忙しい毎日を送る現代の社会人にとって、憧れのライフスタイルとも言えるのが「スローライフ」と呼ばれる生き方です。田舎に移り住み、自分の好きなことに時間を使いながらゆっくりと過ごす…。
いつかそんな生活をすることを夢見て今を生きているという人も多いかもしれませんね。しかし、そういったスローライフを送るためには、現実的に考えて「最低限の収入」を得る必要があります。
そこで、ここではスローライフを実現するためにはどういった仕事を選ぶべきなのか?また、どういった働き方があるのか?ということをご紹介していきたいと思っています。
ぜひ、これからの人生の中でスローライフを送ってみたいと考えている方は、参考までにご覧になっていってください。
スローライフとは?
スローライフというものには明確な定義が存在しません。あくまでニュアンスであり、なんとなくのイメージでもあります。
ただ、それだと少し漠然としているので、ここでは皆さんがよく想像する「(都市部ではない)田舎に移り住み、ゆっくりとした時間を過ごし、自由な生活を送る」というものをスローライフの定義にしたいと思います。
そんなスローライフの魅力は、なんと言っても自分でライフサイクルを決められるところです。自分の好きな時間に起きて、自分の好きな分だけ働く。
あとの時間は趣味やライフワークにあてられるというのがスローライフの醍醐味と言えるでしょう。都会で働く人たちは常に時間や人付き合いに追われた生活を過ごしています。その中にはきっと自分にとって苦痛な時間も多いはずです。
そうした時間を極力減らして、ストレスフリーな状態で人生を楽しむというのがスローライフな生活を送る意味だと思います。
スローライフを実現するための仕事・働き方
憧れのスローライフを目指して今を生きているという人も多いと思いますが、その夢を実現させるためにはひとつの条件が出てきます。それは、スローライフを送るために「最低限の生活費は稼がなければいけない」という点です。
当たり前ですが田舎に引っ越したとしても生活費は掛かります。都市部より安いとは言え家賃は掛かりますし、住宅を買ったとしてもローンや修繕費というのは必要になってきますよね。
また、食費や最低限のインフラを利用するのに掛かるお金というのは今の暮らしとそんなに大差がありません。
(もちろん家庭菜園などをすれば、多少は食費などを抑えることは出来るかもしれませんが)
そこで、スローライフを楽しむためには、まず仕事探しから始めるというのもひとつの流れです。
田舎で仕事を探す
スローライフを実現させるための仕事探しとして、もっとも一般的なものは「現地で仕事を探す」という方法です。場所によっては人手が足りずに困っている農村地帯もありますし、海が近いところであれば海産加工の工場や事務などの仕事があったりもします。
こうした地域に根付いた仕事に従事しながらスローライフの基盤を作るという人は実際に多いです。
そして、やはり現在のところ需要が高いのは農業となります。最近だと専業農家の方々は、収穫の時期だけ短期的に人を募集したり、住み込みで働ける人を探したりすることが一般化してきています。
そうしたところではもちろん移住者の人手も欲しているわけです。地域の農家で働くメリットはすぐにその土地に馴染めるという部分が挙げられ、スローライフの代表的な働き方としても定着してきています。
もちろん、デスクワークしかしたことがないという方でも真面目に働けば段々と慣れるようになっていきますので、まずは本格的な移住をおこなう前に体験作業に参加してみるというのも良いかもしれませんね。
ちなみに農業以外であればペンションやクラフトワークショップのお手伝いといった仕事もあるところにはあります。
こうしたところで専門的なことを学び、将来的には自分で宿泊施設やショップを開いてみるというのもスローライフのひとつの形と言えるでしょう。
リモートワーク
最近では働き方も多種多様化してきていますので、現地の職に就かなくても自分で稼ぐということが出来るようになってきています。
たとえばリモートワークが可能な会社に転職をして、住まいは田舎を選択するというのもひとつの方法です。会社のある都市部から近いところの田舎に引っ越せば、月に数回出社をしなくてはいけなくてもそこまで苦にはなりません。
実際に働く場所は東京で普段は鎌倉あたりでゆっくりとした生活を送っているという方もいますので、こうした形もひとつの参考になるのではないでしょうか。
また、ウェブ系の仕事でフリーランスになるというのもおすすめです。自分で仕事を取ってこなくてはいけないという条件は追加されますが、自分で仕事の量が決められるのでスローライフ向きのワークスタイルだと思います。
こちらもすでに実践している方は多いですし、最近だと未経験からでもフリーランスに転職する方が増えてきていますので、ぜひ参考にしてもらいたいところですね。
ちなみにウェブ系のフリーランスというとSEやウェブライター、動画クリエイターなどが挙げられますが、そういった職種を希望するのであればアウトソーシング系のサイトを利用するのがおすすめです。
今だと知名度の高いアウトソーシング系サイトがいくつかありますので、そちらで少しずつフリーランスとしての実績を高め、段々と独立していくという方法が現実的だと思います。
デュアルライフ(二拠点生活)も選択肢の1つ
憧れのスローライフを送るためには「デュアルライフ」という選択肢もあります。デュアルライフというのは都市部と田舎にそれぞれの生活拠点を持つ「二拠点生活」を指す言葉です。
平日は都市部で仕事をして生活費を稼ぎ、週末など時間が取れるときは田舎の町でゆっくりとした暮らしを送るというのがデュアルライフの概要です。
本格的なスローライフに挑戦する前のプレ期間としても最適で、こちらも実践している方々がたくさんいるライフスタイルのひとつとなっています。
ちなみにスローライフというと50代~60代以上の方がアーリーリタイアをしておこなうものだと考えられがちですが、最近では30代くらいからデュアルライフを生活に取り入れている方も少なくありません。
早い段階から自分にとってのもうひとつの生活拠点を見つけておくと、その後の生活基盤がしっかりと構築出来ているので歳を重ねたあとにも安心感があります。
こうしたことも踏まえると、まずは30代や40代からデュアルライフを経験しておいて、その後に本格的なスローライフへと移行するのも悪くないかと思います。
またお子さんがいる家庭であれば平日は都市部の学校へ通わせ、週末は田舎暮らしを体験させるということも可能です。
豊かな感性を育んでもらいたいという若い夫婦の間でもデュアルライフは注目をされていますので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまでスローライフを送るための働き方や仕事の探し方をご紹介してきました。「スローライフをしてみたいけど仕事があるのかどうか不安」という方は実際に多いです。
ただ、どんな田舎であっても自分に出来る仕事はありますし、自分で仕事を生みだすことというのも出来ます。また、デュアルライフという選択肢も取り入れればさらに可能性は広がりますので、ぜひ参考にしてみてください。