夏といえばまさにサーフィンの旬の季節で待ち望んでいる人も多いでしょう。しかし、サーフィンをする上で気を付けなければいけないものとして、海の危険生物たちが挙げられます。なんとなくのイメージとして「クラゲには気を付けているよ」という方はたくさんいると思いますが、実は海中にはクラゲ以外にもなんとも恐ろしい生物がたくさんいるのです。

ここでは、定番のクラゲをはじめ、触れたり攻撃をされたら死んでしまうかもしれないほどの強い毒を持った生物たちをご紹介しています。ぜひ、対処法や生息環境を覚えておき、危険な海域には立ち入らないようにしてサーフィンを楽しんでください。

海にいる危険生物「クラゲ」

海に潜む危険生物と言えば定番はクラゲです。サーフィンをしている方でもそうでない方でも、一度くらいは海に訪れてクラゲを見かけたり、触って怪我をしてしまったという経験があることでしょう。

そんなクラゲですが、非常にたくさんの種類が海中には漂っていて、中には人間が簡単に死んでしまうほどの毒を持っているクラゲがいます。ちなみに、実はクラゲの体というのはその95%が水分で出来ているということをご存知でしょうか?

そのため、海水の中ではほとんど同化してしまって見えづらいというのがクラゲの特徴でもあります。また、クラゲの武器はたくさん胴体から伸びている触手です。ほとんどの種類のクラゲにこの触手はあり、そして刺胞細胞と呼ばれるトゲで相手を攻撃してきます。

クラゲというのは脳がほとんど機能しておらず、実際にはただ海中を漂っているだけの存在です。しかし、そんなクラゲにも生存本能というものがあり、海中で何かしらの刺激を受けると先ほどの刺胞細胞に内圧が掛かり、破裂をすることで針を打ち出します。この速さというは実にピストルの弾丸よりも素早く、生物界でもトップクラスとのこと。

つまり、クラゲが多くいる海域に行ってしまうとまず無傷で逃げることが不可能となってしまいますので、注意が必要となるわけですね。それでは、実際にいくつか気を付けておきたいクラゲの代表的な種類をご覧いただきましょう。

○アンドンクラゲ

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一般的に日本の海で多く見られるのがこちらのアンドンクラゲです。

クラゲ対策・予防に関する記事はこちら

海にいる危険生物「カツオノエボシ」

カツオノエボシ

カツオノエボシというのはクラゲによく似た物体なのですが、実は厳密に言いますとひとつの生命体ではなく多数のヒドロ虫というものが集まって形成された有性コロニーといった存在です。一応、生物学的には「クダクラゲ目カツオノエボシ科」に属するので、クラゲの一種とされています。

非常に強い猛毒を持っていて、別名で「電気クラゲ」ともいわれているのがこちらのカツオノエボシです。このカツオノエボシに刺されると強烈な痛みに襲われて、ショックにより死亡するというケースもあるほど。そのため、見かけたら絶対に触らずに逃げてもらいたいのですが、青帯びた浮き袋がその見た目の特徴ですので覚えておいてください。

なお、カツオが到来する時期に太平洋沿岸で見られること、またその浮き袋が古来の烏帽子に似ていることからカツオノエボシと呼ばれるようになったということです。ちなみに、このカツオノエボシの触手部分は平均で10mほど、長いもので約50mといった長さを誇りますので、巻きつかれたりしたら1発アウトです。

なお、台風などの影響で沿岸部に打ち上げられたカツオノエボシを見かけたことがあるという方もいるかもしれませんが、打ち上げられたばかりの時にはなんとなくブルーがかっていてちょっとキレイな見た目をしています。しかし、完全に死んでいない限り、触手細胞から刺胞が発射されるのでむやみに触れないようにしましょう。

海にいる危険生物「ヒョウモンダコ」

ヒョウモンダコ

見た目からしてもかなり毒々しい海の危険生物がヒョウモンダコです。知識がなくても見た瞬間に危険だということが分かるかと思いますが、特徴は体の表面に浮かんだ青白い円形の模様となっています。ヒョウモンダコは房総半島や小笠原諸島から南に生息し、日本の沿岸部でもよく見かけられる生物です。

潮干狩りなどの磯遊びをしている際にも注意が必要な生物で、唾液に毒を含んでいるところも特徴のひとつ。その毒は、フグと同じ「テトロドトキシン」を含んでいるので、噛まれた瞬間に痛みを感じ、その後神経のしびれなどを引き起こします。

体が弱い方や噛まれた度合いによっては言語障害などの重度の症状が現れたり、最悪の場合は死亡するケースもあるほどです。また、このヒョウモンダコは大きさがだいたい10cm前後で、岩場の陰に潜んでいるケースも少なくありません。そのため、なるべくそうした岩場地帯にも行かないようにすることを心がけてください。

ちなみに最近の研究では唾液だけでなく、その皮膚や体内に「テトロドトキシン」が含まれているということも判明し、触るだけでも毒性による症状を引き起こすことが指摘されています。

さらに死んでからもその毒性が生きている可能性があり、食用としても危険ということですので、見た目からして食べる人はまずいないと思いますがくれぐれも誤食には注意しましょう。

海にいる危険生物「アカエイ」

アカエイ

最後の危険生物はアカエイです。日本全国どこにでも生息をしていて、シュノーケリングを楽しんでいるときに被害を受ける方も多いとされています。このアカエイは尻尾まで入れると全長が2mにまで及ぶ大きな生物で、体の表面は滑らかで茶褐色なところが特徴のひとつです。

これまでの紹介してきた生物より、一見するとあまり毒性を持っているとは気付きにくいところが注意点でもあります。アカエイは局部的に毒を持っている生物で、その毒は尾びれから尻尾に至る部分に存在。背中の正中線付近に小さな棘が並んでいて、これが尻尾に続いているのですが、その中に数本だけ長さのある棘があり、その棘には特に強い毒を持っています。

このアカエイに刺された場合、瞬間的に激痛に見舞われ、さらにその痛みが数週間続くこともあるとされていますので、その毒性の強さが分かるかと思います。この痛みが続く原因としては、毒を持った棘には鉤状になった「返し」が付いていて、容易に抜けないようになっているからです。

病院などにいって適切な処理をしないと自分では治療できませんので、そうした部分でも厄介な生物と言えます。なお、アレルギー体質の方の場合は、このアカエイの毒によってアナフィラキシーショックを引き起こすこともありますので、注意が必要です。

これまでの危険生物同様に、アカエイも死んでからしばらくは毒性が生きていますので、無闇に触らないようにしましょう。また、沿岸部に打ち上げられているところを見かけたら、即座に地域の自治体などに連絡をして処分をしてもらうようにすることをおすすめします。

これは万が一、子供などが触れた場合は死亡するケースもあるからです。このように自分だけでなくほかの人の安全にも気を配れるよう、海へ訪れた際には注意したいものですね。

海にいる危険生物に注意しよう

サーフィン中には「ちょっとクラゲに刺された」という事がよくありますが、ご紹介したように軽いダメージだけで済まないケースも存在します。ご覧いただいた危険生物はどれも非常に注意が必要な生物ですので、ぜひ特徴を覚えておいて、近寄らない・すぐに逃げるといった対策を取ってください。

また、万が一これらの生物に刺されたり噛まれたりした場合には、自分で解決しようとするのではなく、すぐに病院へ行くようにしましょう。

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