サーフィン中の雷で取るべき行動と身を守る方法!過去の落雷事故も

「地震・雷・火事・おやじ」いつの時代も自然災害は人間にとって最大の脅威です。ちなみに「おやじ」は「親父」という説と「大風(おおやじ)」という説があります。

それはさておき、今回はサーフィン中の「雷」でサーファーが取るべき行動と身を守る方法を解説します。またサーフィン中の落雷事故の事例も紹介しますので参考にしてみてください。

サーフィン中の落雷事故

まずはじめに、これまでにおきたサーフィン中の大きな落雷事故を紹介します。

1987年 高知県東洋町での落雷事故

早朝サーフィンをしていた集団に落雷し6人が感電し溺死。他の2人が重体で4人が負傷。

2005年 福岡県志摩町での落雷事故

夕方、岸から約20mの沖合に落雷、海にいたサーファーの内1人が死亡、他の4人が負傷。負傷者の中には落雷後に体がしびれて溺れたことによる重傷者も。

どちらも有名なサーフィン中の落雷事故です。サーフィン中の落雷事故は衝撃による失神や体のしびれなどで溺れることにより重症化します。

サーフィン中の雷で取るべき行動

ここからはサーフィン中に雷が発生した際に取るべき行動を解説します。

まず雨が降る中でもサーフィンはできますが雷は大変危険です。雷は海面や平野、山岳などどこにでも落ちます。特に近くに高いものがあるとそれを通って落ちる傾向があるため、開けた海に人がいると落ちやすくなります。

また水は電気を通すため雷が落ちた周辺にいるだけでも感電します。高知県での事故では約20mほど離れたサーファーにも落雷の衝撃があったといいます。

とにかくサーフィン中に雷鳴・雷光があったときはすぐに海から上がり避難するのが正しい行動です。「まだ雷は遠そうだから」という安易な考えでいると取り返しのつかないことにもなりかねません。

サーフィン中の雷から身を守る方法

海から上がっても開けた海岸は雷が落ちやすい場所ですので安全な場所に避難する必要があります。雷から身を守るために避難する場所は鉄筋コンクリートや車の中です。木造建築物の中も基本的には安全ですが、壁や天井から1m以上離れておいたほうがいいでしょう。

車で来ているときは自分の車に避難し、そうでなければ近くの建物を探して避難しましょう。間違っても林や森の中に避難していけません。林や森の中は木への落雷による側撃雷の危険性があるからです。

近くに避難できる安全な場所がないときに取るべき行動がこちら。

電柱、煙突、鉄塔、建築物などの高い物体のてっぺんを45度以上の角度で見上げる範囲で、その物体から4m以上離れたところ(保護範囲)に退避します。高い木の近くは危険ですから、最低でも木の全ての幹、枝、葉から2m以上は離れてください。姿勢を低くして、持ち物は体より高く突き出さないようにします。雷の活動が止み、20分以上経過してから安全な空間へ移動します。
なお、保護範囲に退避していても、落雷地点の近くで座ったり寝ころんでいたりしていると、地面に接触している身体の部分に、しびれ、痛み、ヤケドが発生し、ときには歩けなくなることがあります。

引用:気象庁

#雲の教室 祭り】雷は積乱雲に伴って発生します.積乱雲内部では電荷分離で電荷が偏り,それを中和するように雲内と地上で電気が行き来するのが落雷です.雷は夏のイメージが強いですが冬にも多く発生しています.突然の雷雨で建物や車など逃げ場がないときは保護範囲へ.https://t.co/l1pfS6sA3Q pic.twitter.com/GhtTLvitUo

— 荒木健太郎 (@arakencloud) 2018年4月8日

万が一の逃げる場所がないときに取るべき姿勢はこちらです。

両足を揃えて膝を充分に折って上半身は前かがみになり、両拇指で耳の穴を塞ぎ鼓膜が爆風で破れるのを予防し、残りの指で頭をかかえ下げ、雷雨の通過を待つ。地面に腹ばいになるのは、近くの地面への落雷電流による歩幅電圧・地面と体表面の間の沿面放電による心室細動(心停止)の危険性がある。
嵐の中でこのような姿勢を取るのは、恐怖を伴い現実的には難しい。周りの構造物に逃げ込む、車の中に入る、山であれば尾根から谷に移動するなどの行動をまず考えるべきである。

引用:日本大気電気学会

こちらでも解説されていますがまずは避難が第一です!怪我をして歩けないなど避難できないときの最終手段だということを理解しておきましょう。

サーフィン中に雷鳴・雷光があったら即避難!

雷から身を守る何よりの方法は安全な場所への避難ですのでサーフィン中に雷鳴・雷光があったら「即避難」これは鉄則です。7月〜9月は雷が多い時期ですので特に注意が必要です。

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