何か趣味が欲しいと考えている人の中には「サーフィン」に興味を持っている方もいるかと思います。しかし「いきなりひとりでサーフィンを始めるのは怖い」「そもそも何を用意すればいいかわからない」といった不安もあることでしょう。
そこで、ここでは初心者の方がサーフィンを始めるために必要な知識を基本から解説していきます。「どんな準備をすればいいのか」「どうやって練習したらいいのか」といったことを知りたい方に向けて、分かりやすく説明していますのでどうぞご覧ください。
初心者がサーフィンを始めるには?
初めてサーフィンに挑戦をするという場合には3つの方法があります。
・友達に教わる
・サーフィンスクールに参加する
・ひとりで練習をしてみる
それぞれの方法に特徴があり、メリットとデメリットがあるわけですが、まずはその違いから見ていきましょう。
知人・友人に教わる
知人や友人に教わってサーフィンを始めるというのは、初心者にとってもっともハードルが低い方法と言えます。これは、すでにサーフィンの経験がある友人がいれば何でも質問がしやすく、練習方法なども気兼ねなく聞けるからです。
周りにサーフィンが趣味という知り合いがいれば、まずはそちらをアテにしてみましょう。サーファーは同じ趣味を持とうとする初心者の方に対して非常に寛容です。
もちろんソロサーフィンが好きという方も中にはいますが、たいていの場合は快くいろいろと教えてくれるかと思います。
サーフィンスクールに参加
サーフポイント周辺の海沿いにはサーフィンスクールを実施しているお店が多数あります。特に湘南や千葉といった都心からのアクセスが良い地域は盛んでプロサーファーといった肩書を持つインストラクターが技術を教えてくれるというサーフィンスクールも多く、だいたい1日で基本的な練習方法からボードに立つところまでをサポートしてくれます。
サーフィンスクールを選ぶメリットというのは基礎をしっかりと教えてくれるという点です。最初のレッスンでボードに立つまでいかなくても、きっとサーフィンの楽しさというのを実感できるでしょう。
ただし、やはりサーフィンスクールに通うにはそれなりの費用が必要です。そのため、お金に余裕がある方向けといった印象もあります。
湘南のおすすめサーフィンスクールに関する記事はこちら
独学・一人で練習
サーフィンというのはそもそも一人で楽しむスポーツです。そのため、こうしたウェブサイトや動画サイトを参考にひとりで練習するというのも間違ってはいません。
ある程度の身体能力があり、センスの良い人であれば独学でもボードに立って波に乗るところまではいけるでしょう。ただし、やはり基本的な技術やその後のテクニックを身につけるためには他のサーファーと交流することも大事です。
また、サーフィンは海でおこなうスポーツですので、万が一何かあった場合は近くに誰かいた方が安心という面もあります。特に初心者の方の場合は波の流れや潮の満ち引きなど、分からない点も多いと思いますのでなるべく最初のうちは誰かと一緒に練習をするようにしましょう。
サーフィン初心者が揃えるべき道具
次は、サーフィンを始めるときに揃えなければいけない道具について解説していきます。初心者向けサーフィンスクールは道具を一式レンタルできますので手ぶらでいってサーフィンができて、知人や友人が教わる場合は貸してもらえる可能性があります。
しかしサーフィンを趣味で続ける場合にはやはり自分の道具を一式購入する必要があります。サーフィンの道具を購入するときは、サーフィンスクールのインストラクターや知識がある知人や友人にアドバイスをもらうと失敗がないでしょう。
サーフボード
まずはなんと言ってもサーフボードがなければ始まりません。サーフボードには大きく分けて「ロングボード・ファンボード・ショートボード」という3つの種類があります。
ちなみに長さによる分類は以下の通りです。
ロングボード:2.74m~3m以上
ファンボード:2m~3mの間
ショートボード:1.6m~2m前後
ファンボードというのは定義が若干曖昧なのですが、ロングでもなくショートでもないものを総称してファンボードとも呼びます。なお、最近はショートボードが主流となっていますが、単純にボードへの立ちやすさだけを言えば安定しているロングボードの方が優れています。
