夏になると出かけたくなるのが海。家族での海水浴や友人同士で集まってパーティー気分で訪れるなど、さまざまなシーンに使われている夏の定番スポットでもあります。

そんな海ですが、実は昔からリラックス効果や美容効果があることでも知られ、さらにいろいろな身体の不調を治してくれる場所でもあるとされています。

ここでは、海が人間の身体にもたらす効果についてご紹介していきますので、日々の生活で身体が疲れている方や、心が疲れているという方は、ぜひチェックしてみてください。

海は健康にいい?どんな効果がある?

海は健康にいい場所として昔から世界中で心身の不調の治療などに使われてきました。特に日本は四方が海に囲まれた島国ですので、海の存在に困ることはありません。江戸時代などは温泉における湯治から習って、海に出掛けることを「潮湯治」とも呼んでいたそうです。

そんな海にはどんな効果があるのかといいますと、まず夏場であれば思いっきり汗をかけるところがひとつのポイント。照り付ける太陽、熱くなった砂浜では代謝もよくなり、汗をいっぱいかきますので、デトックス効果が期待できます。鹿児島県指宿の砂風呂でも有名なサンドウォーミングは、身体を砂で埋めて全体を蒸すといった健康法のひとつです。

心地いい砂の重みで熱せられた身体から汗と共に毒素が抜けていきますので、非常に健康に効果があるとされています。また、海に含まれる塩分は天然のミネラルに溢れていて、海に浸かるだけでも身体にミネラルが浸透していきますので、普段足りない栄養成分を補給することにも繋がります。

ちなみに海水の成分や塩分濃度というのは、胎児のときに包まれている母親の羊水と似ているという説もあり、それだけで心身がリラックスするそうです。さらに、塩自体に殺菌効果がありますので、身体に付着した菌や鼻や喉にたまったウイルスなどを除去してくれる役割もあります。

そして砂浜を裸足で歩くことも非常に健康的とされていて、足の裏が刺激されることでマッサージ効果があり、血液の循環が良くなることで自然と体調が回復していくという要素も。このように、海水から砂浜まで健康に良いことがたっぷりですので、ぜひ夏には海で自分のヘルスケアを心がけてみてください。

海のリラックス効果

先ほど海水が母親の羊水と似ているといったエピソードをご紹介しましたが、実はほかにもリラックス効果が期待できる要素があります。それが「波の音」で、「揺らぎ」ともいわれるものです。

波の音は体内の鼓動や心拍数、脳から発せられる脳波などと似たリズムなどがあるとされ、聞いているだけで「エンドルフィン」といったホルモンが分泌されます。このエンドルフィンは快楽物質ともされている成分ですので、落ち込みがちな気分や塞ぎこんだ心を癒してくれる役割があります。

こうした成分を脳から十分に発生させることで、自然と人間はリラックス状態へと変化していきますので、その効果は抜群です。また、海にはマイナスイオンがたくさん発生していますので、そちらをたっぷりと身体に浴び、そして取り入れるというのもリラックス効果のひとつ。

さらに地上よりも海の方が重力の負担も少なく、また海水による浮力がありますので、体に負担をかけずに運動をすることが可能です。身体が十分に動く状態、柔らかなくなった状態でストレッチなどをすると、身体にたまったコリなどがほぐれてとてもリラックスができますので、ぜひ実践してみてください。

海の美容効果

海には天然の美容効果・要素もたっぷり。まず綺麗な海水はミネラル豊富で殺菌作用があることから、美肌への効果があります。そして砂浜では天然のスクラブ効果で身体全体がツルツルになる効果も。

こうした点からも砂蒸し風呂というのは非常に理に適った健康・美容法とも言えるでしょう。また、ミネラルウォーターから化粧水にまで使われている「海洋深層水」は、マグネシウムなど天然成分が豊富に含まれていて、身体の内と外から綺麗にしてくれます。

肌のターンオーバーを促進し、代謝を良くする効果が高く、近年ますますその活用法の幅は広がっていく一方。さらに自律神経を整える効果も海にはあり、メンタルを改善することでストレスフリーの状態をつくり、美肌になるとされています。

「ストレスは美容の大敵」という言葉をよく聞くように、心身をリラックス状態にして、さらに身体の内と外から健康にアプローチしてくれる海というのは、やはり非常に大切な存在と言えるでしょう。

海洋療法とは?

現在、科学的にもいろいろな角度から調査や研究が進められている「海洋療法」ですが、実はこれははるか昔から人間が自然におこなっている行動に基づく治療法ともされています。古くは古代ギリシャの時代からその治療法の形跡は見られ、前述したような海から受ける様々な効果を実際に人間の治療に役立てていたようです。

その経験則をもとにし、現代医学と組み合わせて注目がされているのが現在の「海洋療法」です。海外では「タラソテラピー」といった言葉でも表現されていますが、海洋療法の先進国フランスでは、この治療法が一部保険適用ともなっているほど現実的な治療法として知られています。

海洋療法には大きく2つの要素があり、まずひとつ目は身体に直接的に働きかける効果。そして2つ目が間接的に人間の身体を癒してくれる効果です。直接的というのは、海水や砂浜はもちろんのこと、海の藻や海の泥といったものを総合的に利用して治療に役立てようという考え方で、水圧を使ったマッサージやストレッチなどが挙げられます。

すでに世界では海水中に浮かび、リラックスした姿勢でセラピストによるマッサージや施術をおこなうといったサービスを展開しているところもあり、現在日本でも段々とその手法が浸透してきているところです。

また、前述したような砂蒸し風呂や海水を使った化粧水なども、この直接的海洋療法のひとつとして紹介されていますので、日本人が昔からおこなっていることは間違った健康法ではなかったことが分かります。

そして、間接的な海洋療法の中にはイルカと触れ合ったり、一緒に泳いだりすることで、心身を刺激して健康になろうという「ドルフィンセラピー」という手法もあります。

これは、イルカには人間に対する高いリラクゼーション効果があるという研究のもと、おすすめされているセラピーのひとつで、海外などでも非常に人気のある治療法とされているようです。

もちろん日本でもイルカと一緒に泳ぐことができる施設がありますので、ぜひ興味を持った方は一度訪れてみてください。こうした多角的なアプローチが試みられている海洋療法ですが、まだまだ知られざる人間への効果といったものがたくさんあるようで、日々その研究が進められています。

まとめ

ご覧いただきましたように、海には人間を癒す効果があり、その効果は現代医学の中でれっきとした治療法としても活用されています。

夏場に海へ出掛けるだけでも非常に心身にとっては良い効果がたくさんありますので、ぜひ日焼けなどに注意をしながら海水浴を楽しんでもらいたいところです。

また、気軽に海に行くことができないという方にとっては、毎日波の音をBGMとした音楽を聞くだけでも効果的とされていますので、そちらも実践してみてはいかがでしょうか。

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