オリンピック・サーフィン会場の一宮はこんな町!ポイントの特徴も!

画像出典:Flickr

いよいよ来年開催される東京オリンピック2020ですが、この大会でサーフィンが正式種目として認められたこともあり、世界中のサーファーたちから注目を集めています。そんな記念すべきサーフィンの第1回オリンピック大会が開催されるのは、実は東京ではなく千葉。外房に面した千葉県長生郡一宮町が栄えある開催地に選出されています。

しかし、関東圏に住んでいない方にとっては少しピンとこない場所かもしれません。そこで、ここではオリンピックのサーフィン競技が行われる一宮町について詳しくご紹介していきたいと思います。また、近くのサーフポイントなども合わせてご覧いただけますので、千葉県へのサーフトリップの際にも参考にしてみてください。

オリンピック・サーフィン会場は一宮!

オリンピック種目として開催されるサーフィン大会としては、初めての場所に選ばれた一宮町ですが、実はサーファーの間ではあまりにも有名な土地です。一宮町はサーフィンをするのに適した波がよく訪れるスポットとして、関東では非常にメジャーなサーフポイント。

また、数多くのサーファーを輩出してきている「サーフィンの町」でもあり、世界を相手に活躍を続ける大原洋人選手もこちらの出身です。(大原洋人:日本人として初めてVans USオープンで優勝を果たしたプロサーファー)

ほかにも稲葉玲王選手や、ジュニア世代では世界でも敵なしといわれる岩見天獅選手といったサーファーが、こちらの一宮町をホームとしています。関東のサーファーの間では「波乗り道場」と呼ばれることもあり、アマチュアからプロまで幅広いサーファーたちが親しんでいる場所と言えます。

ちなみに、東京オリンピック開催が決まるとき、サーフィンの会場には多くの自治体が名乗りを挙げました。伊豆の下田などがそのひとつです。もちろん下田にも良い波が来るのですが、やはり東京からの交通の便を考えると少し遠いということもあり、首都圏から電車ですぐに移動が出来て、さらにサーフィンの大会を数多く開催してきた実績のある一宮町が最終的に選ばれました。

そんな一宮町ですが、東京からは在来線を使って1時間程度で訪れることが出来ます。また、東京駅発(日曜・祝日のみ新宿駅からの直通線もあり)の特急に乗ってしまえば、さらに短時間で到着するということで、アクセスには優れた土地です。

そのため、首都圏で働いていてサーフィンを趣味とする方などが移住先に決めることも多いのがこちらの一宮町となっています。都市部以外の自治体というのは「人口をどうやって増やすか」が課題なのですが、一宮町は年間で毎年500人程度人口が増加中。

なぜそんなにも移住者が多いのかと言いますと、やはり前述通りサーフィンの力が大きいものとされています。もちろん、ただ良い波が来るだけで人口は増えませんので、そこには一宮町独自の取り組みが存在するわけです。次に一宮町がサーフィンの町として知られる理由や、多くのサーファーに親しまれる理由をご紹介していきましょう。

サーフィンのオリンピックに関する記事はこちら!

【東京オリンピック】サーフィンの日程・会場は?ルールや出場選手(暫定)も!

一宮は「サーフィンと生きる町」

一宮町に訪れるときにはJR外房線が通る2つの駅から下車駅を選ぶことになるのですが、まずひとつ目が上総一ノ宮駅(かずさいちのみや)です。こちらは駅を降りると海岸に向かって真っ直ぐな道路がありますので、そちらに沿って進んで行くだけで海へと到着します。

こうしたサーファーにとってのアクセス性の良さ・分かりやすさ・利便性というものが充実しているのも一宮町の魅力のひとつです。そしてふたつ目の駅が東浪見駅(とらみ)なのですが、こちらがオリンピック・サーフィン競技のメイン会場に選ばれた「釣ヶ崎海岸」までの最寄り駅となります。

釣ヶ崎海岸は通称「志田下」とも呼ばれるサーフポイントで、日本全国からサーファーたちが集まるメッカでもありますので、聞いたことがあるという方もいるのではないでしょうか。なお、東浪見駅の方が上総一ノ宮駅よりも南に位置しますので、少し東京からは離れた方面となります。

そんな一宮町の駅前にはサーフボードが積めるタイプのレンタル自転車(レンタサイクル)もあり、まさにサーフィンに特化した町として発展を続けています。もちろん各メジャーサーフポイントにはシャワーやトイレといった設備を整えていますので、気軽にサーフィンが出来るというのも魅力的な部分です。

これらは一宮町が「サーフィンの町」としての印象を強めるため町興しの一環として取り組んできた成果であり、その結果として移住者増加に繋がっているものとされています。国内においてサーフィンを使った町興しというのは、なかなかありませんので、非常に珍しいモデルケースと言えるでしょう。

サーフィンというスポーツをきっかけに一宮町に訪れる方は多く、実際に住んでみると首都圏で働いていてもギリギリ通勤圏内ということで移住を決める方も多い様子。また一宮町はそのほか、サーフィンをする方のためや、オリンピックに訪れやすいようにと、宿泊施設を増やしたり、働く場所を増やしたりと尽力中です。

働く場所を選ばないウェブ関係の方や物販などの仕事をしている方にとっても、非常におすすめの移住先だと思いますので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

移住に関する記事はこちら!

サーフィンのために移住するならどこ?国内おすすめ3選!メリット・デメリットも

サーフィンのために湘南へ移住!住みやすいのはどこ?デメリットや住みづらい街も!

一宮のサーフポイントは?

一宮町の地域としての魅力を伝えたところで、次にサーフポイントのご紹介をしたいと思います。一宮町は外房に面している地域で、その海岸線全体は九十九里という名前でも知られています。

こちらの海岸線には「九十九里ビーチライン」という道路が南北に渡って延びていますので、車で移動してサーフポイントを変更するにも非常に便利な土地です。それでは、そんな一宮町のサーフポイントを北側から順番に見ていきましょう。

一宮ポイント

こちらは上総一ノ宮駅から歩いても行けるポイントで、とてもメジャーです。初心者〜上級者まで楽しめるポイントで人気も高いので週末になると混雑します。

サンライズポイント

こちらは1年を通して安定した波が来るポイントなので、初心者から上級者まで幅広いレベルの方におすすめとなっています。波のサイズが比較的大きくなる点も特徴と言えます。

東浪見ポイント

こちらはプロサーファーもよく訪れるポイントで、潮の流れが良いのか地形が比較的安定していて形の良い波になる事が多いです。

志田下ポイント

釣ヶ崎海岸というのが正式名称ですが、サーファーの間では志田下という名前で親しまれています。東京オリンピックの会場に選ばれているのがこちらのポイント。日々プロサーファー達がしのぎを削る事でも有名また、大きな鳥居が海岸にあるのも特徴的です。

太東ポイント

九十九里の南端に位置するのがこちらの太東ポイントです。穏やかな波が楽しめるのでロングボードを使うサーファーにとても親しまれている場所でもあります。ショートボードでも初心者にはおすすめと言えます。

まとめ

オリンピック・サーフィン競技の会場に選ばれた一宮町についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。サーフィンの町として地域興しをしているため、サーファーにとっては非常に住みやすく魅力に溢れた町となっています。

また、サーフィンをしない方にとってもスローライフ&スローワークをするのに最適な土地ですので、ぜひ一度は訪れてみてもらいたいところです。ご覧いただいたように、サーフポイントも初心者用から上級者用まで幅広く存在しますので、サーフトリップにもぴったりの一宮町。オリンピックで見られる世界レベルのサーフィンというのも、今から非常に楽しみです。

この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

おすすめの記事