ショートボードは小回りが利き、ターンやエアリアルといったアクティブな動きに対応したボードです。
どういったサーフィンをしたいのかによっても選ぶボードが変わってきますが、初心者がいきなりショートボードを乗りこなすのはまず不可能で、ショートボーダーを目指すとしても最初はロングボードから初めて、上達に合わせて徐々に短いボードに挑戦していくというのがスタンダードです。
サーフボードの基礎知識に関する記事はこちら
ウェットスーツ
ウェットスーツもサーフィンに欠かせない道具のひとつですが、こちらもいくつか種類があります。というのも、サーフィンをする時期によって海水の温度というのがまったく違うからです。
なお、平均的によく使われているのは「3mm」の長袖タイプのウェットスーツで、真夏以外であればだいたい使えます。そのため「とりあえずウェットスーツを1枚買っておきたい」という初心者の方にもおすすめです。
あとは秋冬といった海水の温度がかなり冷たい時期用に「セミドライ」「ドライ」といったタイプのウェットスーツがあります。こちらは本格的にサーフィンを始めるようになったら揃えてみてください。
ウェットスーツの基礎知識に関する記事はこちら
フィン
サーフボードの裏側にはフィンというものが取り付けられるようになっています。フィンはボードの操作性であったり、スピードだったりに影響を与えるものです。
そのため、選び方がとても重要なのですが、初心者向けのサーフボードを購入すればセットで付いていることが大半ですので、そのまま使うのが無難です。
リーシュコード
リーシュコードというのはサーフボードと自分の足を繋ぐもので、海の中でボードがどこかに行ってしまわないように取り付けるものです。初心者がリーシュコードを付けずにサーフィンをすると他人を怪我させてしまうこともあるので、必須アイテムです。
ワックス
ワックスをサーフボードの表面に塗ることで足場をしっかりと保つ効果が生まれます。ワックスにはベース用とシーズン用の2種類があり、シーズン用のワックスというのは海水の温度によって使いわけます。
なお、夏場の時期であれば硬めのトロピカル、秋冬であればやや緩めのクールやコールドといったタイプのワックスを使うことになります。
サーフィン用ワックスに関する記事はこちら
サーフィンの初期費用は?
サーフィンを始めるときの初期費用というのは、おおむねサーフボードとウェットスーツの値段によって決まります。ボードとウェットスーツ以外で計算するとだいたい1万円くらいですので、あとはこの金額にボードとスーツの値段を足していけば概算が出るでしょう。
ちなみに初心者の方が購入するボード・ウェットスーツの相場は「ボードが5万円~10万円」「ウェットスーツが2万円〜5万円」といったところです。
そのため、トータルすると8万円~15万円ほど用意しておけば一通り揃えられるかと思います。
初心者が知っておくべきサーフィンのルール
最後にこれだけは覚えておきたい「サーフィンのルール」というものをご紹介しておきます。
ワンマン・ワンウェーブ
こちらはサーフィンの世界共通の基本ルールです。サーフィンをする上では「ひとつの波に対してひとりまでしか乗ってはいけない」というルールがあります。
これを「ワンマン・ワンウェーブ」と呼ぶのですが、波のピークに一番近くて最初にテイクオフした人がその波に乗る権利を得るといった内容となっています。
前乗り禁止
前乗りというのはすでに他人が乗っている波に対してショルダー側からテイクオフする行為です。危険性が高く、プロの大会でも厳しいジャッジが下されます。
ドロップインとも呼びますが、世界中で禁止とされているルールですので必ず守るようにしましょう。
サーフィンのルールに関する記事はこちら
サーフィンを体験してみよう!
これからサーフィンを始めたいという方に向けて、基礎的な知識をご紹介してきました。まずはサーフィンスクールに参加や、サーフィンをやっている友人などと一緒に海へ行き、ボードを借りて体験してみるというのがおすすめですので、ぜひ参考にしてみてください。