いまでは死語のようになってしまった「陸(おか)サーファー」という言葉。現在30代後半から40代くらいの方からすると懐かしい言葉のひとつではないでしょうか。

ここではかつて流行した「陸(おか)サーファー」というものについてご紹介しています。なぜ陸(おか)サーファーは流行ったのか?その理由や特徴はどういったものなのか?といったことを分かりやすく解説していますので、どうぞご覧になっていってください。

陸サーファーとは?

陸(おか)サーファーというのは「サーファーのような恰好をしているけど実際にはサーフィンをしない人」を意味する言葉です。今からだいたい30年から40年前ほどに流行った言葉で、サーフィンという文化が日本に根付き始めた時代と一致します。

ちなみに本来は「陸(おか)サーファー」と書くのですが、時代の流れと共に今では「丘(おか)サーファー」といった表記をすることもあるようです。

とはいえ、もともとはサーファーの格好を真似しているのにサーフィンをしないことから「陸でしか活動しないサーファーっぽい人」をもじった言葉なので、やはり「陸サーファー」が正しいと言えるでしょう。

陸サーファーが流行した理由は?

陸サーファーが流行した大きな理由としては1970年代~1980年代にかけてアメリカ文化、特にカリフォルニアの文化に憧れる人が増えたことが挙げられます。サーフィンという文化が日本に伝わり、それが段々と世間一般に浸透してきたのが1970年代という時代です。

そして1978年にアメリカで公開されたサーフィン映画「ビッグウェンズデー」のヒットに伴い、そのサーフィンブームというのはさらに加速していきました。

こうした時代背景から「サーファー=カッコいい」という認識が生まれ始めたのですが、そのときに「本当にサーフィンにのめり込む人」と「格好だけサーファーの真似をする人」という2つのタイプの人たちも同時に生まれたわけです。

つまり女性にモテたい男性たちが陸サーファーになっていったということになりますね。

陸サーファーの特徴は?

次に陸サーファーの特徴を見ていきましょう。当時の陸サーファーというのはパッと見ただけで「サーファーであること」が分からないと意味がなかったため、ファッションや車などに大きな特徴を持たせていました。

ファッション

まず陸サーファーの見た目ですが、かつてはロン毛に茶髪、そして色黒というのが一般的なスタイルでした。当時は「サーファー=ロン毛&茶髪」という認識があり、陸サーファーたちもこぞって髪の毛の色を明るくしていたことが思い出されます。

そしてファッションはコテコテのサーフブランドに身を包んだコーディネートで「いかにもサーファー」という雰囲気を出しているのが大きな特徴です。

本当のサーファーの場合は海に行くため「実用性や機能性を求めたファッション」を選ぶところ、陸サーファーは「街中でナンパが出来るファッション」にサーフブランドを選んでいたというわけです。

ちなみにサーファーは紫外線から目を守るためや日差しが強い中でも波の状態を見るためにサングラスを掛けますが、そういった用途がなくても陸サーファーたちはサングラスを愛用していました。

陸サーファーたちの多くが愛車に選んでいたのが1980年発売のマツダ・ファミリアでした。特にカラーが赤のものが人気で、街中でも目立つために乗っていたとされています。

また、わざと車のルーフにサーフボードを載せたままナンパに出掛けるというのも陸サーファーの特徴です。そのため、当時は海がない場所でも車にサーフボードを積んだ人たちが多く見かけられたわけです。

まとめ

昭和の時代に流行した「陸(おか)サーファー」についてご紹介してきました。

なお、最近ではサーフィンをしない人でもサーフブランドを自分のファッションに取り入れる人が多くなっていますが、これはサーフィンやサーフブランドというのが特別なものでなく一般層に浸透してきたことを表しているように思えます。

当時の陸サーファーの方々が今の流行りを見たら、もしかしたら懐かしく感じられるのかもしれませんね。

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