれば、髪用の日焼け止めスプレーを使うのがベストです。
最近は薬局で手軽に髪用の日焼け止めが買えますので、サーファーならひとつは持っておくようにしましょう。
また、サーフィン用のヘアキャップを被るというのもひとつの方法です。
見た目を気にしてヘアキャップを使わない方もいますが、髪の色を変化させたくないのであればとても有効な手段なので覚えておいてください。
なお、髪用の日焼け止めスプレーについてですが、市販されている商品の中には海の環境によくないものもあります。
海外のサーファーの中にはこうした観点から、海に溶けても問題がないオーガニック系の日焼け止めを使う人がたくさんいます。
そのため、髪用の日焼け止めスプレーを購入する場合はなるべく植物由来の自然に優しいものを選ぶようにしましょう。
まとめ
サーファーに茶髪が多い理由やその予防法についてご紹介してきました。
ご覧いただいたように、髪の色を変えたくなければヘアケアをちゃんとすることが大事です。
もちろん海に入る前の予防法だけでなく、海からあがったあとのケアも大事なので、そちらも忘れないようにしてください。